WRC 第8戦ラリー・フィンランド デイ2 森林地帯を駆け抜けるハイスピードグラベルステージで
ラッピが首位と僅差の総合2位に、エバンスは総合3位につける

2022.8.6(土)- 8:15配信

8月5日(金)、2022年FIA世界ラリー選手権(WRC)第8戦「ラリー・フィンランド」の競技2日目デイ2が、ユバスキュラのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(GR YARIS Rally1 HYBRID 4号車)が総合2位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合3位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組 (69号車) が総合4位につけました。また、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team Next Generationから出場の勝田貴元は、総合6位につけています。

4号車(エサペッカ・ラッピ、ヤンネ・フェルム)
4号車(エサペッカ・ラッピ、ヤンネ・フェルム)

ラリー・フィンランドのデイ2は、午前中はサービスパークの北側エリアが、午後は西側エリアとユバスキュラの市街地が戦いの舞台に。キャンセルされたSS5を除く、8本のステージが行なわれました。日中、気温は30度前後まで上昇し、ステージはドライコンディションとなりましたが、夕方になると天気が下り坂となり、一時的に小雨が路面を濡らしました。

2017年のラリー・フィンランドでWRC初優勝を飾った地元のラッピは、デイ2オープニングのSS2で2番手タイムを刻み、総合7位から総合2位へと急浮上。続くSS3ではベストタイムを記録しました。その後も好調を維持し、2番手タイムを2回マークした後、SS8から10にかけて3ステージ連続でベストタイムを記録。首位オィット・タナックとの差を3.8秒に縮めてデイ2を終えました。昨年のこのラリーの勝者であるエバンスは、ステージの出走順が3番手だったため、やや不利な路面コンディションでの走行となりました。しかし、一日を通して安定した走りを続け、デイ1の総合6位から、総合3位へとポジションアップ。出走順1番手ながら総合4位まで順位を上げたロバンペラと、一日の最後まで僅差の順位争いが続きましたが、1.7秒差で総合3位の座を守り通しました。

デイ1で総合3位につけた勝田は、ユバスキュラ市街地でのSS6「ハルユ2」でベストタイムを記録。総合5位のライバルと3秒差の、総合6位で一日を終えました。

<<ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)>>
いい一日でした。ラリーをリードしているのが自分たちではなくても、ドライバー同士の僅差の戦いを見られるのは素晴らしいことです。戦いを追っているだけでもワクワクするのは、このスポーツにとっていいことです。今日、タナックはとても速かったですが、我々のドライバーたちのパフォーマンスには満足していますし、明日も優勝争いをできるいい位置につけています。私自身としては、エサペッカが速かったことを特に嬉しく思っています。彼は今日一日で自信を増し、ステージを3連続で制し、トップとの差を縮めました。明日は雨が降りそうですが、もし大雨になったとしたら何らかの影響が出るでしょう。

<<エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)>>
今日の前半はフィーリングがあまり良くありませんでした。出走順がはやかったことによる路面クリーニングの影響は予想以上に大きく、いくつかの場所で少し躊躇してしまいました。それでも今日一日、クルマの細かい部分をいろいろと変えていったところ、自信を持って走れるようになり、タイムも良くなっていきました。一日の終りにかけて前進することができ、クルマのフィーリングも良くなっていったので、かなり長い距離を走る明日が楽しみです。

<<カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)>>
自分たちの今日の戦いには、満足するべきでしょう。ハードに攻め続け、これ以上ないくらい頑張りました。それでも、出走順が1番手だったことの影響はかなり大きく、同じステージを2回目に走行した時でさえ、自分たちのクルマよりも小さなクルマが刻んだラインの上を走らなくてはならず、本当に大変でした。午前中は特に問題なく、いいドライビングができました。午後はよりハードに攻めようとしたのですが、上位との差を縮めるのは簡単ではありませんでした。明日は出走順が今日よりも良くなるので、もう少し楽に戦えるはずですが、天気がどのような影響を及ぼすのか、状況を見守りたいと思います。

<<エサペッカ・ラッピ (GR YARIS Rally1 HYBRID 4号車)>>
とても良い一日でした。クルマのフィーリングは本当に素晴らしく、ハンドリングも最高で、すべてがイージーかつ心地よく感じられました。午前中のステージは、安定したペースで走ることができていました。いろいろなところでコンマ数秒を失ってはいましたが、限界ギリギリで走っていたわけではなく、もっとポテンシャルがあることは分かっていました。その後、よりハードに攻めたところ、スピードが少し上がりました。すべて順調で、コントロールできている状況でした。明日の朝にかけて睡眠時間は短いですが、戦うための準備はできています。

<<ラリー・フィンランド デイ2の結果>>
1 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) 50m41.2s
2 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +3.8s
3 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +19.3s
4 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン(トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +21.0s
5 クレイグ・ブリーン/ポール・ネーグル (フォードPuma Rally1 HYBRID) +32.5s
6 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +35.5s
7 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +50.2s
8 ピエール=ルイ・ルーベ/ヴィンセント・ランデ(フォード Puma Rally1 HYBRID) +1m00.9s
9 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン(フォード Puma Rally1 HYBRID) +1m02.6s
10 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (ヒョンデ i20 N Rally2) +2m59.9s
(現地時間8月5日21時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

<<明日のステージ情報>>
競技3日目となる8月6日(土)のデイ3は、ユバスキュラの南側に位置するヤムサ周辺の森林地帯が舞台となり、「パイヤラ」「ラプスラ」「パタヨキ」「ヴェックラ」という4本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行します。8本のステージの合計距離は150.30kmと4日間で最長。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は626.70kmとなります。

33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)
69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)
エサペッカ・ラッピ
エサペッカ・ラッピ

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