WRC 第11戦ラリー・チリ・ビオビオ デイ2 タイヤに厳しい攻撃的なグラベル路面に苦しみながらも
エバンスが総合4位に、ロバンペラが総合5位につける

2023.10.1(日)- 10:05配信

9月30日(土)、2023年FIA世界ラリー選手権(WRC)第11戦「ラリー・チリ・ビオビオ」の競技2日目デイ2がチリ中部コンセプシオンのサービスパークを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)が総合4位に、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合5位に、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合6位につけました。

33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)

ラリー・チリのデイ2は、サービスパークの南側エリアで、3本のステージを各2回走行。その合計距離は154.00kmと3日間で最長でした。前日に続き天気は良く、路面コンディションは全体的にドライ。デイ1とはグラベル(未舗装路)路面の特徴が大きく異なり、タイヤに厳しい路面コンディションのステージが続きました。午前中の3ステージを走行するにあたり各チームおよび選手たちのタイヤ選択は異なり、TGR-WRTは3台全車がソフトコンパウンド・タイヤを選択してステージに臨みました。

前日のデイ1で首位オィット・タナック(Mスポーツ・フォード)と12.7秒差、総合2位のテーム・スニネン(ヒョンデ)と8.5秒差の総合3位につけたエバンスは、デイ2オープニングのSS7で3番手タイムを記録。スニネンを抜いて総合2位に順位を上げました。続くSS8では2番手タイムで順位を守ったエバンスでしたが、午前中最後のSS9でタイヤの摩耗により大幅にタイムロス。総合4位に順位を下げました。午後のステージでは、他のドライバーたちと同じようにハードコンパウンド・タイヤを装着して走行し、2、3番手のタイムを記録して巻き返しを図りましたが、順位は変わらず。総合3位のティエリー・ヌービル(ヒョンデ)と10.7秒差の総合4位で、長い一日を終えました。

デイ1を不利な一番手の出走順で走行しながらも、総合5位につけたロバンペラは、デイ2オープニングのSS7でベストタイムを記録し総合4位に順位を上げました。しかし、エバンスと同じようにタイヤの摩耗が予想以上に進み、続くSS8で総合5位に後退。午後の再走ステージでは1本目のSS10でベストタイムを刻みましたが、順位は変わらず総合5位でデイ2を終えました。デイ1で総合6位につけた勝田は、出走順が3番手とやや不利な条件での走行となり、またチームメイトと同様タイヤの摩耗に苦労しながらも、総合6位の座を守りデイ2を走破しました。

<<ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)>>
我々にとっては厳しい一日でした。多くのデータに基づいて我々はタイヤを選択していますが、今回に関しては残念ながら路面コンディションの見込みが甘かったといえます。ステージの荒れ具合には誰もが驚いたと思います。それでも、今年はこれまで70回以上もタイヤ選択を行ってきて、そのほとんどが成功していました。今日はそれが上手くいかなかったので、そこから学び今後に向けて正しい計算を行う必要があります。今日の午後、エルフィンはティエリーといい戦いをしたので、新しいステージが控えている明日は、挽回して表彰台を獲得してもらいたいと思っています。

<<カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)>>
午前中にソフトタイヤを選んだのは、明らかに楽観的すぎました。最初のステージが終わった時点で既に、タイヤの摩耗が自分たちの予想以上であることは明らかでした。午後は、ハードタイヤを履いていても依然難しい状況でしたが、それでも最後のステージではまだいい状態でした。ただし、前にスタートしたクルマのダストにより、かなりタイムを失ってしまいました。少なくとも、ドライバー選手権に関してはエルフィンとひとつしか順位が違わないのは良いことですし、明日のパワーステージで何ができるか見てみたいと思います。

<<エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)>>
午前中はタイヤの摩耗が激しいことはわかっていましたが、これほど厳しいとは予想していませんでした。チリはグリップレベルも気温も比較的低いのですが、今日の路面はハードでタイヤに攻撃的でした。ひとつ残念だったのは、午前中のループの残り5kmを上手く乗り切れなかったことです。ステージの序盤は、自分ではそうは感じていなかったのですが、速く走りすぎたようで、その後大きくタイムを落としてしまいました。それでも、午後は少し遅れを取り戻すことができましたし、表彰台を争うチャンスはまだあります。ティエリーとの差はまだそれなりにあり、走行距離はそれほど多く残っていませんが、もちろんベストを尽くして戦います。

<<勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)>>
昨日とはまったく違って、今日はタイヤの摩耗にとても厳しいステージでした。最初のステージを数kmを走った段階で既に非常に高いグリップを感じ、その時点でタイヤを温存する必要があることを理解しました。午後のタイヤ選択に関してはシンプルでしたが、それでも摩耗は依然激しく、2本目のステージで1本のタイヤに問題を抱えてしまいました。今日はかなりタイムを失ってしまったので、今はとにかくいいフィーリングでラリーを終えたいと思っていますが、もちろん、パワーステージではボーナスポイントを追加できるようにプッシュするつもりです。

<<ラリー・チリ・ビオビオ デイ2の結果>>
1 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (フォード Puma Rally1 HYBRID) 2h36m16.2s
2 テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +58.3s
3 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +1m12.2s
4 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1m22.9s
5 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2m02.2s
6 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +4m07.2s
7 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +6m52.7s
8 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +7m18.0s
9 サミ・パヤリ/エンニ・マルコネン (シュコダ Fabia RS Rally2) +7m36.6s
10 ヨアン・ロッセル/アルノー・デュナン (シトロエン C3 Rally2) +8m01.1s
(現地時間9月30日21時00分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

<<明日のステージ情報>>
競技最終日となる10月1日(日)のデイ3は、サービスパークの東側エリアで新た新規に設定された2本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。そのうちSS14の再走となる最終のSS16は、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。4本のステージの合計距離は54.12kmと3日間で最も短く、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は198.91kmとなります。

69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)
69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)
エルフィン・エバンス
エルフィン・エバンス
18号車(勝田 貴元、アーロン・ジョンストン)
18号車(勝田 貴元、アーロン・ジョンストン)

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