WRC 第2戦 ラリー・スウェーデン デイ1 スウェーデン北部でフルスノーイベントが開幕
ロバンペラが1位、勝田が2位、エバンスが3位につける

2024.2.16(金)- 6:30配信

2月15日(木)、2024年FIA世界ラリー選手権(WRC)第2戦ラリー・スウェーデンが開幕。スウェーデン北部のウーメオーで1本のナイトステージが行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(GR YARIS Rally1 69号車)が総合1位に、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合2位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合3位につけ、チームは1-2-3体制で競技初日を終えました。

69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)
69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)

2024年シーズン唯一の「フルスノーイベント」であるラリー・スウェーデンは、今年もスウェーデン北部最大の都市であるウーメオーのサービスパークを中心に開催されます。競技初日となる15日のデイ1は、まず午前中にシェイクダウンが行なわれ、日没後の夜7時過ぎからオープニングステージとして「ウーメオー・スプリント1」が行なわれました。全長5.16kmのこのショートステージはハイスピードな森林セクションからスタートして、大勢の観客が見守るテクニカルなセクションでフィニッシュします。走行距離は短くも気を抜くことができないトリッキーなこのSS1では、今シーズンWRC初出場となるロバンペラがベストタイムを記録。1.4秒差で勝田が2番手タイム、勝田と0.6秒差でエバンスが3番手タイムと、GR YARIS Rally1がトップ3を占め、チームにとって理想的な形でデイ1を締めくくりました。

<<ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)>>
今晩、大勢のファンの前でラリーをスタートし、良いステージタイムを得られたことを嬉しく思います。もちろん、この先も週末にかけて毎日フルでラリーが続きます。このイベントのためにできる限りの準備をしてきましたし、ドライバーたちは自信を持って戦いに臨んでいると思います。優勝争いをする上で、明日はキーとなる一日になるでしょう。もし路面に新雪が積もっていたら、ステージの出走順が早いドライバーたちは苦しむかもしれませんし、出走順が後方のドライバーたちは恩恵を受けるかもしれません。カッレはリラックスしているように見えますし、クルマに対するフィーリングも良さそうなので、活躍が期待できそうです。エルフィンは出走順が2番手なので少し厳しいかもしれませんが、我慢して走り、推移を見守るべきでしょう。

<<カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車)>>
クルマのコクピットに復帰して、再びWRCイベントをスタートするのは素晴らしい気分です。最初のステージは路面がかなり凍結していてグリップがあまり高くないですし、激しいブレーキングが求められるジャンクションも多いので、タイムを出すためにはうまく走る必要があります。いつも非常にトリッキーなステージなのですが、いいスタートを切ることができました。朝のシェイクダウンではクルマのフィーリングもタイムも良かったので、ここまでのところハッピーです。明日はハイスピードなステージを走るチャレンジングな一日になりそうなので、とても楽しみです。みんなハードにプッシュしてくると思いますが、自分たちもそのように走るつもりですし、どのような位置につけることができるのか楽しみです。

<<エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車)>>
他とは大きく異なるこのようなステージで、ラリーをスタートするのは決して簡単なことではありません。かなり多くの水が撒かれたことによってアイスのベースはいい感じに仕上っていましたが、路面は非常に滑りやすく90度のジャンクションも多くありました。もっと果敢に走ることもできたかもしれませんが、悪くないスタートを切ることができました。朝のシェイクダウンの1回目の走行は路面に滑りやすい雪が多くあり、とても難しく感じました。このラリーはコンディションが急激に変わることが多く、セットアップを完璧に仕上げることは難しいので、その後はいくつかのセットアップを試しました。明日の午前中は、路面に滑りやすい雪が大量にあると思います。午後は、多くの轍が刻まれ雪の下からグラベルも出てくると思うので、タイヤとスタッドを上手くマネージメントすることが重要になるでしょう。

<<勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 HYBRID 18号車)>>
スノーロードに戻り、大勢の観客の皆さんが集まったこの最初のステージでラリーをスタートすることができて嬉しいです。厚い氷に覆われた路面はとても滑りやすかったですが、いいスタートを切れたと思いますし、明日がとても楽しみです。シェイクダウンでは既に1回目の走行からクルマのフィーリングは良く、クルマが思い通りに走ってくれたのでいいタイムが出ました。明日も全力を尽くして走り、いいリズムを見つけたいと思います。ステージを1回目に走行する時は、プッシュすることも運転を楽しむこともできると思いますが、2回目に走る時はタイヤのマネージメントと、どこまでプッシュできるのかを見極めることが、大きなチャレンジになると思います。

<<ラリー・スウェーデン デイ1の結果>>
1 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) 3m18.3s
2 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +1.4s
3 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID) +2.0s
4 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +2.1s
5 アドリアン・フォルモ−/アレクサンドレ・コリア (フォード Puma Rally1 HYBRID) +2.1s
6 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +2.7s
7 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID) +4.6s
8 グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ (フォード Puma Rally1 HYBRID) +8.4s
9 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +8.8s
10 ローペ・コルホネン/アンシ・ヴィニッカ (トヨタ GR Yaris Rally2) +11.8s
(現地時間2月15日20時00分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

<<明日のステージ情報>>
競技2日目となる2月16日(金)のデイ2は、森林地帯の雪道で本格的な戦いがスタート。ウーメオーの西側から北側にかけてのエリアで、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行します。そのうち、もっとも北側で行われるSS4/7「フロダ」は、今大会最長となる28.25kmのロングステージです。このフロダと、SS2/5「ブラットビー」は昨年と同じステージですが、SS3/6「ノービー」に関しては大部分が新しくなっています。また、一日の最後にはSS1の再走ステージがSS8「ウーメオー・スプリント2」として行われます。SSは全7本でその合計距離は107.90km。リエゾン(移動区間)も含めた1日の総走行距離は439.22kmとなります。

カッレ・ロバンペラ
カッレ・ロバンペラ
33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
18号車(勝田 貴元、アーロン・ジョンストン)
18号車(勝田 貴元、アーロン・ジョンストン)

最新情報はこちら

TOYOTA GAZOO Racing WRTのSNSアカウント
∇Facebook: https://www.facebook.com/TOYOTAGAZOORacingWRC
∇X: https://x.com/TGR_WRC (@TGR_WRC)
∇Instagram: https://www.instagram.com/tgr_wrc/ (@TGR_WRC)
∇YouTube: https://www.youtube.com/@TOYOTAGAZOORacingJPchannel