WRC 第3戦 サファリ・ラリー・ケニア デイ2 大荒れの展開となったフルデイ初日の金曜日
エバンスが首位に立ち、ロバンペラが総合2位につける

2025.3.22(土)- 4:00配信

3月21日(金)、2025年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦サファリ・ラリー・ケニアの競技2日目デイ2がケニアのナイバシャを中心に行なわれ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)が首位に立ち、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(69号車)が総合2位に、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合5位に、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)が総合6位につけました。

33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)

前日2本のステージでスタートしたサファリ・ラリー・ケニアは、金曜日のデイ2から一日を通してステージを走行する「フルデイ」がスタート。サービスパークから近いナイバシャ湖の周辺で「ロルディア」、「ケンジェン・ジオサーマル」、「ケドング」という3本のステージを、サービスパークの北側に位置するエレメンタイタ湖の近くで「キャンプ・モラン」のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。8本のステージの合計距離は157.58kmと、4日間で最長の一日でした。サービスパークの周辺は早朝から青空が広がり、午前中のステージは概ねドライコンディション。ただし一部には湿っていたり、泥に覆われた区間もありました。

デイ2オープニングの新ステージ、SS3「キャンプ・モラン1」は、全長31.40kmと今大会で最も距離が長いだけでなく、道幅が狭くツイスティなコーナーが続く山岳ステージ。ここで前日総合5位のエバンスは3番手タイムを記録し、総合2位にポジションアップ。前日総合4位のロバンペラは、4番手タイムで総合3位に順位を上げました。一方、デイ1で総合2位につけた勝田は、ステージの途中でタイヤにダメージを負い2分以上をロス。総合13位まで順位を下げました。また、パヤリはステージの途中でタイヤ交換を余儀なくされ、3分以上を失い総合15位に後退しました。

続くSS4ではエバンスが3番手タイムを刻むも、ロバンペラはハーフスピンを喫し遅れをとることに。しかしロバンペラはSS5でベストタイムを、SS6では2番手タイムを記録するなど速いペースを保ちました。午前中の4本のステージが終了した時点で、首位のオィット・タナック(ヒョンデ)と24.4秒差の総合2位にエバンスが、47.1秒差の総合3位にロバンペラがつけました。

ナイバシャでのミッドデイサービスを経て始まった午後の再走ステージでは、首位タナックをエバンスとロバンペラが追う展開が続きましたが、午後3本目のSS9でタナックがトラブルにより大きく遅れ、2番手タイムのエバンスが首位に、ベストタイムのロバンペラが総合2位に順位を上げました。そして、デイ2の最終ステージとなるSS10では、ロバンペラが今大会3回目のベストタイムを記録。SS10で右後輪のエアを失いながらも3番手タイムで首位を守ったエバンスと7.7秒差、総合3位のタナックと47.7秒差の総合2位で一日を終えました。

勝田は午後のSS9でもタイヤにダメージを負い少なくないタイムを失いましたが、続くSS10ではベストタイムのロバンペラと0.3秒差の2番手タイムを記録し、波乱が続いたデイ2を総合5位で走破しました。また、パヤリは初めてのサファリ出場であるにも関わらず4、5番手のタイムを何度か刻むなど健闘。勝田と52.7秒差の総合6位でデイ2を走り切りました。

サポートシリーズであるWRC2では、GR Yaris Rally2をドライブするオリバー・ソルベルグとカイエタン・カイエタノビッチが首位争いを展開。しかし、WRC2をリードしていたソルベルグは、SS7のフェシュフェシュ(目の細かい砂地)でスタックしデイリタイアに。カイエタノビッチがWRC2クラス首位に立ち、総合でも8位につけています。

<<ユハ・カンクネン (チーム代表代行)>>
チーム全体としてはポジティブな一日でした。長く、困難な一日でしたが、我々のドライバーたちは安定して高いスピードを維持することができました。特にループの最初のステージは非常に難しく、ハードにプッシュしてタイムを稼ぐこともできましたが、そこでラリー全体を失う可能性もありました。我々のドライバーたちはそこで素晴らしい仕事をし、それが一日の最後に報われた形です。ここまでの戦いにはとても満足していますが、とにかく長いラリーですし、明日はまた別の一日であることを忘れてはなりません。このイベントでは多くの事が急激に起こりますし、戦いは日曜日まで続きます。

<<エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)>>
今日はクリーンかつ力強く戦うことができた一日でした。必ずしも最速ではなかったかもしれませんが、トラブルなく一日を終えることができたので嬉しく思います。タフな一日でしたし、特にループの最初のステージは岩がごろごろ転がるなど路面が荒れていて、ダメージを負う可能性が高いステージでした。ところどころ慎重に走ったのが良かったようですが、ラリーはまだこれからです。もう少し速く走れるのではないか? さらにリスクを冒せるのではないか? などと感じると少しフラストレーションが溜まるので、今日は自分たちのペースを保ち続けることに専念しました。明日は走行距離が少し短くなりますが、それでも楽な一日にはならないでしょう。

<<カッレ・ロバンペラ (GR YARIS Rally1 69号車)>>
いい一日でした。最初の2本のステージは道幅が狭くてテクニカルな道が続き、そこでタイムを失ってしまったので、もっと上手く走れたのではないかと思います。しかし、ハイスピードな道では速く走ることができましたし、とても良いフィーリングを感じることもできました。午後は、全体的にかなり良くなりました。コンディションはかなり厳しかったのですが、計画通りにクルマをケアして走ることができました。このラリーでは自分のペースを常に管理し、計画通りに走ることが重要です。速く走ることは簡単なのですが、そうするとすぐにトラブルに見舞われます。明日はステージの特徴が異なりますし、天候が大きく影響するかもしれません。

<<勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)>>
朝の最初のロングステージは道に多くの岩があり、パンクに2回も見舞われるなど良くないスタートになってしまいました。大きなフラストレーションを感じましたし、スペアタイヤも残っていなかったので、とにかく慎重に走らなければならなかったのですが、何とか乗り切りサービスに戻ることができました。午後は路面がさらに荒れていたので、ミスをしないように心がけて走りました。残念ながらまたしてもパンクをしてしまいましたが、プッシュしたときのペースはとても良かったですし、クルマのフィーリングも良好でした。ラリーはまだ2日残っていますし先はまだ長いので、全てが可能だと思っています。

<<サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)>>
大変な一日に成り得ることは理解していましたが、朝最初のステージからクルマを止めてタイヤを交換しなければならず、フロントガラスにも再び石が当たってしまいました。それでも午前の最後には何度かステージをクリーンに走ることができ、気持ちを立て直すことができました。そして午後は、非常にいい走りができたと思います。クルマは何の問題もなく上手く機能しましたし、タイムも安定していたので、満足することができました。コンディションにだいぶ慣れてきましたし、路面の変化を読み取れるようにもなってきました。そして、プッシュできるところと慎重に走るべきところがわかってきたので、いいフィーリングで一日を終えることができました。

<<サファリ・ラリー・ケニア デイ2の結果>>
1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) 2h00m45.4s
2 カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +7.7s
3 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (ヒョンデ i20 N Rally1) +55.4s
4 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +1m31.4s
5 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +3m26.4s
6 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +4m19.1s
7 ジョシュ・マッカーリーン/オーエン・トレーシー (フォード Puma Rally1) +5m35.4s
8 カイエタン・カイエタノビッチ/マチェイ・シュチェパニャク (トヨタ GR Yaris Rally2) +5m53.8s
9 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (シュコダ Fabia RS Rally2) +6m04.0s
10 ヤン・ソランス/ロドリゴ・サンファン (トヨタ GR Yaris Rally2) +6m34.1s
(現地時間3月21日20時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

<<明日のステージ情報>>
競技3日目となる22日の土曜日は、サービスパークの北側に位置するエレメンタイタ湖の周辺で「スリーピング・ウォリアー」「エレメンタイタ」「ソイサンブ」という定番の3ステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。そのうち、スリーピング・ウォーリアーは昨年よりも走行距離が大幅に短くなり、ソイサンブは進行方向が逆向きになるなど、大きな変化もあります。6本のステージの合計距離は146.50km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は417.12kmとなります。

スコット・マーティン、エルフィン・エバンス
スコット・マーティン、エルフィン・エバンス
69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)
69号車(カッレ・ロバンペラ、ヨンネ・ハルットゥネン)
18号車(勝田 貴元、アーロン・ジョンストン)
18号車(勝田 貴元、アーロン・ジョンストン)
5号車(サミ・パヤリ、マルコ・サルミネン)
5号車(サミ・パヤリ、マルコ・サルミネン)

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