TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)は、1月22日(木)から25日(日)にかけて、モナコおよびフランスで開催される、2026年FIA世界ラリー選手権(WRC)第1戦「ラリー・モンテカルロ」に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(GR YARIS Rally1 33号車)、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(1号車)、オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(99号車)、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)に、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)を加えた、合計5台のGR YARIS Rally1で参戦。WRCでもっとも長い歴史を誇る、伝統のラリー・モンテカルロで2026年シーズン最初の優勝を狙います。
2026年のWRCは前年に続き全14戦で行なわれ、例年どおりモナコとフランスを舞台とするラリー・モンテカルロで長いシーズンがスタートします。TGR-WRTは2025年、14戦のうち12戦で勝利を収め、5年連続となるマニュファクチャラーズタイトルを獲得。シーズン6勝をあげたオジエが、WRC史上最多タイ記録となる9回目のドライバーズタイトルを、ランデがキャリア初のコ・ドライバーズタイトルを獲得しました。2026年はTGR-WRTにとって記念すべきWRC参戦10年目のシーズンとなり、新たにレッド、ホワイト、ブラックの鮮烈なカラーリングが施された改良型のGR YARIS Rally1で、全タイトルの防衛を目指します。
現行のRally1規定車のWRC出場は今シーズンが最後となり、チームはホモロゲーション・ジョーカーも使用しながらGR YARIS Rally1を改良。空力に関しては、ラリー・モンテカルロにマニュファクチャラーエントリーした3台に、新しいリヤウイングを装着しました。また、サスペンションシステムについては、セットアップの幅をさらに拡げることを可能とする、新しいパーツを採用しました。
開幕戦ラリー・モンテカルロに出場する5人のドライバーのうち、このラリーでもっとも大きな成功を収めているのは世界王者のオジエです。サービスパークが置かれ、山岳ステージの基点となるフランス南部のギャップは、オジエのホームタウン。地元の多くのファンや知り合いの応援を受け、昨年オジエは通算10回目となるラリー・モンテカルロ優勝を成し遂げました。なお、今大会のスタート前には、オジエの9度目のタイトル獲得を記念した特別仕様のGR YARISが、モリゾウこと豊田章男TGR-WRT代表が開発に深く携わり、先日の東京オートサロンでもお披露目された「GR YARIS MORIZO RR」とともに、モナコで公開される予定です。
TGR-WRTで7年目のシーズンをスタートするエバンスは、過去ラリー・モンテカルロでTGR-WRTのドライバーとして4回表彰台に立っており、昨年は総合2位を獲得するなど好成績を残しています。
オジエ、エバンスと共に、ラリー・モンテカルロでマニュファクチャラーズポイント獲得の役割を担うのは、前年GR Yaris Rally2を駆り、サポート選手権のWRC2でチャンピオンに輝いたソルベルグです。ソルベルグは、昨年のラリー・エストニアでは初めてGR YARIS Rally1でスポット出場し、WRC初優勝を達成。ラリー・モンテカルロに関しては過去6回の出場経験がありますが、GR YARIS Rally1での出場は今回が初となります。
昨年、ラリー・スウェーデンとラリー・フィンランドで総合2位を獲得した勝田は、TGR-WRTの4台目としてラリー・モンテカルロにエントリー。過去、このトリッキーなラリーで2度総合6位に入っている勝田は、ベストリザルトの更新を目指します。一方、昨年のラリージャパンで総合3位に入るなど大きな成長を遂げたパヤリは、引き続きTGR-WRT2のドライバーとしてシーズンをスタート。フル出場2年目の2026年は、さらなるレベルアップを図るべく全14戦に臨みます。
TGR-WRTの若手選手育成への取り組みは、WRCチャレンジプログラムにも及びます。昨年著しい成長を見せた同プログラムの第2世代ドライバー、山本雄紀は今年もGR Yaris Rally2を駆り、WRCフルシーズン参戦という新たな一歩を踏み出します。今年のラリー・モンテカルロには、山本を含む7人のドライバーがGR Yaris Rally2で出場します。そのうち、WRC2クラスにはフィリップ・マレシュ(チェコ)、クリス・イングラム(イギリス)、1994年のラリー・モンテカルロラリー勝者、フランソワ・デルクールの息子であるエリオット・デルクール(フランス)、オリヴィエ・ブリ(スイス)、ヨハネス・ケファーベック(オーストリア)がエントリー。山本とパオロ・バリヴェロ(ブラジル)は、WRC2登録外での出場となります。
ラリー・モンテカルロの路面は基本的にターマック(舗装路)ですが、山岳地帯のステージはコンディションが変わりやすく、降雪路や凍結路も随所に現れます。そのためタイヤ選択が極めて重要となり、ドライ用、ウエット用、雪道用のスタッドレスタイヤ、金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれたスノータイヤなど、様々なタイヤを状況に応じて的確に選択する必要があります。
2026年のラリー・モンテカルロは、モナコ湾がスタートおよびフィニッシュ地点となり、2008年以来初めて、モナコ市街地のグランプリコースの一部を使用するスーパーSSが組み込まれたことが大きなトピックです。ラリーはまず、1月21日の水曜日にサービスパークが置かれるギャップの近郊でシェイクダウンが行なわれ、22日の木曜日から競技がスタートします。モナコでのセレモニアルスタートに続き、ギャップを目指しながらデイ1として3本のステージを走行。そのうちSS2とSS3は、日没後のステージとなります。23日金曜日のデイ2は、ギャップの西側エリアで、3本のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走行。6本のステージの合計距離は128.88kmに達し、4日間で最長の一日となります。24日土曜日のデイ3は、午前中に今大会最長となる29.93kmのSS10と、SS3の再走となるSS11を走行。ギャップでのサービスを経て、午後はSS10の再走ステージとなるSS12を走行します。その後、選手たちはモナコを目指し、リモートサービスを経て18時35分から全長2.69kmの市街地ステージ「モナコ・サーキット」に挑み一日を終えます。最終日となる25日の日曜日は、デイ4としてモナコを起点に、2本のステージをフランスの山岳地帯で2回走行。そのうちSS14とSS17は有名なチュリニ峠のコーナーを含むステージであり、最終のSS17はボーナスポイントの獲得が可能な「パワーステージ」に指定されています。ラリーは4日間で17本のステージを走行し、その合計距離は339.15km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1553.22kmが予定されています。
ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)
ドライバー、チーム代表、そしてファンであっても、新しいシーズンの開幕は常に胸躍るものです。各チームやドライバーのレベル、そしてこれからのシーズンに向けて誰が調子が良さそうなのかを観察するのは興味深いものです。サスペンションと空力の開発に取り組んだことにより、GR YARIS Rally1は強力なクルマに仕上ったはずですが、ライバルたちも懸命に改良を重ねていることは承知しています。ラリー・モンテカルロはシーズンで最も難しく、ストレスの多いイベントですが、モナコで表彰台に立てば、もっとも報われるイベントでもあります。セバスチャンは誰よりも多くの表彰台を獲得しており、9度目の世界タイトルを獲得した後も、勝利への渇望を失っていないと確信しています。エルフィンは昨年シーズンを通して素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたので、今年もタイトルを争うために、とくに何かを変える必要はありません。オリバーが我々のラインナップに加わったことにもワクワクしており、彼と貴元、サミがシーズンを通してどのような活躍を見せてくれるのか、今から楽しみです。
エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)
例年通りの短いリセット期間を経て、新シーズンのスタートが待ち遠しく感じられますし、今年も上位争いに加われることを願っています。競争の激しい一年になることは間違いないと思いますので、ベストを尽くさなければなりません。今年のクルマとタイヤに関しては、かなり継続性があります。昨年はとても良い順位でシーズンを終えることができましたが、チームは常に改善点を見つけ、ドライバーが常に求めるさらなるパフォーマンスの向上に取り組んでいます。どのようなコンディションに直面するか事前に予測できないという意味で、ラリー・モンテカルロは常に未知の部分があります。大きなチャレンジであり、ラリー中にできる限り上手く適応していくことが何よりも重要です。
セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 1号車)
昨年の成果を祝い、感謝する時間を持つことができたのは良かったですが、今は誰もがゼロからスタートする新しいシーズンに集中しています。ここ数シーズンと同様、全てのラリーに参戦するわけではありませんが、それでも非常にタイトなスケジュールになるでしょう。さらなる進化のために常に努力を続ける、この素晴らしいチームと共に今年もベストを尽くします。毎年そうであるように、ラリー・モンテカルロでの開幕戦は私にとってエキサイティングなものです。私にとって最も重要なラリーであり、夢を叶えたラリーでもあります。10回目の優勝を果たすことができた昨年は、本当に誇らしく感じられる瞬間でした。今回も目標は同じですが、決して簡単には行かないでしょう。
オリバー・ソルベルグ (GR YARIS Rally1 99号車)
トヨタのRally1ドライバーとして新しいシーズンをスタートできるなんて、夢のような瞬間です。今年については、結果に関して明確な期待を抱いていません。自分の能力を最大限に発揮して戦い、どうなるか見ていきたいと思っています。グラベルでは既にクルマを良く理解できていると思いますが、ターマックではまだ学ぶべき点があると感じています。ターマックではRally2とRally1のクルマのスピードの違いをより強く感じますが、良いテストを重ねてきてきた結果、フィーリングはとても良好です。ラリー・モンテカルロは非常にトリッキーで、おそらく一年でもっとも難しいラリーですが、愛さずにはいられないイベントです。毎回が特別な体験なので、心から楽しみにしています。
勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)
モンテカルロで新しいシーズンをスタートするのは、いつだって特別なことです。シーズンを通して最もトリッキーなコンディションの一つに直面するため、スタート前は複雑な気持ちになります。楽しみであると同時に、何が起こるか予測不能だからです。コンディションが急速に変化するため、最新の情報を提供してくれるルートノートクルーと良好なコミュニケーションを取ることが重要です。プレイベントテストでは路面に氷と雪がありましたが、融けつつあったため、濡れたターマックでのクルマとタイヤの挙動も確認することができ、着実な進歩を感じました。より多くの良い結果を出すことが今年の目標ですが、そのために全力を尽くす準備はできています。
サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)
Rally1で2シーズン目を迎えられることに、とても興奮しています。昨年はほとんどのラリーが、このクルマで走るのは初めてだったので、とにかく学ぶことばかりでした。それでもシーズン後半は明らかに調子が上向き、今や競争力を発揮する準備は整っていると感じています。また、クルマもタイヤも昨年とほぼ同じなので、その性能をより理解できているという自信もあります。ラリー・モンテカルロは様々なコンディションが予想されるため、シーズン中もっともチャレンジングなイベントになるかもしれませんが、良いフィーリングを得て、楽しみたいと思います。
山本雄紀 (WRCチャレンジプログラム GEN2)
WRCの全戦に出場することができる、新しいシーズンのスタートがとても楽しみです。過去数年は経験を積むことに重点を置いてきましたが、今シーズンはパフォーマンスを発揮し、コンスタントにペースを上げていく時期だと考えています。良い結果を残すことができると信じていますし、WRC2では表彰台や優勝も狙えればと思っています。ラリー・モンテカルロは特別なイベントで、昨年初めて出場した時は多くの新しいコンディションと課題に直面し、簡単には行きませんでした。今年はWRC2ポイント獲得外での出場になりますが、このイベントについてもっと学び、攻めるべき場所とリスクを回避すべき場所を賢く見極めながら、できる限りの速さを発揮したいと思っています。
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