WRC 第3戦 サファリ・ラリー・ケニア デイ2 激しい追い上げで総合2位に順位を上げたオジエを1秒差で抑え
ソルベルグが首位を堅守。TGR-WRTのドライバーがトップ4を占める

2026.3.14(土)- 04:45配信

3月13日(金)、2026年FIA世界ラリー選手権(WRC)第3戦「サファリ・ラリー・ケニア」の競技2日目デイ2が、ケニアのナイバシャを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のオリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(GR YARIS Rally1 99号車)が首位を守り、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(1号車)が総合2位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合3位に、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)が総合4位に、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合7位につけました。

99号車(オリバー・ソルベルグ、エリオット・エドモンドソン)
99号車(オリバー・ソルベルグ、エリオット・エドモンドソン)

一日を通してステージを走行するフルデイの初日、デイ2は当初予定されていたSS3「キャンプ・モラン2」が、SS1として行なわれた前日の走行を経て路面コンディションが悪化したことでキャンセルに。その結果ステージは全部で7本となり、ナイバシャ湖の周辺に設定された「ロルディア」「ケンゲン・ジオサーマル」「ケドング」という定番のステージをミッドデイサービスを挟んで各2回走り、一日の最後にはデイ1でSS2として行なわれた「ムザビブ」を走行するアイテナリーに。7本のステージの合計距離は100.66kmとなりました。

ナイバシャの上空には朝から青空が広がり、ステージは一部にマディなセクションが残るものの、全体的には概ねドライコンディションとなりました。大雨に見舞われた前日のSS1で大きなアドバンテージを築いたソルベルグは、デイ2オープニングのSS4「ロルディア1」で8番手タイムを記録。6番手タイムだった総合2位エバンスとの差は32.5秒に、ベストタイムを刻んだ総合3位オジエとの差は48.9秒に縮まりました。続くSS5「ケンゲン・ジオサーマル1」では総合5位につけるパヤリがベストタイム、オジエが2番手タイム、エバンスが3番手タイムを記録。ソルベルグは9番手タイムとなり、エバンスとの差は27.2秒、オジエとの差は38.1秒とさらに縮まりました。午前中最後のSS6「ケドング1」ではパヤリが2ステージ連続でベストタイムを、勝田が2番手タイムをマーク。ソルベルグは6番手タイムながら、エバンスとの差を28.8秒、オジエとの差を38.2秒と僅かに拡げました。

ナイバシャでのミッドデイサービスを経てスタートした午後の再走ステージ1本目、SS7「ケドング2」 ではベストタイムを刻んだオジエが、エバンスを抜き総合2位にポジションアップ。7番手タイムだった首位ソルベルグを30.4秒差で追う展開となりました。ミッドデイサービスではパヤリのクルマに予期せぬ問題が見つかり、その修理に時間を要したことでサービスアウトが2分遅れ、20秒ペナルティが加算されました。しかし、SS7では勝田がフロントタイヤ2本にダメージを負い1分程度をロスしたことで、2番手タイムのパヤリが総合4位に順位を上げ、勝田は総合5位に後退しました。続くSS8「ケンゲン・ジオサーマル2」ではパヤリがベストタイムを、オジエが2番手タイムを記録。一方、ソルベルグはタイヤにダメージを負って大きく遅れ、背後に迫るオジエとの差は僅か1秒に。SS9「ロルディア2」ではオジエが、2番手タイムのソルベルグよりも0.3秒速いベストタイムを刻んだ結果、両者の差は0.7秒に縮まりました。そして迎えたデイ2最終のSS10「ムザビブ2」ではソルベルグが、4本目のベストタイムをマークしたパヤリと2.7秒差の2番手タイムを記録し、オジエはソルベルグと0.3秒差の3番手タイムでステージをフィニッシュ。その結果、ソルベルグが1秒差で首位を守り、オジエは総合2位、エバンスはオジエと19.5秒差の総合3位、パヤリは、エバンスと50秒差の総合4位でデイ2を走破しました。また、2本のスペアタイヤを使い切ってしまったことにより、残る3本のステージでは確実性を最優先した走りを続けた勝田は、総合7位で一日を終えました。

<<ユハ・カンクネン (チーム代表代行)>>
見ているだけでも非常にエキサイティングな一日でした。午後には何本かのステージを見に行く機会がありましたが、ドライバーたちがこのような道で発揮するスピードの高さに驚きました。貴元やオリバーのように、午後のステージでタイヤに関して少しアンラッキーだったドライバーもいましたが、全体的には良い一日でした。セブが経験をフルに活用することで挽回できることは分かっていました。オリバーもハードに攻めず良い走りをしていましたが、二人の差は信じられないほど縮まりました。エルフィンもそれほど遅れていませんし、サミも4本のステージウインを獲得するなど、非常に良い一日でした。晴れようと雨が降ろうと、明日もきっと見応えのある戦いが繰り広げられることでしょう。

<<エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)>>
良いことも悪いこともあった一日でした。所々でタイムを失い、中には必要のないものもありましたが、それもまたこのラリーの本質です。ケドングの1本目ではホイールにダメージを負い、少しタイムをロスしてしまいました。まずまずの一日ではありましたが、満足しているとは言えません。明日のステージは、特に午後に大雨が降る可能性が高いと思いますが、ステージを1回目に走る時でも既に難しいコンディションになっているかもしれません。それでも、できる限りベストを尽くして走るだけです。

<<セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 1号車)>>
1分以上の遅れをとった状態からスタートし、今夜はトップからわずか1秒差まで迫ることができたので、今日の結果にはとても満足しています。もちろん昨晩のようなことがあった後でも挽回できると信じてはいましたが、ここケニアであっても難しいだろうと思っていました。今はすべてがオープンなので楽しみです。明日はラリー最大の山場といえる3つの難しいステージが控えているので、何が起こるか分かりませんが、今日と同じアプローチと力強いリズムを維持することに努めます。

<<オリバー・ソルベルグ (GR YARIS Rally1 99号車)>>
クリーンな走りを心がけ、エルフィンと同じようなペースを維持することが今日の目標でした。午後のステージは岩だらけで、このようなコンディションをこのクルマで走るのは初めてだったので、簡単ではありませんでした。おそらく、リードの半分を慎重になったことで失い、もう半分をSS8でのタイヤダメージで失いました。不運ではありましたが、それでもまだリードしているので満足するべきでしょう。今日のセブは信じられないほど素晴らしく、おそらくより大きなリスクを冒していたと思います。しかしまだ先は長いですし、2分遅れているよりも1秒リードしている方が良いに決まっています。

<<勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)>>
今朝はかなり安定した走りを心がけました。それほどプッシュしていなかったにも関わらずタイムは悪くなかったですし、クルマのフィーリングも良好でした。しかし、残念ながら午後最初のステージでダブルパンクチャーを喫してしまいました。本当に最悪ともいえる事態で、スペアタイヤがないことを理解した上で、荒れたセクションが多い午後のステージを何とか乗り切ろうとしました。順位をいくつか落としましたが、このラリーでの1分差など大したことないですし、明日は何が起こるかわかりません。ドラマが起こることを期待していますし、降雨への備えはできています。

<<サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)>>
良い一日でした。コンディションは比較的シンプルで、プッシュできそうな場所を選びながら走りました。もっともトリッキーで荒れた場所ではペースを抑えるように心がけましたが、それでも4本のステージでベストタイムを記録し、他のステージでもトップに迫ることができたので本当に満足しています。ひたすら全開で走り続けたら、すぐに終わりを迎えてしまうのでそうはしませんでしたし、賢く走ることも必要です。明日のステージでも、過去に大雨が降ったりドラマが起こるのを見てきたので、賢く走ることが重要になるでしょう。

<<サファリ・ラリー・ケニア デイ2の結果>>
1 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (トヨタ GR YARIS Rally1) 1h33m50.2s
2 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1) +1.0s
3 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +20.5s
4 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m10.5s
5 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +1m46.1s
6 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +1m47.3s
7 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m53.3s
8 エサペッカ・ラッピ/エンニ・マルコネン (ヒョンデ i20 N Rally1) +2m53.2s
9 ロバート・ヴィルヴェス/ヤッコ・ヴィッロ (シュコダ Fabia RS Rally2) +6m53.6s
10 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (トヨタ GR Yaris Rally2) +7m08.1s
(現地時間3月13日19時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

<<明日のステージ情報>>
競技3日目となる3月14日(土)のデイ3は、季節によってはフラミンゴが多く集まることで知られるエレメンタイタ湖の周辺で「ソイサンブ」「エレメンタイタ」「スリーピング・ウォリアー」という、このラリー定番の3ステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行。そのうち、全長24.94mのソイサンブは今大会最長のステージです。6本のステージの合計距離は122.72km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は417.02kmとなります。

33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
1号車(セバスチャン・オジエ、ヴァンサン・ランデ)
1号車(セバスチャン・オジエ、ヴァンサン・ランデ)
99号車(オリバー・ソルベルグ、エリオット・エドモンドソン)
99号車(オリバー・ソルベルグ、エリオット・エドモンドソン)
オリバー・ソルベルグ
オリバー・ソルベルグ
18号車(勝田 貴元、アーロン・ジョンストン)
18号車(勝田 貴元、アーロン・ジョンストン)
5号車(サミ・パヤリ、マルコ・サルミネン)
5号車(サミ・パヤリ、マルコ・サルミネン)

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