WRC 第6戦 ラリー・ポルトガル デイ2 オジエが3本のベストタイムで首位にポジションアップ
パヤリは総合3位に、ソルベルグは総合4位につける

2026.05.09(土)- 05:15配信

5月8日(金)、2026年FIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦ラリー・ポルトガルの競技2日目デイ2が、ポルトガル中部の都市フィゲイラ・ダ・フォスを起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(GR YARIS Rally1 1号車)が首位に立ち、TGR-WRT2からのエントリーとなるサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)が総合3位に、オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(99号車) が総合4位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合5位に、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合7位につけました。

1号車(セバスチャン・オジエ、ヴァンサン・ランデ)
1号車(セバスチャン・オジエ、ヴァンサン・ランデ)

前日、古都コインブラでのセレモニアルスタートに続き3本のステージが行なわれたラリー・ポルトガルは、8日(金)の朝からデイ2として一日を通しての戦いがスタート。早朝フィゲイラ・ダ・フォスのパルクフェルメを出発し、コインブラの東側エリアで7本合計96.22kmのステージを走行した後、マトジニョスのサービスを目指す長い一日となりました。デイ2のステージの多くは、これまで毎年のように使われてきたものですが、今年は進行方向が逆向きに設定されたステージもありました。また、デイ2は日中マトジニョスでのフルサービスが設定されず、アルガニルでの20分間のリモートサービスのみで全ステージを走り切ることが求められました。路面は、朝の1本目のステージでは湿っている区間も多くありましたが、それ以外は概ねドライ。そのため、出走順が早いドライバーたちにとっては不利なコンディションでの戦いになりました。

デイ1で総合6位につけたパヤリは、デイ2オープニングのSS4とSS5でベストタイムを記録。総合2位に順位を上げました。一方、デイ1首位のソルベルグはSS4で総合4位に後退。しかし、SS5では総合3位に順位を挽回しました。午前中のループの最後となるSS6では、一時総合2位につけるも総合4位に後退していたオジエが、2番手タイムで総合3位に順位を上げ、ソルベルグは総合5位に後退。それを総合6位のエバンスと総合7位の勝田が追う形となりました。

アルガニルでのリモートサービスを経て始まった午後のループは、SS7でオジエがベストタイムを記録し、総合2位にポジションアップ。オジエはリモートサービスでクルマのセットアップを変更したことでクルマのフィーリングが大きく改善。ペースアップに成功しました。総合2位につけていたパヤリは、このステージでタイヤがホイールのリムから外れてタイムロスを喫し、総合5位に後退。ソルベルグは総合4位に順位を上げました。続くSS8はデイ2で唯一1回しか走行しない「ゴーイス」のステージ。ここでもオジエがベストタイムを刻み、SS4から首位を守ってきたアドリアン・フォルモー(ヒョンデ)がタイヤにダメージを負って後退したこともあり、首位に立ちました。また、2番手タイムのパヤリは総合3位に、エバンスは総合5位に順位を上げました。このステージではソルベルグが路面の岩盤に当たってコースを外れるも、総合4位を守りました。SS6の再走となるSS9では、オジエが3ステージ連続となるベストタイムを記録。オジエはデイ2最終のSS10を3番手タイムで走り切り、総合2位のティエリー・ヌービル(ヒョンデ)と3.7秒差ながら首位でデイ2を終えました。パヤリはSS9でスピンを喫しながらもヌービルと11.5秒差の総合3位につけ、SS10で2番手タイムを記録したソルベルグは、パヤリと僅か1.2秒差の総合4位につけました。チャンピオンシップリーダーとして、デイ2でも不利な出走順トップを担ったエバンスは、ソルベルグと11.7秒差の総合5位で、出走順2番手の勝田は総合7位でデイ2を走り切りました。

サポート選手権のWRC2では、GR Yaris Rally2をドライブするローぺ・コルホネン(フィンランド)がトップと3.7秒差のクラス2位に、テーム・スニネン(フィンランド)が4位につけています。また、TGR WRCチャレンジプログラムのドライバーとしてGR Yaris Rally2で出場の山本雄紀は、43台のクルマがエントリーしたRally2クラスで堅実な走りを続け、午後はクラス12、13番手のタイムを記録するなどして、Rally2クラス13位に順位を上げました。ところが、一日の最後のSS10のインシデントで3分程度タイムを失い、Rally2クラス25位に順位を下げることになりました。

<<ユハ・カンクネン (チーム代表代行)>>
今日もステージごとに状況が大きく変化するという、非常に興味深い一日でした。予想通り接戦が続きましたが、我々の選手たちは徐々に自信とスピードを増していったようです。リモートサービスだけでセットアップを大幅に変更することは容易ではありませんが、セブは午後、確実に良いステップを踏み出しトップに立ちました。サミも引き続き素晴らしいペースを発揮しており、オリバーもそれほど遅れをとっていません。依然として接戦が続いていますし、これから数日間は雨の予報が出ているため、まだ何が起こるかわかりません。

<<エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)>>
まずまずの一日でした。特に速かったわけではありませんが、出走順を考えれば予想通りです。ステージによって出走順の影響は大きかったり小さかったりしました。午前中はそれほど悪くなかったのですが、午後になって一部の場所がより乾いてきたため、少し状況が悪化しました。それでもミスなくクリーンな走りができたので、明日の天気がどうなるか様子を見てみましょう。雨の予報が出ていますが、そうなればチャンスが拡がる助けとなりますし、路面が乾いていたとしても、私たちの出走順はより良くなるはずです。

<<セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 1号車)>>
首位で一日を終えることができて嬉しく思います。ラリーのスタートは私たちにとって厳しいものでした。昨日と同様、今朝もクルマのバランスに苦しみ思い通りに走れませんでした。しかしリモートサービスでセットアップを変更し、サスペンションを調整したことによりペースを上げることができました。今日の結果には満足していますが、リードは僅かですし、明日からは天候が変わってよりトリッキーなコンディションになる可能性があるので、明日からの2日間も私たちにとっては大きな戦いになります。

<<オリバー・ソルベルグ (GR YARIS Rally1 99号車)>>
トリッキーな一日でした。クルマのフィーリングを掴むことが難しく、路面が滑りやすい時は自信を持つことができず苦労しましたが、グリップが回復すると状況は良くなりました。また、小さなミスにより危ない瞬間にも遭遇し、クルマのフロントが沈み込んで路面の岩盤に接触した反動でコースアウトしてしまいました。あのミスがなければもっとトップに近づけていたかもしれませんが、とにかく走り続けるしかありません。

<<勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)>>
今朝もまだ良いフィーリングを得ることに苦労していました。もちろん出走順は理想的ではありませんでしたが、自分たちより前からスタートしたエルフィンは素晴らしい走りを見せましたし、彼のペースにはついていけませんでした。リモートサービスでクルマのセットアップを調整したところ午後は良くなりましたし、明日に向けてさらに改善できそうな点も分かりました。明日はトリッキーな天候になるかもしれませんが、それが自分たちにとってプラスに働くことを期待しています。

<<サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)>>
とても良い一日でした。特に午前中の走行には満足しています。クルマのフィーリングは昨日よりもずっと良く、より自然にドライビングできると感じましたし、タイムも良かったです。ステージを2回目に走った時は路面が乾いていたのでクリーニングの影響が大きく、また、いくつかのインシデントで数秒を失ってしまいました。それでも残り2日間でトップとわずか15秒差につけているので、現状には満足しています。

<<ラリー・ポルトガル デイ2の結果>>
1 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1) 1h28m25.2s
2 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +3.7s
3 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +15.2s
4 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (トヨタ GR YARIS Rally1) +16.4s
5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +28.1s
6 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +34.3s
7 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +50.1s
8 ダニ・ソルド/カンディド・カレーラ (ヒョンデ i20 N Rally1) +1m23.3s
9 ジョシュ・マッカーリーン/オーエン・トレーシー (フォード Puma Rally1) +2m20.7s
10 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (ランチアYpsilon Rally2 HF Integrale) +4m34.8s
(現地時間5月8日17時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

<<明日のステージ情報>>
競技3日目となる5月9日(土)のデイ3は、マトジニョスのサービスパークの東から東北にかけてのエリアが主な舞台に。「フェルゲイラス」「カベセイラス・デ・バスト」「アマランテ」「パレーデス」という4本のステージを、ミッドデイサービスを挟んで各2回走行します。そのうち全長26.24km のSS13/17アマランテは、今年も大会最長のステージとなります。その後「ロウサダ」のラリークロスサーキットで行われる、名物のスーパーSSでデイ3の戦いは終了します。9本のステージの合計距離は145.88kmと4日間で最長。リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は681.17kmが予定されています。

33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
セバスチャン・オジエ
セバスチャン・オジエ
99号車(オリバー・ソルベルグ、エリオット・エドモンドソン)
99号車(オリバー・ソルベルグ、エリオット・エドモンドソン)
18号車(勝田 貴元、アーロン・ジョンストン)
18号車(勝田 貴元、アーロン・ジョンストン)
5号車(サミ・パヤリ、マルコ・サルミネン)
5号車(サミ・パヤリ、マルコ・サルミネン)
GEN2 山本雄紀、ジェームス・フルトン
GEN2 山本雄紀、ジェームス・フルトン

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