10月2日(金)、2026年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリー・イタリア サルディニア」の競技2日目デイ2が、サルディニア島北西部の古都アルゲーロを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のオリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(GR YARIS Rally1 99号車)が総合3位に、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(1号車)が総合4位に、TGR-WRT2からエントリーのサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)が総合5位に、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)が総合6位に、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)が総合9位につけました。
ラリー・イタリア サルディニアのデイ2は、島の北東部で3本のクラシックステージを、アルゲーロでのミッドデイサービスを経て午前と午後で各2回走行。6本のステージの合計距離は119.66kmでした。サルディニア島北部は10月になっても暑さが続き、好天に恵まれた金曜日は日中の最高気温が28度前後まで上昇。ステージは終日ドライコンディションが保たれ、路面はルースグラベルによって非常に滑りやすく、石や岩も多く出ている難しい路面での走行となりました。とくに、ドライバーズタイトルを競う選手権トップ3のドライバーたちは、早い出走順によりルースグラベルの掃除役を担うことに。選手権首位のエバンス、17ポイント差で追う2位パヤリ、21ポイント差で追う3位ソルベルグは、後続のドライバーたちよりも不利な条件で金曜日のステージに臨みました。
デイ1のスーパーSSで最速タイムを記録して首位に立ったソルベルグは、デイ2オープニングのSS2終盤でタイヤの空気圧を失い、8番手タイムで総合7位に後退。2番手タイムを記録したオジエが首位に立ちました。続くSS3ではオジエがタイヤにダメージを負い、総合8位に後退。パヤリが総合3位、2番手タイムのソルベルグが総合4位につけました。そして、午前中最後のSS4ではソルベルグがベストタイムを記録し、パヤリを抜き総合3位に。また、2番手タイムのオジエは、エバンスを抜いて総合5位に順位を上げました。
ミッドデイサービスを経て始まった午後の再走ループでは、2本目のSS6でソルベルグが2番手タイムを記録するも上位陣の順位は変わらず。ソルベルグはデイ2最終のSS7でも2番手タイムとなり、首位に立ったティエリー・ヌービル(ヒョンデ)と12.3秒差、総合2位のアドリアン・フォルモー(ヒョンデ)と11.9秒差の総合3位でデイ2を終えました。また、オジエはSS7でパヤリを抜き、ソルベルグと25.1秒差の総合4位に。パヤリはオジエと2.8秒差の総合5位、エバンスはパヤリと28.7秒差の総合6位で一日を終え、バーチャル上のポイントランキングではドライバー選手権首位の座を守りました。
なお、デイ1で総合6位につけた勝田は、SS4でタイヤにダメージを負い交換作業で2分以上をロス。総合15位まで順位を下げ、その後もタイヤの空気圧が低下するなどしてさらにタイムを失いましたが、それでも総合9位まで順位を挽回してデイ2を終えました。
サポート選手権のWRC2では、ガス・グリーンスミス(イギリス)がトップに立ち、2.2秒差でローぺ・コルホネン(フィンランド)が2位につけるなど、2台のGR Yaris Rally2が優勝を争っています。
<<ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)>>
予想通り、今日は厳しい一日でした。とくに、早い出走順により、ルースグラベルに覆われた路面で走行ラインを切り開いて走らなければならなかった我々のドライバーたちにとっては、なおさらでした。前を走るエルフィンとサミに比べると、オリバーは3番手という出走順によってアタックできるチャンスがより多く、それをうまく活かしてヒョンデのヌービルとフォルモーに勝負を仕掛けることが可能な位置を保ち続けました。これで、残り2日となったチャンピオンシップ争いは間違いなく興味深い展開になりましたが、エルフィンとサミも今日はできる限りのことをしましたし、トラブルにも遭遇しなかったので、誰もチャンスを失っていません。明日も楽しみです。
<<エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)>>
予想通り、私たちの出走順では厳しい一日になりました。朝のスタートは悪くなく、クルマのフィーリングも概ね良好でしたが、ステージのタイムは、とくに午後のステージでは期待していたほどではありませんでした。それでもトラブルを回避できたことは重要ですし、総合順位も今日の自分たちの目標からそれほど大きくは離れていませんでした。明日は出走順がずっと良くなります。前方との差を縮めるのは難しいかもしれませんが、できる限りのことをして、良い順位を維持することが重要です。
<<セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 1号車)>>
今日はベストな一日とは言えませんでした。今夜は4位以上を目指していたのですが、残念ながら今朝は思うようにいかず、タイムロスの大部分はパンクによるものでした。その後は多分、少し慎重になりすぎてしまい、あらゆる石を避け、トラブルに見舞われないように努めたため、あまり速く走ることができませんでした。理想的な一日ではありませんでしたが、明日はもっと良い走りができるように頑張ります。運転を楽しむことに集中し、結果を見守りたいと思います。
<<オリバー・ソルベルグ (GR YARIS Rally1 99号車)>>
素晴らしい一日でした。出走順を考えれば、自分たちの戦いには満足するべきでしょう。今朝、最初のステージでパンクにより約6秒を失ったのは不運でしたが、それ以上のタイムロスを免れたのはラッキーでした。そのステージの2回目の走行ではトラブルを避けるために少し慎重になりましたが、他の2本のステージではかなり攻めて走り、クルマのフィーリングも良かったです。明日も同じ戦略を続け、トラブルを避けつつも、より公平な出走順で前方のクルマとの差を縮められるかどうかを試してみたいと思います。
<<勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)>>
フラストレーションが溜まる一日でした。ステージのコンディションはかなりラフだったので、トラブルなく走り抜けることを心がけていたのですが、残念ながらループの3本目のステージでクルマを停め、タイヤ交換をせざるを得なくなりました。どうやら、そのステージでトラブルに見舞われたのは自分たちだけではなかったようです。午後はさらなるトラブルを避けたいと願っていましたが、それでもパンクで若干タイムを失ってしまいました。明日こそはトラブルのない一日となり、良いフィーリングを得られることを願っています。
<<サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)>>
トリッキーな一日でしたが、自分たちにできる限りのことは多分やれたと思います。出走順もあるので自分たちのパフォーマンスを判断するのは難しく、全ステージでエルフィンよりは速かったですが、オリバーには及びませんでした。午前中の走りにはかなり満足しており、差もそれほど大きくは開きませんでしたが、午後はより厳しい展開となり、残念ながら最後に順位をひとつ下げてしまいました。それでも、少なくともトラブルは回避することができたので、まだ戦える位置につけていますし、何も失ってはいません。明日は出走順が良くなるはずなので、ペースを上げ、戦いを続けられるかどうか様子を見たいと思います。
<<ラリー・イタリア サルディニア デイ2の結果>>
1 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) 1h25m04.9s
2 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +0.4s
3 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (トヨタ GR YARIS Rally1) +12.3s
4 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1) +37.4s
5 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +40.2s
6 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m08.9s
7 ジョシュ・マッカーリーン/オーエン・トレーシー (フォード Puma Rally1) +1m21.1s
8 ジョン・アームストロング/シェーン・バーン (フォード Puma Rally1) +3m26.5s
9 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +3m27.2s
10 マールティンシュ・セスクス/レナールス・フランシス (フォード Puma Rally1) +3m39.9s
(現地時間10月2日18時30分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)
<<明日のステージ情報>>
競技3日目となる10月3日(土)のデイ3は、島の北東部で3本のステージを、アルゲーロでのミッドデイサービスを経て午前と午後で各2回走行。そのうち、各ループ3本目のSS10/13「ソロルケ」は新しいステージです。また、全長24.83kmのSS9/12「コイルナーロエッレ」は、今大会最長のステージとなります。6本のステージの合計距離は123.66kmと4日間で最長。リエゾン(移動区間)を含めた一日の総走行距離は642.56kmとなります。
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