WRC 第13戦 ラリー・イタリア サルディニア デイ3 ソルベルグが首位に立ち初タイトル獲得へ望みをつなぎ
オジエ、パヤリ、エバンスは総合2、3、5位に順位を上げる

2026.10.04(日)- 05:40配信

10月3日(土)、2026年FIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦「ラリー・イタリア サルディニア」の競技3日目デイ3が、サルディニア島北西部の古都アルゲーロを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のオリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組(GR YARIS Rally1 99号車)が首位に立ち、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(1号車)は総合2位、TGR-WRT2からエントリーのサミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組(5号車)は総合3位、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(33号車)は総合5位、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(18号車)は総合6位に順位を上げました。

99号車(オリバー・ソルベルグ、エリオット・エドモンドソン)
99号車(オリバー・ソルベルグ、エリオット・エドモンドソン)

ラリー・イタリア サルディニアのデイ3は、前日に続き島の北東部が主舞台に。新ステージ「ソロルケ」を含む3本のステージを、アルゲーロでのミッドデイサービスを経て午前と午後で各2回走行。6本のステージの合計距離は123.66kmと4日間で最長でした。デイ2に続きデイ3も青空の下での戦いとなり、日中の気温は28度前後まで上昇。デイ3もまた、一日を通してドライ路面でのタフな戦いになりました。

デイ2で首位のティエリー・ヌービル(ヒョンデ)と12.3秒差、総合2位のアドリアン・フォルモー(ヒョンデ)と11.9秒差の総合3位につけたソルベルグは、オープニングのSS8でヌービルに次ぐ2番手タイムを記録。タイヤの空気圧低下によるフォルモーの後退もあり、ヌービルと14.4秒差の総合2位にポジションアップしました。また、オジエは総合3位に、パヤリは総合4位に、それぞれ順位を上げました。ソルベルグは続くSS9ではベストタイムを記録し、首位ヌービルとの差を一気に3.3秒まで縮小。2番手タイムのオジエも順位を守りましたが、パヤリはフォルモーにかわされ総合5位に後退しました。午前のループ最後の新ステージ、SS10でもソルベルグはベストタイムを記録。3番手タイムだったヌービルを逆転し、2.7秒差で首位に立ちました。

ミッドデイサービスを経て始まった午後の再走ループでは、1本目のSS11で首位ヌービルがクルマにダメージを負いストップ。その結果、ベストタイムのオジエが総合2位、パヤリが総合4位、エバンスが総合5位、勝田が総合7位に順位を上げました。さらに、続くSS12では総合3位につけていたフォルモーがダメージを負ったタイヤの交換作業により大きく遅れ、パヤリが総合3位、エバンスが総合4位にポジションアップ。初タイトルを争う3人のドライバーがトップ4に集中しました。そして迎えたデイ3最終のSS13では、ソルベルグが2番手タイム、オジエが3番手タイムを記録。ソルベルグは、総合2位のオジエとの差を33.6秒に拡大し首位でデイ3を走破しました。また、パヤリはオジエと1分6.3秒差ながら総合3位を守りましたが、エバンスはフォルモーの先行を許し、順位をひとつ下げ総合5位で一日を終了。不利な出走順で走り続けた勝田はひとつ順位を上げ、総合6位につけました。

なお、デイ3が終了した時点での総合順位をもとにした、バーチャル上でのドライバー選手権ランキングでは、エバンスが引き続き首位の座を堅持。2番手のソルベルグを6ポイント、3番手のパヤリを12ポイントリードしています。ラリー最終日のデイ4は、日曜日のみの合計タイムによって競われる「スーパーサンデー」で最大5ポイント、最終の「パワーステージ」でも最大5ポイントを獲得できるため、合計最大10ポイントのボーナスポイントを獲得することが可能です。

サポート選手権のWRC2では、前日2位のローぺ・コルホネン(フィンランド)が首位に立ち、ガス・グリーンスミス(イギリス)が2位、テーム・スニネン(フィンランド)が3位、カイエタン・カイエタノヴィッチ(ポーランド)が4位と、GR Yaris Rally2のドライバーがトップ4につけています。

<<ヤリ-マティ・ラトバラ (チーム代表)>>
シーズンの最終日まで、我々のドライバーたちの間でチャンピオンシップ争いが繰り広げられるなんて、非常にエキサイティングなことです。残り一日となった現在、エルフィンとオリバーの差は非常にわずかです。ここまでのところ、オリバーは素晴らしい走りで首位に立ちましたが、これはまさに彼が必要としていた順位です。明日もこのパフォーマンスを維持し、今シーズン何度もやってきたように、リスクを冒してでも日曜日のポイントを最大限獲得する必要があります。エルフィンは、当然のことながらここまで慎重な走りを続けてきましたが、オリバーを振り切るために必要なポイントを獲得するには、明日はパフォーマンスレベルをさらに引き上げる必要があります。サミは安定した走りを続けており、それが表彰台圏内に入ることにつながりましたが、現実的には明日、何か特別なことが起きなければチャンスは薄いでしょう。我々のドライバーたちだけでなく、他のドライバーもプッシュしてくると思いますので、シーズンの締めくくりにふさわしい、まさにスーパーサンデーとなるでしょう。

<<エルフィン・エバンス (GR YARIS Rally1 33号車)>>
今日はトリッキーな状況でした。ドライブフィールは悪くなく、クリーンな走りもできていましたが、路面状況が刻々と変化し、クルマが走れば走るほどグリップがどんどん良くなっていきました。そのため、自分たちよりも後方からスタートする速いドライバーたちとの差を詰めるのは、困難でした。ステージの2回目の走行では路面がかなり荒れていて、最初の2本のステージでは少し慎重になりすぎたかもしれません。しかし、アドリアンがパンクして数秒遅れをとったため、最後のステージでは彼を後ろに抑え込もうと全力を尽くしました。あとひとつ順位を上げられれば明日に向けて有利になったのですが、間に多くのクルマがいたため、チャンスはほとんどありませんでした。オリバーは非常に良い走りを見せ、好位置につけていますが、明日もまた長い一日なので、全力を尽くすのみです。

<<セバスチャン・オジエ (GR YARIS Rally1 1号車)>>
私たちにとっては、昨日よりもポジティブな一日になりました。順位をいくつか上げることができましたし、午後は走りを楽しむこともできました。とくに、ループの最初のステージは今週末もっとも素晴らしく、路面もそれほど荒れていなかったので、2回ステージ優勝をすることができて良かったです。明日は長い一日ですし、いくつか荒れたセクションも走らなくてはならないので、このラリーではまだ何が起こるか分かりません。オリバーはここまで素晴らしい走りを見せていますし、誰も不運に見舞われてほしくないとは思っていますが、自分も含めて誰にでも不運は起こり得るものです。ですので、最後まで挑戦し続けるしかありません。

<<オリバー・ソルベルグ (GR YARIS Rally1 99号車)>>
今日は最も厳しい一日だったのと同時に、最高の一日でもありました。クルマのフィーリングは本当に良く、午前中はトップに立つためにかなり全開で走りましたが、うまくいきました。午後は、各ステージで自分たちの周りで様々なハプニングが起こっていた中、少しクレバーに走り、タイヤを温存しようと試みました。ライバルたちのトラブルによってリードを広げることができた一方で、それはチャンピオンシップを争うライバルたちにも有利に働いてしまいました。しかし、他のドライバーたちの動向はコントロールできないので、自分たちはただベストを尽くし続けるしかありません。明日の目標はクリアで、今シーズンの大部分の日曜日と同じように、10ポイントのフルボーナス獲得を目指します。

<<勝田 貴元 (GR YARIS Rally1 18号車)>>
まずまずの一日でしたし、トラブルもなく昨日よりは良い一日になりました。もともと2番手スタートだった上、午後は出走順トップでステージに臨むことになったので簡単ではありませんでしたが、とにかくクリーンに走るように心がけました。いくつか順位を上げることができ、明日は自分たちよりも前に数台が走ることになるので、出走順も今日よりは良くなるはずです。最終日はファンの皆さんにとってエキサイティングな一日になると思いますが、自分たちも、このクルマで走る最後の日を楽しみたいと思います。

<<サミ・パヤリ (GR YARIS Rally1 5号車)>>
今日は昨日よりも良い戦いができるのではないかと期待していましたが、残念ながら依然として出走順が大きな影響を及ぼし、自分たちよりも後方からスタートした選手たちよりも速く走ることは事実上不可能でした。それでもギブアップせず、できる限りのことをやり続けました。午後には何か波乱が起きるのではないかと予想していましたが、そのおかげで順位を2つ上げることができました。自分たちがコントロールできるような状況ではありませんが、明日は誰一人ペースを落とすとは思えません。まだまだ何が起こるか分からないので、最後までプッシュし続けるしかありません。

<<ラリー・イタリア サルディニア デイ3の結果>>
1 オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン (トヨタ GR YARIS Rally1) 2h42m33.2s
2 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1) +33.6s
3 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m39.9s
4 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +2m32.0s
5 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) +2m38.4s
6 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +5m43.9s
7 ジョン・アームストロング/シェーン・バーン (フォード Puma Rally1) +6m01.2s
8 ローペ・コルホネン/アンシ・ヴィニッカ (トヨタ GR Yaris Rally2) +8m23.0s
9 ガス・グリーンスミス/ヨナス・アンダーソン (トヨタ GR Yaris Rally2) +8m42.6s
10 テーム・スニネン/ヤンネ・フッシ (トヨタ GR Yaris Rally2) +9m46.6s
(現地時間10月4日20時00分時点のリザルトです。最新リザルトはwww.wrc.comをご確認下さい。)

<<明日のステージ情報>>
競技最終日、そして2026年シーズン最後の一日となる10月4日(日)のデイ4は、サービスパークの北から北東にかけてのエリアで「オシロ-テルグ」と「サッサリ-アルジェンティエラ」という2本の定番ステージを、タイヤフィッティングゾーンでの軽整備作業のみで各2回走行。そのうち、SS15の再走となる2026年最後のステージ、SS17「サッサリ-アルジェンティエラ2」は、トップ5のタイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。4本のステージの合計距離は61.62km、リエゾン(移動区間)も含めた一日の総走行距離は298.79kmが予定されています。

33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
33号車(エルフィン・エバンス、スコット・マーティン)
1号車(セバスチャン・オジエ、ヴァンサン・ランデ)
1号車(セバスチャン・オジエ、ヴァンサン・ランデ)
18号車(勝田 貴元、アーロン・ジョンストン)
18号車(勝田 貴元、アーロン・ジョンストン)
5号車(サミ・パヤリ、マルコ・サルミネン)
5号車(サミ・パヤリ、マルコ・サルミネン)

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