
2017シーズン インタビュー Vol.1
Tommi Mäkinen
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team
代表トミ・マキネン
- “大胆に一歩一歩”
- 世界制覇を目指す闘将トミ・マキネンのチーム哲学
「勝利が約束されることはないが、チームは強くなっているし、戦えるという自信を感じている」

- 新戦力加入で王座を狙う -
激務だった1年目を終え、チームはもう18年の開幕戦モンテカルロに向けて動き出している。目標はまず、今年集めたデータを活かし、よりコンスタントに結果を残すこと。そのための準備に抜かりはない。
「ドライバーたちが開幕戦のSS1から全開でいけるようにサポートしたい。タイトルを争えるチャンスは、現実的にかなりあるはずだと思っている。ただし、我々は最高峰のレベルで戦っている。最高峰ということは、他のチームも同じように勝つために戦っているということ。簡単なことは何ひとつないし、勝利が約束されることも、決してない。でも、チームは強くなっているし、戦えるという自信を感じている」

迎えるシーズンには今季2勝・ランキング3位のオット・タナクの加入も決まった。経験も実績も十分のラトバラ、若手ナンバー1の有望株ラッピのフィンランド・コンビと価値観を共有する隣国エストニアの出身で、何よりターマックを苦にしない新戦力を得たことは、チームをさらに前進させることになりそうだ。
「オットは、豊富な経験があって、その速さには疑いないし、安定感もある。今、最もバランスの取れたドライバーだと思う。それでいて、優勝への貪欲さがある。もっともっと勝ちたいと思っている。我々も、若いドライバーをポディウムの頂点に立たせ、新しいチャンピオンを誕生させたいという目標を掲げている。彼がチームに入ってくれることになって、すごくうれしいよ。別のチームで走ってきた経験や知識を活かしてくれることを期待しているし、ヤリ‐マティやエサペッカにとっても間違いなく価値のあるチームメイトになってくれると思う。
トヨタにとって、WRCにカムバックすることはすごく意味深いものだった。このプロジェクトにはガズーレーシングというブランドの戦略が懸かっている。僕らの目標は共通している。トヨタは世界一の自動車メーカーであるというポジションを確立すること、そのため僕はトヨタがWRCでできるだけ早くチャンピオンになることを目指している。トヨタがパートナーとなっている20年の東京オリンピックの前後にプロモーションとして活用できることが望ましいから、19年にタイトルを獲得することが理想的だと思っていたんだけど、もちろん、もっと早くチャンピオンになることができれば、それはそれで完璧だね」
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2017シーズン インタビュー Vol.2
Jari-Matti Latvala TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team
ドライバー ヤリ-マティ・ラトバラ“以前は安定感に欠けていたけど、今は違う。
2018年はタイトルも可能だと思ってる” -

2017シーズン インタビュー Vol.3
Juho Hänninen TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team
ドライバー ユホ・ハンニネン“シーズン開幕当初、僕は頑張りすぎていた。
中盤戦以降、経験を積むことを受け入れた” -

2017シーズン インタビュー Vol.4
Eapekka Lappi TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team
ドライバー エサペッカ・ラッピ“フィンランドは表彰台くらいは期待していた。
まさか勝てるなんて夢にも思っていなかったよ”