アップダウンの多いテクニカルなコースが生む激しいバトルに注目

2015.07.06 GR86/BRZ Race2015

シーズン第4戦の舞台となるのは、宮城県にあるスポーツランドSUGO。エントリーは合計66台。プロフェッショナルシリーズが37台、クラブマンシリーズが29台となり、昨年の51台を上回る数字となった。

ヤマハのテストコースとして生まれたレーシングコースは、コース幅が狭く、アップダウンの多い個性的なコースとなっている。バイクも想定しているのでバンク角が大きめで、チャレンジングなコースともいえる。また、コース前半はタイトなコーナー、後半には高速コーナーなど、バリエーションのあるコース設定で、マシンとドライバーの能力が要求される。

特徴的なのは「馬の背」と呼ばれるバックストレート直後の右コーナーで、下ってきたマシンのブレーキング競争が見どころ。またグランドストレートは、最終コーナーから途中までは登り、そして後半は下りとなるレイアウトで、1コーナー側から見ると、まるで地面からマシンが浮かび上がって来るような感じがする、印象的な光景だ。

梅雨時期でもあり、また山間部に位置するため、天候は急変する場合もある。それがレースを意外な展開へと進めるキーになることもあり、いつもとは違ったレース展開が繰り広げられる可能性もある。

INFORMATIONfor 86/BRZ Race 2015

■GAZOO Racing 86/BRZ Race 2015 第4戦 スポーツランドSUGO
  • - 開催日程
    7/11(土) 12:35~12:50 クラブマンシリーズ予選
    13:05~13:20 プロフェッショナルシリーズ予選
    7/12(日) 11:55~12:20 クラブマンシリーズ決勝
    12:50~13:15 プロフェッショナルシリーズ決勝
  • - 開催場所
    サーキット スポーツランドSUGO
    住所:〒989-1301 宮城県柴田郡村田町菅生6-1 TEL:0224-83-3111
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PROFESSIONAL SERIESプロフェッショナルシリーズ

谷口選手の初音ミク号復活!

谷口選手の初音ミク号復活! ここまで3戦、谷口信輝選手が開幕2連勝、そして前戦ではベテラン服部尚貴選手が悲願の初優勝を果たした。第2戦でポールポジションを獲得した山田英二選手や、第3戦で16ポジションアップした織戸学選手など、有力選手が勝利を虎視眈々と狙っている。
全体的なレベルアップによって、上位陣のタイム差は急速に小さくなっている。今シーズンから使用可となった機械式LSDのセットアップが仕上がったことも、その一因だろう。それだけに予選でわずかなミスをしただけでも、スタート位置は大きく後退してしまう。つまりプロフェッショナルらしい、安定した速さを発揮することが求められる。
第3戦で勝利した服部選手は、ここSUGOで2013年に2位を獲得しており、今回もまたトップ争いに絡むのは間違いないだろう。一方、連勝を止められた谷口選手は、今回は昨年人気が高かった、初音ミクカラーの車両で参戦。トップを奪い返しに行く。

CLUBMAN SERIESクラブマンシリーズ

スーパー耐久を経験した小野田選手の進化は?

スーパー耐久を経験した小野田選手の進化は? クラブマンシリーズはここまで、遠藤浩二選手と小野田貴俊選手が交互に勝ちを挙げている。順番からいえば、今回は小野田選手の勝利だが、そう簡単ではなさそうだ。
小野田選手は、このレースの前週に、チャレンジプログラムによってスーパー耐久レースを戦っている。スーパー耐久を経験したことで、その走りがどう進化するのか、注目したい。

その他にも元楽天イーグルス主砲の山崎武司選手がレーサーとなって凱旋!レースファンのみならず、野球ファンも注目だ。
クラブマンシリーズには、バラエティに富んだドライバーが参戦している。59歳のベテランドライバー、イシカワヨシオ選手や山口吉明選手は、若いドライバーたちに混じってレースを戦っている。また前戦から実力派の女性ドライバー、小山昌子選手も参戦。とくにSUGOは、2年連続でヴィッツカップ東北シリーズのチャンピオンを獲得したメインステージであり、彼女の走りにも期待がかかる。