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サルト・サーキット徹底解剖

ル・マン24時間の変遷をたどる

名勝負の舞台、ル・マン24時間サーキットを巡る(1/4)

世界三大レースのひとつであるル・マン24時間。24時間という走行時間もさることながら、1周約13.6kmのロングコースも驚異的である。「ユノディエール」「ミュルサンヌ」「フォード・シケイン」など著名なポイントも多いが、その長さからか著名なコースでありながらその全容はあまり知られていない。激闘の舞台となる「ル・マン24時間サーキット」を巡ってみよう。

サルト・サーキット

知られていない正式名称

サーキットの正面ゲートにはル・マン24時間サーキット(CIRCUIT DES 24 HEURES DU MANS)の文字が
サーキットの正面ゲートにはル・マン24時間サーキット
(CIRCUIT DES 24 HEURES DU MANS)の文字が
ル・マン24時間の舞台となるサーキット。日本では「サルテ・サーキット」「サルト・サーキット」と呼ばれることが多いが、これはサルテは英語、サルトはフランス語読みで、正しく記すなら「シルキュイ・ドゥ・ラ・サルト(Circuit de la Sarthe)」となる。しかし、実はこれも通称。正式名称は「ル・マン24時間サーキット(Le circuit des 24 heures du Mans)」である。
サーキットのメインゲートはル・マン駅からタクシーで15分ほどのところにある。このゲート周辺を含め、ピットビル、コントロールタワー、パドック周辺などは常設のブガッティ・サーキットの施設で、コースもその一部はブガッティのものと重なる。だが1周13.629kmの大半は公道で、イベント開催時も各セッションやレースのスタート間際まで、一般交通の用に供されている。
スタンド席はピット前のストレートの他、ピットビル上、フォード・シケインにもある。また、テルトル・ルージュ、ポルシェ、ミュルサンヌ、そしてアルナージュの各コーナーにも観戦エリアがあり、シャトルバスで結ばれている。