ここを10周アタックすることは、公道で800kmを走行することと同じ負荷がかかると言われるニュルブルクリンク。そんなコースを24時間レースでは100周以上するわけですから、マシン、ドライバーにとって非常にハードな戦いであることは間違いありません。
走行距離で言うと、2012年にSP8クラスでクラス優勝を果たしたGAZOO RacingのLFA 83号車は147周を周回。1周約25kmとすると、単純に24時間で3,675kmもの距離で、しかも平坦で直線の道のりではなく、曲がりくねった峠道をドライバーが交代しながら走り切ったことになります。
なお、前回レースとなる2013年は例年よりも出走台数が少なく173台が決勝を走行。夜間、大雨と霧の影響により約9時間30分もレース中断となる波乱の展開でしたが、完走したのは135台。リタイア38台でした。単純に昨年の数字だけ見ると4~5台に1台はリタイアしているのですが、 2011年大会はもっと厳しいもので、202台が出走し67台が完走できずに終わっています。