記念すべき24時間レースの第1回開催は1970年。今から44年前、現在と同じくADAC(ドイツ自動車連盟)の主催により始まりました。第1回の大会を制したのは「BMW Tuning」チームのBMW 2002 TI。BMWは、これまでのレースで最も総合優勝を果たしており19回、次いでポルシェの11回となっています。2013年はメルセデス・ベンツが意外にも初めてニュル24を制したほか、最近はアウディなどの活躍も目立ちます。しかし優勝回数で言えばBMW、ポルシェの2メーカーがずば抜けた成績。特に2006年大会を皮切りに、ポルシェのチューニングメーカー、マンタイレーシングが4連覇を果たした際は鮮烈な印象を残しました。やはり厳しいニュルの地で長年テストを続けているメーカーが手掛けたクルマをベースとし、かつ、チームが持つレースに勝てるマシン作りのノウハウや経験値などが輝かしい結果に結びついているのでしょう。
ちなみにドライバーでは、1973年大会で優勝したF1チャンピオンのニキ・ラウダを筆頭に、カーレース界で腕を磨いた有名ドライバーも数多くチャレンジしています。そのニキ・ラウダは24時間レースで優勝した2年後、1975年大会で初めてF1チャンピオンに輝いています。