ニュルブルクリンク24時間レースに初参戦した2007年。GAZOO Racingは主にトヨタ社員のドライバーで構成されたチームでした。そのため参戦したドライバーは、休日ともなれば各地のサーキットで腕を磨いてレースに挑戦したのです。
翌、2008年からチームにプロのレーシングドライバーが加わります。プロのドライビングで、クルマとメカニックをより極限状態に置き、クルマと人を高いレベルで鍛えるためでした。
2008年に参戦したのが、それまでにも幾度となくニュルを走り、豊富な経験を持つ木下隆之選手。そして、レクサス LFAなどの開発ドライバーでもある飯田章選手です。飯田選手は海外では「ル・マン24時間レース」、国内レースでは 「Super GT」や「スーパー耐久」などでも知られるドライバー。
2人 は2010年に初めてLFAがクラス優勝を遂げた時のドライバーでもあります。
2010年には脇阪寿一選手も参戦。脇阪選手は「Super GT」への参戦とともに、クルマファンを増やす活動にも積極的です。また、国内レースで数々の記録を塗り替えてきた大嶋和也選手も2010年に参戦。
2011年には「Super GT」や「フォーミュラ・ニッポン」で活躍する石浦宏明選手も参戦するなど、現在もGAZOO Racingにとって欠かすことのできないドライバーの多くが、この頃からニュルにチャレンジしてきたのです。
2012年の86初参戦時には、86発表前から86をレースで鍛えてきた影山正彦選手、モータージャーナリストの佐藤久実選手、「Super GT」や「スーパー耐久」で活躍する井口卓人選手が加わり、翌2013年にはフォーミュラトヨタ・レーシングスクール出身で「全日本F3選手権」に参戦していた蒲生尚弥選手といった面々がドライバーとして名を列ねています。
もちろん、日本人ドライバーだけではありません。ル・マン24時間でレース優勝経験のあるアンドレ・ロッテラー選手といった海外のドライバーも共にニュルブルクリンク24時間レースに挑戦しました。