影山選手は監督業に専念、若手トリオでクラスチャンピオンをめざす

スーパー耐久シリーズ（略称S耐）は、その名の通り、2～3名のドライバーによって長時間を走る耐久レースで、速さだけでなくチームの総合力も重要なカギとなる。カテゴリーとしてはツーリングカーレースの一つであるが、大幅な改造が認められている「スーパーGT」に対し、「スーパー耐久」は量産車をベースにしたマシンを使用。そのため、日本の“ハコ”レースの最高峰と呼ばれることも多い。車種バリエーションが豊富で、FIA-GT3マシンからコンパクトハッチまで複数のクラスが混走、近年では新型車ベースのマシンの参戦も多い。また、タイヤは全クラスヨコハマのワンメイクとなっている。

「参加して楽しむレース」として人気が高く、国内外で活躍するプロやワンメイクレースからのステップアップ組まで、幅広い層のドライバーが参戦している。

86/BRZの参戦は9台に拡大か!?　
GAZOO Racingの取り組みは、クルマづくり／ヒトづくりにも直結

GAZOO Racingは昨年度に続き、GAZOO Racing SPIRITから86で参戦する。チーム体制は影山正彦選手が監督業に専念、ドライバーは蒲生尚弥／井口卓人選手の2人に新たに松井孝允選手を加え、若手トリオでST-4クラスチャンピオンを目指す。

本年はニュル同様「人とクルマを鍛える」というテーマを掲げ、昨年よりも台数が増えた86/BRZ勢の中でトップクラスの競争力を維持（＝クルマづくり）すると共に、チームメカニックに社員メカニックを参加させ、「人づくり」も目指す。

「GAZOO Racingチャレンジプログラム」は、モータースポーツへの夢や憧れの実現に挑戦する皆様を応援する為に、GAZOO Racingが昨年から開始した。2015年は86/BRZ Race クラブマンシリーズから1名選出し、GAZOO Racing SPIRIT のメンバーと共に、市販車ベースでは国内最高峰レースである、「スーパー耐久レース」に参戦していただける、新しいプログラムをスタートしました。

1、ドライバー選出方法

GAZOO Racing 86/BRZ Race クラブマンシリーズ第3戦終了時点のポイント最上位を対象者とします。

GR 86/BRZ Race 2015シリーズスケジュール >>

※ポイント最上位者が辞退された場合は、次点の方を対象とします。
※GAZOO Racng 86/BRZ Race参戦の為のゼッケン申請（パスポート申請）は受付中。

（86/BRZ Race参戦方法はこちら >>）

2、参戦レース

スーパー耐久レース第3戦 8時間レース　（2015年7月4日・5日、富士スピードウェイ）

※レーシングギア一式（86/BRZレース規則に準拠していれば可）をご用意ください。
レーシングスーツはチーム指定のスーツを装着していただきます。
※S耐レースウィーク以前のチーム指定日（6月中旬予定）に練習走行に参加していただきます。
※S耐レース参加費、及びレース日・練習走行日の交通費・宿泊費等実費はチームより支給します。

3、チーム

GAZOO Racing SPIRIT

車両：GAZOO Racing SPIRIT 86　(86号車)
監督：影山正彦
ドライバー（予定）：井口卓人、蒲生尚弥、松井孝允、チャレンジプログラム獲得者

2015年度もGAZOO Racing SPIRIT 86#86はS耐にフル参戦。
影山監督の下、井口選手・蒲生選手・松井選手の若手3人と共に参戦。チーム一丸となってシリーズチャンピオンを目指す。

スーパー耐久シリーズ2015 開催日程

開催日程
開催地
サーキット
併催レース

- 第1戦
- 〔開催日程〕3/28(土)・29(日)
- 〔開催地〕栃木県
- 〔サーキット〕ツインリンクもてぎ
- 〔併催レース〕GR 86/BRZ Race
- 第2戦
- 〔開催日程〕5/23(土)・24(日)
- 〔開催地〕宮城県
- 〔サーキット〕スポーツランドSUGO
- 〔併催レース〕GR Netz Cup Vitz Race
- 第3戦
- 〔開催日程〕7/4(土)・5(日)
- 〔開催地〕静岡県
- 〔サーキット〕富士スピードウェイ
- 〔併催レース〕　
- 第4戦
- 〔開催日程〕8/1(土)・2(日)
- 〔開催地〕大分県
- 〔サーキット〕オートポリス
- 〔併催レース〕GR 86/BRZ Race／GR Netz Cup Vitz Race
- 第5戦
- 〔開催日程〕9/5(土)・6(日)
- 〔開催地〕岡山県
- 〔サーキット〕岡山国際サーキット
- 〔併催レース〕GR Netz Cup Vitz Race
- 第6戦
- 〔開催日程〕10/24(土)・25(日)
- 〔開催地〕三重県
- 〔サーキット〕鈴鹿サーキット
- 〔併催レース〕

2014年レースレポート>>

スーパー耐久レースの見どころ

スーパー耐久の一番の醍醐味は、トップスピードもコーナリングスピードも異なる6つのクラス（GT3/ST-1/ST-2/ST-3/ST-4/ST-5）のマシンが一同にコースを走るという点。上のクラスは下のクラスを上手に“抜きながら”、下のクラスは上のクラスに上手に”抜かれながら”のバトルが必要なため、天候が悪化すると思わぬ“下克上”が勃発するなど、ドラマチックな展開となることも多い。

特に、GAZOO Racingの86がエントリーするST-4クラスは最も台数が多い激戦区。パワーとスピードに勝り、長年シリーズをリードするホンダのS2000勢に対し、最大勢力となる86/BRZ、また昨年から参戦するマツダロードスターなどが激しい戦い繰り広げることが予想される。

また、「ピット作業」に注目するのも通な楽しみ方の一つ。S耐のピット作業はスーパーGTのような人海戦術が使えないため、メカニックの腕の見せどころとなる。レースの現場で培われたメカニックの職人芸は必見の価値有りだ。