Chase for the NASCAR Sprint Cup とは別に『新人だけ』が参加できる Raybestos Rookie of the Year (ROY) と呼ばれるチャンピオンシップがあります。

ROYに参加するためには、
1) NASCAR の定義する Rookie にあてはまること（前年までに8戦以上参戦していないこと）
2) Raybestos のステッカーを車に貼ること↓　これなんとなく NASCAR っぽい。（笑）
が条件になっています。

ROY の獲得方法はチャンピオン戦とはちょっと違うんです。
1) レースの成績に応じた Competition ポイント
各レースで 、最上位の Rookie が10ポイント、2位の Rookie が9ポイントと、10-9-8-7-6-5-4-3-2-1と10位までポイントがつきます。全部のレースのポイントが有効になるんじゃなくって、全36戦のうち得点の高い方から17戦までのポイントが有効になります。ポイントを獲得するには初めの20戦のうち最低でも8戦に参戦することが必須です。
2) 予選に参加するだけでもらえる entry ポイント
予選に参加するだけで1ポイントが加算されますがこれは36戦全戦で加算されるんです。
3) 年間を通した成績に応じてもらえる bonus ポイント
最終戦が終わったときの Driver Championship Point で最上位の Rookie は10ポイント、2位の Rookie は9ポイントと、10-9-8-7-6-5-4-3-2-1と10位までポイントがつきます。
4) ドライバーとしての資質に応じて与えられる ポイント
これがちょっと面白いのですが、最終戦のHomesteadでROY審査員がガレージを回って、オフィシャルへの対応、レース場での品行方正さ、メディア対応　などについて各審査員が10点満点でポイントをつけるんです。そのポイントを平均したポイントが加算されます。

昨年の ROYの候補者は Regan Smith, Sam Hornish Jr., Patrick Carpentier, Michael McDowell, Dario Franchitti などでしたが、236ポイントを獲得した Regan Smith が優勝しました。このメンバーみると面白いですねー。オープンホイールからの転向組がいっぱい。それだけアメリカでは NASCAR がモータースポーツの頂点だと認識されているのかな？

今年の状況はと言いますと・・・ #20 Joey Loganoが有力候補者。207ポイントで#82 Scott Speedに22ポイント差をつけてリード。#47 Marcos Ambrose は昨年11戦も参戦しているので Rookie じゃないんです。#88 Dale Jr. の秘蔵っ子？で Talladega で優勝した Brad Keselowski (Chevy) はなぜか ROY に参加してないんです。なんで？自信なかったの？（笑）

ここ数年を振り返ってみますと・・・ Jeff Gordon (1993), Tony Stewart (1999), Kevin Harvick (2001), Ryan Newman (2002), Kasey Kahne (2004), Kyle Busch (2005), Denny Hamlin (2006), Juan Pablo Montoya (2007) といまの NASCAR 界で大活躍しているドライバーたちがいっぱいこの賞を獲得しています。 Joey も Kyle, Denny に続くドライバーになって欲しいですね！

ちなみに・・・それぞれのレースで最高位だった Rookie は $1,500 の賞金が与えられ、年間でもっとも Rookie Points を獲得した Rookie は $75,000 の賞金を獲得するんです。うらやまし～！

そうそう、初心者マークですが、これは Rookie だけじゃなく『NASCARが指示したドライバー』もつける義務があるんです。経験が少ない #47 Marcos は Rookie じゃないけどつけているんですね。