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![]() スペインGP レースの舞台裏
2007年5月14日(月)●やっぱり自分たちの“家”が一番! ![]() F1のモーターホームはヨーロッパ以外の場所に移動することはできませんから、これまでの3戦でチームはピットの建物と仮設のオフィスに“住む”しかなかったのです。ですが、やはり自分たちの家ほどいいものはありません。チームのエンジニアをはじめ、スタッフ全員が頼りになる自分たちのモーターホームに戻れたことを喜んでいました。 もちろんメディアの皆さんについても言うまでもありません。今年初めてのメディア向けケータリング・サービスがここから始まり、チームのホスピタリティ担当スタッフはみんな大忙しでした。 また、パドックにモーターホームがあるとドライバーもすこしだけですが贅沢な環境を楽しむことができます。モーターホームの2階部分にはドライバー専用のプライベートルームが設けられており、そこではリラックスしたりセッションの準備をしたりできます。また1階部分には落ち着けるスペースもあり、パドックで目を光らせているメディアに気づかれることなく、マネージャーやゲストと一緒に時間を過ごすことができるのです。 スペインGPでは、広報用モーターホームに最新型の平面テレビ、ビエラが新たに登場しました。これはタイトルスポンサーのパナソニックが提供してくれたもので、この巨大な画面があればゲストの皆さんもコース上での動きを一瞬たりとも見逃すことなく楽しめるというわけです。 ●ライバルチーム周辺で見つけたニュース ![]() 7度のワールドチャンピオンに輝き、昨シーズン限りで引退した彼ですが、今シーズン序盤の3戦には姿を見せませんでした。ですがヨーロッパラウンドの開幕とあって、さすがに今回はF1の誘惑に勝てなかったようです。彼はフェラーリのゲストとして、かつて慣れ親しんだ場所に戻ってきました。 ではミハエルにとって引退生活はいかがなものなのでしょうか? 金曜日の記者会見で、彼は、「F1を終えた後にも人生は続いていく。これは言うまでもないこと」と答えています。「16年間ものF1生活を終えた今、毎朝レースのことを考えることなく目覚めるというのは興味深い体験でもある。頭に浮かぶのは家族のこととか、そういったことだけだ。これはとてもエキサイティングなことだよ」 ●レースリポート ![]() ヤルノは予選で今シーズン最高の結果を出し、6番グリッドを獲得したのですが、いっぽうのラルフは第1セッションで渋滞につかまってしまい17番手に沈みました。 残念ながらヤルノはスターティンググリッド上で燃圧の問題を抱えてしまい、予選の見事なパフォーマンスをレースに生かすことはできませんでした。このため彼はピットレーンからのスタートを強いられることになります。 ラルフはきれいなスタートを切ったのですが、ターン10でウィリアムズ・トヨタのアレクサンダー・ブルツから追突され、クルマのダメージをチェックするためにピットインを余儀なくされます。レース後、ラルフは「ちょっと運がなかった」と話していました。「アレックスが私に追突して来たんだ。でもレースではしばしばそういうことが起こるものだ。スタートではちょっと混乱があったけど、17位からのスタートだっただけに、それも事前の予想通りだったね」 ヤルノのレースはわずか8周しか続きませんでした。その後、彼はクルマをピットに入れてリタイヤとなります。燃圧のトラブルが原因で、チームにとっても今シーズン初めてのリタイヤとなってしまいました。 いっぽうのラルフは、気合い十分のドライビングで好タイムを出しながらすこしずつ順位を上げていきました。しかし彼もまたレースを最後まで走り切ることはできませんでした。クルマのノーズ部分が緩んでしまい、このため42周目にピットでリタイヤとなったのです。 今回の優勝はフェラーリのフェリペ・マッサでした。2位のマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンに6.7秒の差を付けた彼は、これで2連勝達成です。そのハミルトンは合計30ポイントとなり、タイトル争いのトップに浮上しました。2ポイント差で彼を追うのがマクラーレン・メルセデスのチームメート、フェルナンド・アロンソで、さらに1ポイント差の27ポイントでマッサが続く展開になっています。 |