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![]() アメリカGP レースの舞台裏
2007年6月18日(月)●モンタニーが木製カーレースに参加! ![]() パナソニック・トヨタ・レーシングはファクトリーのメカニックたちが制作した2台の木製カーを持ち込みました。車体にはチームのカラーリングが施されています。フランクは子どもたちのなかで最速の木製カーを相手にチームの名誉を保ったのですが、ボーイスカウトが制作したインディアナ州チャンピオンにはわずかな差で敗れてしまいました。フランクはにこやかな表情で子どもたちにサインと賞品をプレゼントしました。その後彼はチームの広報スタッフと一緒に、“オーシャンエア”というインディアナポリスでトップレベルのシーフードレストランで、スペイン、ブラジル、ポルトガルのメディアを招いたディナーに出席。バルセロナに住んでいる彼は、ここでその語学力を発揮していました。 ![]() いっぽうラルフは、ブリックヤード・クロッシングで開催されたブリヂストンのチャリティゴルフに参加。競技には参加しませんでしたが、2~3球ほどボールを打って楽しみました。
●ライバルチーム周辺で見つけたニュース レースは今回もタイトル争いで上位につけている4台の争いとなりましたが、そんななか、ルノーのヘイッキ・コバライネンがデビュー以来、最も素晴らしいパフォーマンスを発揮し、5位入賞を果たしました。チームメートのジャンカルロ・フィジケラは8位からのスタートながら途中でスピンを喫したため一時19位まで後退。最後はポイント圏内まであと一歩及ばない9位でレースを終えています。 最近、残酷なほど運に見放されているニコ・ロズベルグは今回もやはり運に恵まれませんでした。1回ストップ作戦が的中し、堂々の6位を走行していたウィリアムズの彼ですが、残りわずか4周となったとき、オイル漏れが発生してストップ。結局16位完走扱いとなりました。
●レースリポート ![]() ヤルノはインディアナポリスに来る前に、前週のカナダGPで接触し負傷したロバート・クビサを見舞うため、入院先の病院を訪れました。 「インディアナポリスのドクターたちは、ロバートが短期間で再び大きなインパクトに遭遇した場合の危険を考え、インディでのレースを欠場するのが賢明だと判断したものの、彼が大丈夫でしかも病院からすぐに退院できたことをうれしく思う」とヤルノ。 ![]() 「私とチームの両方が力強く戦い抜いたレースだった」とヤルノ。「今日トップ6でフィニッシュできるなんて思ってもいなかったけど、でもレースの最初から最後まで限界までプッシュしたし、チームはひとつもミスのない完璧な仕事をしてくれた。私たちにとっては優勝にも値するような気分だよ。最後にフィニッシュラインを通過したときは、本当に自分が6位になったのか無線でチームに確認したほどなんだ。本当にうれしいね。最近のレースではいろいろとトラブルに見舞われたけど、願わくば今日のこの結果がわれわれを進化へと向かう正しい道に導き、そしてこれからもポイントを目指して戦い続けていければと思う」 ラルフ・シューマッハーはヤルノのような好結果を残すことはできませんでした。予選では第1セッションで7番手タイムを記録するなどいい走りをしていたのですが、第2セッションはコンマ数秒の差で脱落。しかし12番グリッドを確保した彼は、レースに向けて最善の戦略を選択できる自由を手にしていました。レースで上位進出を狙っていた彼ですが、不運にもスタート直後の1コーナーでのアクシデントに巻き込まれてしまいました。 「インディアナポリスの1コーナーはいつも大渋滞になる」と説明するラルフ。「私はコーナーへの進入でタイヤをロックさせてしまった。そして不幸にも外側を走っていたデビッド・クルサードと接触してしまった。あれはよくあるレーシングアクシデントのひとつだ。今回のわれわれの戦闘力は比較的高かったし、モナコやインディのような独特のサーキットでのレースを終えた今、今度はもっと伝統的なレイアウトのコースで戦うことになる。連続開催となるフランスGPとイギリスGPに備えて、これからシルバーストーンテストに参加する予定だ」 アメリカGPではマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンが2連勝を達成し、タイトル争いで10ポイントのリードを築きました。予選でポールポジションを獲得したルイスは、レースでもチームメートのフェルナンド・アロンソをぎりぎりのところで退けて優勝。いっぽうフェラーリのフェリペ・マッサとキミ・ライコネンは3位と4位でフィニッシュし、ルノーのヘイッキ・コバライネンは2戦連続でトップ5入りを果たしました。 コンストラクターズ選手権では今回3ポイントを獲得したパナソニック・トヨタ・レーシングが6位の座を堅持。ウィリアムズとの差をわずか4ポイントにまで縮めています。トップは106ポイントのマクラーレンで2位は71ポイントのフェラーリ、そして3位は39ポイントのBMWザウバーとなっています。 |