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![]() イギリスGP レースの舞台裏
2007年7月9日(月)●地元の大学のサッカーチームと対戦! 勝負はかなりの接戦だったのですが、大学生たちにはこれからレースを控えたスタッフの主要メンバーたちにケガを負わせないよう指示が出されていました。そしてうれしいことに(ちょっと驚きでもあったのですが)われわれがゲームに勝つことができたのです! また、今週末のシルバーストーンはトヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラムの一員である中嶋一貴にとって、うれしい結果となりました。ウィリアムズ・トヨタでテストドライバーを務める彼は、DAMSチームから出走しているGP2で、2レース連続3位表彰台を獲得したのです。
●ライバルチーム周辺で見つけたニュース 元BARホンダのチーム代表だったデビッド・リチャーズは、プロドライブ社のF1プロジェクトに関する発表が今回は遅れたものの、まだ実現可能だと土曜日に語りました。「発表の時期が決まっているわけではないし、われわれは現在、いくつかの細かな点について最終確認を行っている段階だ。最終的な“ゴー”の合図がどれほど遅い時期になるのか、みんなは驚くかもしれないけどね」とリチャーズは話していました。プロドライブは2008年にマクラーレン・メルセデスのカスタマーシャシーを走らせるものと予想されています。
●レースリポート ラルフは彼にとって今シーズン最高の予選順位となる6番グリッドからスタートすることになり、また、最初のフォーメーションラップ終了時に4番グリッドのフェラーリのフェリペ・マッサが隊列を離れたため、レースでも上位を狙えるかと思われました。しかし、スタートで出遅れたラルフはルノーの2台とBMWザウバーのニック・ハイドフェルドにかわされてしまいます。 ![]() ![]() チームメートのヤルノ・トゥルーリは予選が終わってもレースカーの感触に満足できていませんでしたが、18周走行した第1スティントではトップ10をずっと維持していました。しかし、グリップとバランスの問題を抱えていたため、チームは第2スティントの後、その原因を探るため早めに彼をピットへと戻しました。 「私のラップタイムはコンペティティブではなかったし、クルマのハンドリングが非常に難しかった」と説明するヤルノ。「ラルフよりもタイヤの摩耗がかなり激しく、週末の間ずっと同じ症状だった。なんとかレースを続けたものの、状況は悪くなる一方だった。2回目のピットストップの後もまったくグリップが得られなかった。チームがテレメトリーに想定外のデータが記録されていることに気づき、そのため2回目のピットストップの10周後にリタイヤした。この問題は調査の必要がある。私にとっては忘れてしまうべきレースだった」 レースではスクーデリア・フェラーリ・マールボロのキミ・ライコネンが2週連続優勝を達成し、これでチームメートのフェリペ・マッサを1ポイント上回りタイトル争いの3位に浮上しました。またボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのフェルナンド・アロンソとルイス・ハミルトンが2位と3位でした。 シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャーのパスカル・バセロンは次のように語っています。 「シルバーストーンでは上々のテストができ、TF107は金曜日の1回目のフリー走行からそのまま好調を維持していた。われわれのクルマは、カナダやインディアナポリスよりも、マニクールやシルバーストーンのようなダウンフォースを必要とするコースにより適している。だが、2戦続けてクルマの本当のポテンシャルを発揮することはかなわなかった。技術的な問題に見舞われるときはいつも落胆してしまうものだが、2台のクルマに起こった今回の問題についてわれわれは徹底的に調査する予定だ。ニュルブルクリンクではまた強さを取り戻せるようにしたい」 |