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Rd1. Grand Prix of Bahrain
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2006年シーズン開幕戦バーレーンGP 公式練習初日を開始
ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリが明日の予選へ向けて“TF106”のデータ収集
 
2006年3月10日(金)
 

アラビア語で「複数の海」を意味するバーレーン王国は、アラビア湾に浮かぶ3 3の島々で構成される立憲君主国。その奄美大島とほぼ同じ面積のバーレーン王 国首都マナーマから約30Kmの土漠地帯に位置するバーレーン・インターナシ ョナル・サーキットで3回目の開催となるバーレーンGPが行われる。 今年のバーレーンGPは、シーズン開幕戦であり、昨年まで、過去2回、4月上 旬の開催は、約1ヶ月早まることとなった。しかし、気温は相変わらず高く、曇 天とはいえ日中は30度以上にも上昇するという暑さの下で、公式練習が開始さ れた。

午前11時から1時間に渡って行われた1回目の公式練習は、路面が砂塵で汚れ ていたことに加え、タイヤラバーの付着を待って、トップドライバーの殆どは走 行を見合わせ、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台も、初期チェック走行 のみでこのセッションを終えた。午後2時から行われた2回目の公式練習では、 気温33度、路面温度38度の下で本格走行を開始。しかし、ヤルノ・トゥルー リは、11周をこなして電気系の不調に見舞われてストップ。ラルフ・シューマ ッハーはセットアップとタイヤ比較を行いながら18周を走行し、1分35秒1 70の22番手タイムを刻んだ。明日は、午前11時から1時間の公式練習3回目に続き、午後2時から午後3時まで、3セッションの新たな「ノックアウト方式」の予選が行われる。

ラルフ・シューマッハー:カー・ナンバー7 シャシー:TF106/03
公式練習1回目: 22番手 タイム無し  1周
公式練習2回目: 22番手 1分35秒170(トップと3.817秒
差) 18周

「今年はもう金曜日にリカルド・ゾンタが走行してくれるというわけではなくな った。しかし、私の公式練習におけるプログラムが大きく変わったわけではない。 午前中のセッションでは、コース上が非常に汚れていたため、ほとんど走行しな かったが、午後のセッションでは、技術的な問題に見舞われることもなく、多く の有意義なデータを収集することが出来た。1周のラップタイムとしては、まだ ライバルのレベルには至っていないが、我々は現在、暖かいコンディションにお いて、新パッケージから最大限の性能を引き出すべく学んでいるところだ。なぜ なら、我々の“TF106”は昨年型から多くの変更点があり、これまで行ってきた テストは全て低温下でのものだったからだ。今晩データを分析し、明日以降の2 日間のためのタイヤ選択を行うことになる」

ヤルノ・トゥルーリ:カー・ナンバー8 シャシー:TF106/04
公式練習1回目: 21番手 タイム無し  2周
公式練習2回目: 24番手 1分35秒898(トップと4.545秒
差) 11周

「今日、午後のセッションでの作業を完了出来なかったのは残念だ。ザヒール・ サーキットは、最初は非常に埃っぽく、汚れており、多くのチーム同様、我々も 走行のほとんどを午後のセッションに行うこととした。タイヤ比較のためのロン グランテストを開始して間もなく、電気系のトラブルに見舞われ、公式練習2回 目は早い時期に終了せざるを得なかった。最良の一日とは言えないが、少なくと も今日の走行で得られたいくつかのデータを元に、明日へ向けての準備のために、 夜を徹して作業を行う。予選は全く新しいシステムとなるが、取り組み方は同じ であり、速いラップタイムをマークすることが重要だ」

マイク・ガスコイン : シャシー部門テクニカルディレクター
「我々にとっては厳しい初日となった。今日の2回の公式練習において、非常に保守的なプログラムを予定していたが、残念ながらヤルノ・トゥルーリの
“TF106”が、本当に意味のある走行を行う前に、電気系のトラブルで止まってしまった。ラルフ・シューマッハーは、可能な限りプログラムを遂行することが出来たが、我々の本当の競争力レベルを知るには、明日まで待たなくてはならない。金曜日にサードカーがいないという状況は我々にとって初めてであるが、トップ4チームの一つとして、どう対処すべきか学ばなければならない。確かに、今日我々はタイヤのグリップを得て、正しいタイヤの使い方を知るべく努力したが、他のブリヂストンタイヤ採用チームは非常に競争力の高いことを示しており、明日は期待出来るはずだ」

新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター
「寒さに見舞われた冬季テスト以来、初めて暖かいコンディションでの走行となり、特に、タイヤの空気圧に関するデータ収集などに公式練習2回目を費やした。ヤルノ・トゥルーリは電気系の不調でストップしたが、対策を施す。また、ラルフ・シューマッハーは、セッション終盤には、ロングラン走行も行い、明日午前中の公式練習3回目での仕上げへとタイムそのものよりも、着実なデータ取りに集中した。多くのやるべき事は残っており、データをもとに、夜を徹して更なるタイムアップへと対策を施す」

1 J・バトン
ホンダ
2 M・シューマッハー フェラーリ
3 F・アロンソ ルノー
4 G・フィジケラ ルノー
5 F・マッサ フェラーリ
6 J・ビルヌーブ BMW
7 J・トゥルーリ トヨタ
8 K・ライコネン マクラーレン
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