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Rd2. Grand Prix of Bahrain
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レースではポイント獲得を目指す
今季から新しい方式に変わった予選を戦い終えたヤルノ・トゥルーリとラルフ・シューマッハーは、新たなF1シーズンの開幕戦をそれぞれ14番グリッドと17番グリッドからスタートすることになった。
 
2006年3月11日(土)
 

各車が単独で1周ずつ走る方式の予選は昨年で終了。代わりに今年は3つのステージを経てポールポジションが争われることになった。まず、最初の15分間で全22台中最も遅かった6台が除外され、次の15分間ではさらに最も遅かった6台が除外される。そして最後の20分間で残った10台が1位~10位を争う方式となった。

予選第1セッションでラルフは不運にもマクラーレンのキミ・ライコネンのアクシデントが原因の赤旗中断に足を引っ張られてしまう。ライコネンのアクシデントが起こったのがこのセッションの終盤だっため、結果的に残りの時間内でタイムアタックできるのは1回限りとなってしまったのだ。また全車が一斉にタイムアタックを行ったため、他車の邪魔がない状態でコースを走るのはほとんど運次第という状況となっていた。

「キミのアクシデントの直後にセッションを中断する赤旗が振られたが、そのとき私はまさに自分のフライングラップを始めるところだった」と話すラルフ。「そのためピットまでたどり着いたときには全車の一番後ろに並ぶことになってしまった。再びコースに戻ったときも渋滞がひどく、そのためタイヤの温度を十分に上げることができなかった。そのせいでアタックを始めてからもクルマはずるずる滑りっぱなしだった。こうした状況だったから、第1セッションを突破できなかったのも特に驚きではなかった。われわれには運がなかったんだ」

ラルフのタイムは1分34秒702で次のセッションに進むにはあと0.27秒及ばなかった。いっぽうチームメートのヤルノは、第1セッションを1分33秒987で通過し、第2セッションでは1分33秒066を記録(これは土曜日午前中のフリー走行でヤルノ自身が出したタイムにわずかに及ばない)。

「新しい予選方式は以前とは違うが、われわれにとって何かが大きく変わったわけではない」と説明するヤルノ。「ひとつもミスをせずに速いラップタイムを狙わなければならないのは以前と同じだ。ただし今度は渋滞にも対処しなければならなくなった。われわれには、チームとしてやらなければならない課題がまだいろいろと残されていると思うが、今日のコースは強い風の影響とかなり汚れた路面だったことが重なり、予選が進むにつれてタイムが出やすくなっていった。そのため、タイムアタックをするタイミングが非常に重要だった」

新しい予選になって初のポールポジションの栄冠を手にしたのは、これまで7度のワールドチャンピオンに輝いているミハエル・シューマッハーだった。タイムは1分31秒431で、2位となったスクーデリア・フェラーリ・マールボロのチームメート、フェリペ・マッサとの差はわずか0.04秒だった。これでシューマッハーのポールポジション獲得回数は65回となり、偉大なる故アイルトン・セナが持っている最多記録に並んだ。

予選3位はラッキーストライク・ホンダ・レーシングF1チームのジェンソン・バトン(1分31秒549)、4位はマイルドセブン・ルノーの現チャンピオン、フェルナンド・アロンソ(1分31秒702)、5位はチーム・マクラーレン・メルセデスのファン‐パブロ・モントーヤ(1分32秒164)、6位はもう1台のホンダに乗るルーベンス・バリチェロ(1分32秒579)だった。

パナソニック・トヨタ・レーシングのシャシー部門テクニカル・ディレクター、マイク・ガスコインは次のように述べている。

「午前中のプラクティスでわれわれのパフォーマンスは高いように思えただけに、ライコネンのアクシデントの後、ラルフが渋滞につかまってしまったのは残念だった。ヤルノはトップ10に入れると予想していたが、コース状況が変わってタイムが出やすくなっていくなか、ライバル勢と比較してわれわれはパフォーマンスのレベルを向上させることができなかった。これについては詳しく調べる必要がある」

2006年の新レギュレーションでは、トップ10に入れなかったチームのクルマは搭載する燃料の量について日曜日の朝まで自由に戦略を立てることができる。いっぽう、トップ10入りしたクルマは最終セッションで使った分の燃料しか補給できない。

「つまり」と続けるガスコイン。「明日のレースでわれわれの2台が確実にポイントを獲得できるよう、最善の方策を考える時間の余裕があるということだ」と結んだ。

1 M・シューマッハー
フェラーリ
2 F・マッサ フェラーリ
3 J・バトン ホンダ
4 F・アロンソ ルノー
5 J・モントーヤ マクラーレン
6 R・バリチェロ ホンダ
7 M・ウェバー ウィリアムズ
8 C・クリエン レッドブル
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