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Rd1. Grand Prix of Bahrain
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パナソニック・トヨタ・レーシング シーズン開幕戦で苦戦 上位進出ならず
ラルフ・シューマッハーが14位、ヤルノ・トゥルーリは16位。来週のマレー
シアGPで巻き返し
 
2006年3月12日(土)(バーレーン発)
 

バーレーン王国は、中近東諸国でもエジプトに次ぐ観光立国。映画館などの娯楽が大きく制限され、戒律の厳しい隣国サウジアラビアをはじめ、遠くはクウェート、オーマン、イエメン等からも観光客が押し寄せる。3回目の開催となったバーレーンGPにも、サウジアラビアとバーレーン王国を結ぶ25Kmの橋「キング・ファハド・コーズウェイ」を渡り、大勢のF1ファンが決勝レースへと詰 め掛けた。

決勝レースは、快晴の下、気温24度、路面温度40度、湿度43%のコンディ ションで、午後2時30分に57周のスタートが切られた。パナソニック・トヨ タ・レーシングのヤルノ・トゥルーリは14番手グリッド、ラルフ・シューマッ ハーは17番手グリッドから序盤戦へと臨んだが、上位進出へと苦戦。ラルフ・ シューマッハーは14位、ヤルノ・トゥルーリは16位でフィニッシュした。 チームは、来週へと迫った第2戦マレーシアGPでの巻き返しに全力を注ぐ。

ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー7 シャシー:TF106/05



決勝順位 :14位  56周/57周
グリッド :17番手

「この週末は、最初から苦戦を強いられた。昨日の予選の結果から、今日の決勝 レースは、今後のレースに向けて改良を進めるためにデータを収集のテストセッ ションとして使った。私は3ストップ戦略を採り、ヤルノ・トゥルーリは2スト ップ戦略を採ったことで、少なくとも2台による異なるデータを比較出来、新し いパッケージについて学ぶことは出来た。もちろん、これらのことは、2006 年シーズンの開幕において望んでいたことではないが、我々は現在のポジション から、上位を目指して努力していかなくてはならない。どこに問題があるのかは 分からないが、早急に問題を見つけ出すことを期待している。序盤戦は厳しいも のになるだろうが、上位グリッドを目指して、出来る限りハードに努力をするのみだ」

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー8 シャシー:TF106/04



決勝順位 : 16位  56周/57周
グリッド : 14番手

「全く予想していなかった結果であり、チーム全体にとっても、非常に残念な週末になってしまった。我々は2回ストップの戦略を採り、今後のために、ラルフ・シューマッハーのデータと比較することにしたが、私にとってはハードな決勝レースであった。パッケージは競争力が低く、レース全体を通して全力を尽く して戦ったが、ハードに攻めれば攻めるほど遅く感じた。我々は明らかにこの週 末、競争力が足りなかった。解決するには何が必要かはまだ分からない。特別に 悪いところはなく、ただ、速さが足りなかった。この結果は、我々に、パフォー マンス改善のために多くの作業を行わなくてはならないかということを示してい る。厳しいシーズン開幕となってしまったが、チーム一丸となって、全力を尽く して、可能な限り上位を狙っていく」

新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター
「天候も回復したので、上位進出を目指したが、序盤戦から苦戦し、最初のピッ トインでは、2台共にウィングの調整をはかるなど策を講じたがタイムの向上に は繋がらなかった。しかし、暖かいコンディションでのロングランも含め、デー タ収集は出来た。シーズンは始まったばかりなので、次戦マレーシアGPでは、 何としてでも挽回をはかり、我々の実力を示すべく上位争いへと突き進む」

冨田 務 : TMG会長 兼 チーム代表
「2006年シーズンの開幕は、チームにとっても、世界中の応援いただいてい る方々にも落胆する結果となってしまった。決勝レースでは、我々の“TF10 6”の信頼性は高く、ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリの二人共、 全力を尽くしてくれた。しかし、残念ながらライバルと比べ、予想外に遅く、 レース中には成す術が無かった。給油戦略もラルフ・シューマッハーは3回給油、 ヤルノ・トゥルーリは2回給油と、異なった作戦を取った。ヤルノ・トゥルーリ は、給油戦略が異なることから、燃料が軽いラルフ・シューマッハーを先行させ、 上位を譲った。また、なぜ、パフォーマンスが得られなかったかを検証するため にも、今週末をテストセッションとして活用した。冬季テストから期待していた 成果を示せなかったことで期待はずれのレースと、週末となってしまった。“T F106”の基本的なバランスには、問題は無いが、週末を通じて、タイヤのグ リップに苦しんだ。昨年中盤戦以降のパフォーマンスを考えると、かなり戦闘力 を失っているようにも思えるので、その原因を早急に究明せねばならない。とて も悔しい結果ではあるが、この雪辱を晴らすべく、次戦へと挑む」

1 F.アロンソ ルノー
2 M・シューマッハー
フェラーリ
3 K.ライコネン マクラーレン
4 J・バトン ホンダ
5 J・モントーヤ マクラーレン
6 M.ウェバー ウィリアムズ
7 N・ロズベルグ
ウィリアムズ
8 C・クリエン
レッドブル
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