グランプリ > 2006グランプリ > マレーシアGP > 予選
Rd2. Grand Prix of Malaysia
grand prix
マレーシアGP予選 積極的タイムアタック。トップ10グリッドから巻き返し
ヤルノ・トゥルーリが暫定9番手、ラルフ・シューマッハーは暫定22番手グリッドから明日の雪辱戦へ
 

2006年3月18日(土)(マレーシア・セパン発)

 
F1第2戦マレーシアGPの公式練習3回目に続き、「ノックアウト」方式の公式予選が行われた。
午前11時から1時間にわたって行われた公式練習3回目は、気温35度、路面温度40度、 湿度49%と、昨日同様の蒸し暑さの中で始まった。パナソニック・トヨタ・レーシングの2人は、 順調に予選へ向けて最後の仕上げを行い、ラルフ・シューマッハーが1分35秒040の7番手、 ヤルノ・トゥルーリが1分35秒690の10番手タイムを刻み、午後の予選へと臨むこととなった。
午後2時から行われた予選は、開幕戦バーレーンGPに続いて、「ノックアウト」方式で行われ、 最初の15分づつ2回の予選セッションで、各々下位6台づつ計12台の決勝グリッド11番手から 最後尾グリッドまでを確定。最後20分の第3セッションでは、勝ち残った10台が、決勝グリッドの 上位10番手までを争った。気温37度、路面温度47度、湿度44%の下で始まった第1セッション では、ラルフ・シューマッハーが、1分35秒214の8番手、ヤルノ・トゥルーリが1分35秒517の 13番手で第2セッションへと進出。第2セッションでは、ラルフ・シューマッハーが1分34秒586の タイムを刻んだところで、無念のエンジン不具合からストップし、10番手となり、ヤルノ・トゥルーリは、
1分34秒702で13番手。この結果により、ヤルノ・トゥーリは惜しくも第3セッションへの進出は ならず、決勝グリッドは暫定9番手。一方、ラルフ・シューマッハーは、第3セッションへ出走不可能と なったことと、予選後にエンジン交換を余儀なくされ、予選順位は、大きく後退し、暫定22番手グリッド から明日の決勝レースへと挑むこととなった。

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー8 
シャシー:TF106/04



公式練習3回目  : 10番手 1分35秒690(トップと1.564秒差) 19周
予選第1セッション : 13番手 1分35秒517(トップと0.981秒差)  6周
予選第2セッション : 13番手 1分34秒702(トップと1.175秒差)  6周
グリッド  :  9番手(暫定)

「バーレーンGPに比べて明らかに良いパフォーマンスを発揮出来、特にタイヤがどう作用するかに 関する情報が得られ始めていることに満足している。ただ、公式予選は、セッションを通してアンダー ステアに苦しめられ、厳しい結果となってしまった。午前中の公式練習では、チームのためにいくつかの
異なる方向のセットアップを試した。このために、いつものように、予選と決勝レースへ向けた自分の セットアップを準備することは出来なかった。しかし、明日の決勝レースに期待している。データを分析し、 今夜中にバランスを改善出来るはずだ。それによって、明日の午後は、バーレーンGPよりも良い結果を 楽しみにしている」

ラルフ・シューマッハー : カーナンバー7 
シャシー:TF106/05



公式練習3回目   :  7番手 1分35秒040(トップと0.914秒差) 7周 予選第1セッション  :  8番手 1分35秒214(トップと0.678秒差) 7周 予選第2セッション  : 10番手 1分34秒586(トップと1.059秒差) 3周 予選第3セッション  : 10番手 走行せず
グリッド  : 22番手(暫定)

「先週よりも良い走りを見せられただけに、今日の結果は残念だ。とはいえ、予選でトップ10に入れる くらい好調であり、改善が進んでいることは確かだ。何の前触れもなく、いきなりエンジンは止まって しまったが、このセパン・サーキットはエンジンに厳しいコースであり、バーレーンで多くの距離を走行した 後だけに可能性はあった。しかし、少なくとも我々のペースはとても向上しているように見える。それは 期待していた通りとなったが、今は現実を見据え、明日へ向けて集中しなくてはならない。決勝では良い レースが出来ることを期待している。後方からのスタートとなるが、公式練習でのロングランテストでは かなり良い結果が得られており、全力でアタックする。困難なレースとなるだろうが、出来ないことはない」

マイク・ガスコイン : シャシー部門テクニカルディレクター

「結果としては、残念な予選となってしまったが、多くの可能性も見出すことが出来た。今日の“TF106”は、 バーレーンGPよりもより競争力が高く感じられ、パフォーマンスは、ほぼ、我々がシーズン開幕前に 予測していたレベルを示した。タイヤに関しては、様々な変更と、マレーシアの好条件によって、バーレーン GPよりも上手く働かせることが出来た。不運にもラルフ・シューマッハーは、第2セッションで1周アタック しただけでエンジンの不具合に見舞われて、それ以上のポジションアップは果たせなかった。ヤルノ・ トゥルーリは、午前中にセットアップの時間を失ってしまったことで、予選トップ10に入れなかったことは、 申し訳なく思っている。結果はこのようになったが、タイヤ性能を発揮出来た時に、競争力のある パッケージであることが示せたことは良かった。我々は今、持てる性能を完璧に発揮せねばならない。 明日は良いパフォーマンスを見せ、ポイント獲得を目指す」

新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター

「公式練習3回目でラルフ・シューマッハーは納得行くレベルのセットアップが見つかり、ヤルノ・トゥルーリは、 空力レベルを変更して午後の予選へと臨んだ。今回の予選は、第1セッションから新品タイヤを投入するなど、 積極的に、第3セッションへとタイムアタックを行った。しかし、ラルフ・シューマッハーは、第2セッションで 10番手を確保したもののエンジンの不具合からストップ。ヤルノ・トゥルーリは、13番手で惜しくも 第3セッションへの進出はならなかった。ただ、前戦バーレーンGPよりは、明らかに仕上がりは良いので、 雪辱を果たすためにも決勝レースへフルアタックする」

1 G・フィジケラ
ルノー
2 J・バトン
ホンダ
3 N・ロズベルグ
ウィリアムズ
4 M・シューマッハー
フェラーリ
5 M・ウェバー
ウィリアムズ
6 J・モントーヤ
マクラーレン
7 K・ライコネン
マクラーレン
8 F・アロンソ
ルノー
    詳細..
     
マレーシアGP予選
詳細..