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Rd3. Grand Prix of Australia
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パナソニック・トヨタ・レーシング 南半球の第3戦オーストラリアGPへ
 
秋深まるメルボルンで、ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリが ポイント獲得を目指す
 
2006年3月28日(火)
 

2006年シーズン開幕2連戦の後、F1サーカスは南半球へと舞台を移し、第
3戦オーストラリアGPを迎える。これまで10年間に渡って、オーストラリア
GPはシーズン開幕戦という名誉ある一戦であったが、今年は、オリンピック同 様4年毎に開催される国際スポーツ大会“コモンウェルズゲーム”がメルボルン で行われた関係で、オーストラリアGPの日程が第3戦に変更された。開催時期 が例年よりも遅くなったことで、秋が深まるオーストラリアでは、より低い気温 が予想される。パナソニック・トヨタ・レーシングのドライバー、ラルフ・シ ューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、チームにとって厳しいスタートとなった 2006年シーズン序盤戦で、さらに学習を続け、進化を望んでいる。前戦マ レーシアGPでのポイント獲得に続く成果が期待される。

ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー7
ポイント獲得を果たした前戦マレーシアGPの後、
ラルフ・シューマッハーは オーストラリア・メルボルンの
アルバート・パークのコースを楽しみにしている。

「マレーシアGPを終えて、開幕戦からの状況を改善すべく、テストのために
ヨーロッパへと一旦戻った。タイヤの温度を上げることが我々の課題であったが、 オーストラリアでは、進化の道程を見せられるだろう。例年、特に暖かいわけで はないが、今年はいつもの秋のシーズンよりも遅い時期の開催となる。また、ア ルバート・パークのコースは公道を使用しており、路面は汚れやすく、グリップ を得るのが難しく、特に予選の最初の1周は厳しい。しかし、私はこのサーキッ トが好きだ。最も美しい公道サーキットの一つであり、その上、安全性も高い。 メルボルンの町も、F1カレンダーで訪れる中で好みのひとつだ。これら全ての 要素が混じり合って、オーストラリアGPをエキサイティングなイベントにして いる。厳しい週末が待ちうけるが、全力を尽くし、これまでに収集してきたデー タがポジションアップへと繋がってくれることを望んでいる」

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー8

ヤルノ・トゥルーリは2006年シーズン序盤戦で問題を解決
すべく、チームと 共にテストを行い体制を整えた。

「メルボルンはF1の開催地として素晴らしく、雰囲気は常に最高だ。いつもは、 屋外でのトレーニングのために早めに現地入りするのだが、今年はラルフ・シ ューマッハーと共に、先週ヨーロッパへと戻り、ポールリカール・サーキットで “TF106”のテストを行った。アルバート・パークのコースは、楽しく、高速シ ケインであるターン11と12は特別だ。コースは非常に路面の凹凸がひどく、 より多くのグリップとトラクションを必要とするが、特にジョーンズ、クラーク、 アスカリ、そしてプロストといった往年のドライバー名が付けられた低速コー ナーでは顕著だ。バーレーンGPでは、低い気温のために、タイヤの温度上昇に 問題を抱えたが、この週末は、“TF106”とブリヂストンタイヤの適合のために、 どのように改良を進めるべきか、そして、より理解を深めるために過ごすことに なるだろう。上位グリッドでレースを戦えるレベルに到達するという目標に向け て、チームのモチベーションは疑う余地は無い」


マイク・ガスコイン : シャシー部門テクニカルディレクター

パナソニック・トヨタ・レーシングは、想定よりも低い気温のオーストラリア
でも、マレーシアGPに遜色ない結果が得られることを望んでいる。

「マレーシアGPでは、バーレーンGPに比べ、大きな改良を果たせた。それは、 タイヤをより高い温度に出来たということである。マレーシアGPでは、ラル フ・シューマッハーがエンジン交換、そしてヤルノ・トゥルーリはセットアップ の問題に苦しんだ。しかし、我々はこれから競争力の高い週末を過ごすべくシー ズンへ臨まなくてはならない。アルバート・パークのコースは公道特設サーキッ トであり、路面状況は週末の間に改善されていくだろう。間違いなく、より涼し いコンディションで戦うことになるため、タイヤの性能を発揮させるために、細 心の注意を払わなくてはならない。しかし、我々は、対応策についてより良いア イデアを持っていると確信しており、特殊な状況下でも上手く対処出来ることを 望んでいる。“TF106”はタイヤに優しいので、他のブリヂストンタイヤ装着 チームに比べ、より柔らかいタイヤで攻めるべく作業を進めてきた。このことは、 上昇の機運を意味する」