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Rd3. Grand Prix of Australia
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ラルフが予選6位に。レースでは2台がポイントを狙う!
F1世界選手権第3戦オーストラリアGPの予選で、パナソニック・トヨタ・レーシングは2台のクルマをともにトップ10へと送り込んだ。ラルフ・シューマッハーは6番グリッドから、また、チームメートのヤルノ・トゥルーリは9番グリッドからのスタートとなる。
 
2006年4月1日(土)
 

今シーズンの予選は新方式になり、ここまでで、すでに非常にエキサイティングな展開を見せている。今回のヤルノは最初の15分間のセッションで4位、また2回目のセッションでは7位だったため、トップ10を争う最終セッションへも余裕を持って進むことができた。だが残念なことに電子系統にトラブルが生じたため、チームはヤルノに最後のセッションを走らせず、レース戦略に幅を持たせる決断を下した。

今日の予選についてラルフは次のように語っている。「シーズンのスタートが不振だっただけに、今回予選6位になれたのはチームにとって素晴らしいことだ。クルマの感触も良かったしね。このサーキットの路面は昨日からかなり滑りやすい状態が続いているし、気象条件その他もいろいろと変わりやすいが、それを踏まえるとわれわれはいい仕事ができたと思う。この調子を明日のレースでのパフォーマンスにも反映できればと思う。そしてマレーシアに続いてポイントを獲得できればいいね」

ヤルノが続ける。「今日は2台ともいいペースで走れることを証明できてうれしく思っている。でも、自分にとってこの週末はここまでのところ不運が続いている。今日は最後に走ったとき電子系統にトラブルが出てしまったし、なにかの破片を踏んだときにウィングを損傷してしまった。最後のセッションではレース戦略の選択肢の幅を考えて、まったく走らないことにしたんだ」

メルボルンのアルバートパークに位置するオーストラリアGPのコースはレイアウトが独特で、そのため今回の予選は非常にエキサイティングなものとなった。1回目と2回目のセッションではそれぞれ赤旗が振られたため、セッション終了間際の周回になると各チームのスタッフとドライバーは大慌てで状況に対処しなければならなかった。

ポールポジションは、ホンダのジェンソン・バトン(1分25秒229)??これはホンダにとって1968年イタリアGP(モンツァ)以来、初となるポールポジションだった。2位と3位にはルノーのジャンカルロ・フィジケラ(1分25秒635)とディフェンディング・チャンピオンのフェルナンド・アロンソ(1分25秒778)が続いた。4位と5位はチーム・マクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネン(1分25秒822)とファン‐パブロ・モントーヤ(1分25秒976)が入り、その後がラルフ・シューマッハーのTF106(1分26秒612)となった。

パナソニック・トヨタ・レーシングのシャシー部門テクニカルディレクター、マイク・ガスコインは次のように述べている。「ラルフのパフォーマンスは非常に堅実で、しかもブリジストン勢の中でトップだったことを考えると、われわれはそれなりにハッピーだと言えるだろう。ヤルノに関してはがっかりだった。彼は第2セッションのインラップで5速ギアを破損していた。第1セッションですでに電子系統にトラブルが生じていたが、もしかしたらそのときにギアを壊してしまったのかもしれない。今日の彼は非常に速かっただけに残念でならない。2台そろってトップ6入りも可能だったと思うしね」

開幕戦のバーレーンGPでチームは、グリップを十分に発揮してくれる温度までタイヤに熱を入れることができずに苦しんでいた。今日のメルボルンのコースコンディションはまたもや予想を下回る路面温度となったものの、最終的には上々の結果となった。これについてガスコインは次のように説明している。

「ラルフは最後に履いたタイヤにかなり満足していた。あのタイヤはレースでもかなり安定したパフォーマンスを発揮してくれるはずだ。先日のテストにブリヂストンは新しいコンパウンドを用意してくれたが、そういった彼らの開発の努力に対して、われわれはお礼を言わなければならないだろう。今回のような気温の低い状況でも、われわれのクルマのタイヤはとてもうまく機能してくれたわけだからね。明日のレースでは2台そろってポイントが取れればと思っている。これまで“われわれのクルマが本来どの位置にいるべきか”をずっと口にしてきたわけだが、こうして実際にその位置にクルマを持ってこれたことはとてもよかったね」

1 J・バトン
ホンダ
2 G・フィジケラ
ルノー
3 F・アロンソ
ルノー
4 K・ライコネン
マクラーレン
5 J・モントーヤ
マクラーレン
6 R・シューマッハー
トヨタ
7 M・ウェバー
ウィリアムズ
8 N・ハイドフェルド
ザウバー
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