グランプリ > 2006グランプリ > イギリスGP > 予選
Rd8. Grand Prix of Great Britain
grand prix
ラルフが7番手! ヤルノは後方からのスタートに
ラルフ・シューマッハーはパナソニック・トヨタ・レーシングの挑戦の“先鋒”として、明日のFIA F1世界選手権第8戦イギリスGPへ臨むこととなった。
 
2006年6月10日(土)
 

現在30歳のラルフは非常に激しい争いとなった今日の予選(トップ8が1秒にも満たないタイム差にひしめく混戦だった)で7番手となる1分21秒073を記録した。

元飛行場で広々とした場所にある今回の高速サーキットほど、狭く閉じ込められた空間でのレースとなったモンテカルロと対照的なコースはないだろう。今回もチームはタイヤを温存する作戦を選択し、土曜日午前中のフリー走行ではユーズドタイヤのみを使用。その甲斐あって、予選ではラルフが上位進出を果たした。

「タイム差が接近した予選セッションだった。あとコンマ数秒でトップ5に入れる所だったね」と話すラルフ。「だが重要なのはクルマのバランスの感触がよく、私のラップタイムも上々だったことだ。レースではポイントを稼げるいい位置につけることができるだろう」

ヤルノ・トゥルーリのほうは、落胆のほうが大きい結果となってしまった。彼は予選第1セッションの出だしでエンジントラブルに見舞われ、一度もラップタイムを記録できなかった。

今年のF1にV8エンジンが導入されて以来、シルバーストーンでは1周のエンジン全開率が70パーセントを超えるようになり、以前よりもエンジンに厳しいサーキットとなっている。

「われわれのパッケージの中で、エンジンは常に強力で、かつ信頼性の高いパーツだ」と話すヤルノ。「だが今日は問題が起こってしまった。この結果、私はレースに向けてエンジンを交換しなければならず、グリッドの後方から可能な限り順位を挽回する走りに徹しなければならなくなった」

先頭集団に目を移すと、フェルナンド・アロンソが1分20秒253で4戦連続のポールポジションを獲得。その後ろにはチーム・マクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネン(1分20秒397)が続いた。3位はスクーデリア・フェラーリ・マールボロのミハエル・シューマッハー(1分20秒574)、4位は0.2秒遅れでチームメートのフェリペ・マッサとなり、5位は2台目のルノーのジャンカルロ・フィジケラ(1分20秒919)、わずかに遅れて6位はラッキーストライク・ホンダのルーベンス・バリチェロ(1分20秒943)となった。7位のラルフの次は、8位がマクラーレンのファン‐パブロ・モントーヤ(1分21秒107)、9位はBMWザウバーのニック・ハイドフェルド(1分21秒329)、そして10位は同じくBMWザウバーのジャック・ヴィルヌーヴ(1分21秒599)となった。

トヨタのシャシー部門シニアゼネラル・マネージャー、パスカル・バセロンは次のように述べている。「ラルフは力強いパフォーマンスを見せてくれたが、ヤルノのほうはまたしてもうまくいかなかった。(原因を)もっと詳しく知るためにはこれからこのトラブルについて分析する必要があるが、明日の午後は明らかに難しい状況に直面するだろう。それでもラルフの戦略には自信を持っており、われわれとしては明日のレースで彼が順位を上げ、そしていいレースをしてくれることを期待している」

1 F・アロンソ
ルノー
2 K・ライコネン
マクラーレン
3 M・シューマッハー
フェラーリ
4 G・マッサ
フェラーリ
5 G・フィジケラ
ルノー
6 R・バリチェロ
ホンダ
7 R・シューマッハー
トヨタ
8 J・モントーヤ
マクラーレン
    詳細..
     
イギリスGP予選
詳細..