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Rd11. Grand Prix of France
grand prix
F1第11戦フランスGP
北米2連戦からヨーロッパへ復帰 更なる飛躍へ挑戦
改良進む“TF106B”とともに、R.シューマッハーとJ.トゥルーリが上位フィニッシュを目指す
 
2006年7月10日(月)
 

北米での遠征2連戦を終え、F1チームは再びヨーロッパでの戦いへと戻り、この週末は、フランスの内陸に 位置するマニクール・サーキットへと集結する。ヌベール市郊外のマニクール・サーキットは、フランス国内で アクセスし易い都市のトップ10には絶対に入らないような場所だが、その周辺地域は、賑やかな北米 2連戦後の穏やかなオアシスのような存在でもある。マニクール・サーキットは1991年からフランスGPが 開催されており、ほとんどのF1チームは金曜日の公式練習初日から、これまでの経験を活かしてくるだろう。 パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、最近のレースで示した “TF106B”の進化を最大限に利用し、日曜日の決勝レースでは好結果を残すべくアタックする。

ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー7

「モントリオールとインディアナポリスでの低いダウンフォースレベルの2連戦後、フランスGPで高いダウン フォースのレースに戻る。マニクール・サーキットは特にチャレンジングな部分は無いが、非常にスムーズな 路面が特徴だ。それはドライバーには揺れの少ない乗り心地を提供するが、一方で、パフォーマンスが温度や 天候に非常に大きく依存することを意味する。ここはシーズンの中で特に好きなサーキットというわけではないが、 設備は良く、サーキットのレイアウトも良いので、レースには向いている。そしてまた、ここは私がこれまでに 成功を収めてきたサーキットでもある。F1で初めてのポールポジションを5年前に獲得し、2003年には 優勝も果たしている。この週末の我々のパフォーマンスについて語るのは難しいが、最近のレースで “TF106B”は速さを見せており、日曜日にはより良い結果を期待している」

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー8

「マニクールには、とても良い思い出があり、フランスを訪れるのをいつも楽しみにしている。私はF1でフランスの チームに所属していたことがあり、フランス語も話せる。それもあって、フランスのファンとは良い関係を 築いており、グランドスタンドでは多くの観客が声援してくれるはずだ。また、マニクールはほぼ全ての種類の コーナーを持つテクニカルサーキットであり、F1カーをドライブするのが楽しいコースだ。高速コーナーと ともに低速なヘアピンがあり、そして素早い切り返しを要求するシケインもある。このように様々な異なる コーナーを上手く走るためには、ハンドリングが重要だ。路面はシーズン中で最もスムーズな部類に入り、 通常よりも車高は低くセットされる。我々の改善されたペースを活かし、良い結果を持ち帰れることを望んでいる」

パスカル・バセロン : シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー

「マニクールは、非常に典型的なダウンフォースとブレーキが必要なバランスの取れたサーキットだ。セット アップをやや難しくする唯一の問題は、最後のシケインにある非常に高い縁石であり、そこではしばしば 車体が路面から離れてしまう。また、非常に路面温度が高くなりやすく、表面が黒い舗装のために、わずかな 日照でもすぐに路面温度が上がる。アデレイドヘアピンの手前に長いストレートがあるが、追い越しは非常に 難しい。その前に位置するエストリルコーナーが長いコーナーで、車体とタイヤの限界を要求し、接近した まま走行するのが困難だからだ。マニクールは、場所として好まれないこともあるが、リラックス出来る周辺 環境があり、私は訪れるのを楽しみにしているサーキットの一つだ。サーキットへ向かう道中、牛が草をはむ 素晴らしい田舎の風景を見ることが出来、穏やかな雰囲気だ。また、レースファンにとっては、気を散らす ものが無く、レースに没頭出来ると思う」