7月15日(土)フランス・マニクール・サーキットでF1第11戦フランスG
Pの公式練習3回目と予選が行われた。好天に恵まれたマニクール・サーキット
で、午前11時から公式練習3回目が行われ、パナソニック・トヨタ・レーシン
グの2台は、ヤルノ・トゥルーリが3番手タイム、ラルフ・シューマッハーが9
番手タイムと好調ぶりを見せ、予選・決勝への期待を繋いだ。
金曜日と同様、午後2時には、気温は34度、路面温度は53度まで上昇し、猛
暑の中で予選が行われた。予選第1セッションでは、短いコースで22台がアタ
ックを繰り広げる中、終盤2度目のアタックに入ったヤルノ・トゥルーリは素晴
らしい走りを見せ、トップタイムをマーク。ラルフ・シューマッハーも3番手に
入り、予選第2セッションへの進出を決めた。予選第2セッションでは、2台共
に、セッション序盤の1回のアタックで見事なタイムをマークし、ラルフ・シ
ューマッハーが2番手、ヤルノ・トゥルーリも僅差の6番手で最終セッションへ
と駒を進めることになった。このフランスGPから15分間に短縮された最終第
3セッションでは、セッション終盤に新品タイヤで一発のアタック。ヤルノ・ト
ゥルーリが4番手、ラルフ・シューマッハーが5番手のグリッドを確保、200
6年シーズン最高の予選ポジションから明日の決勝へ臨むこととなった。
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ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー8
シャシー:TF106/08B
公式練習3回目 : 3番手 1分17秒056(トップと0.05
1秒差) 18周
予選第1セッション : 1番手 1分15秒550 トップタイム 6周
予選第2セッション : 6番手 1分15秒776(トップと0.665秒差) 3周
予選第3セッション : 4番手 1分16秒036(トップと0.543秒差) 12周
グリッド : 4番手(暫定)
「ここ数ヶ月、チームは本当にハードに働いており、その結果として、今、我々は素晴らしい“TF106B”を手にしている。ここまでのレースウィーク、我々は非常に速く、チームの全員のおかげで予選4番手という結果を得られ、うれしい。また、同様に素晴らしい仕事を成し遂げたブリヂストンのおかげで、タイヤも非常に競争力があるように見える。予選第3セッションが20分から15分へと短縮されたことは、ドライバーには何も影響を与えておらず、やや燃料を消費する時間が短くなったと言うだけだ。アタックラップでは若干のミスを犯してしまったが、恐らくもうちょっと良いタイムをマークできただろう。しかし、我々には強力なパッケージがあり、これまですべて上手くいっているので、明日の決勝レースも期待できるはずだ」
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ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー7
シャシー:TF106/09B
公式練習3回目 : 9番手 1分17秒666(トップと0.661秒差) 18周
予選第1セッション : 3番手 1分15秒949(トップと0.399秒差) 6周
予選第2セッション : 2番手 1分15秒625(トップと0.514秒差) 3周
予選第3セッション : 5番手 1分16秒091(トップと0.598秒差) 12周
グリッド : 5番手(暫定)
「週末を通して“TF106B”はよい性能を見せており、我々にはよい2日間となった。また、ブリヂストンはタイヤの面で優位性を持っており、チームとして良い仕事できたと確信している。今日は、各セッション共にかなり順調に進んだ。第1セッションの最初のラップでは、渋滞に引っかかってややタイムをロスしたが、次のラップは上手く行った。第2セッションはさらに良いアタックで2番手タイムをマークできた。最終第3セッションでの、最後のアタックラップも問題なく、我々の戦略を考えれば、非常に満足している。我々は、レース中の走行ペースについても自信があり、明日我々が何が出来るか、楽しみにして欲しい」
パスカル・バセロン :
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「今シーズン最高の予選結果を得ることができて満足している。第7戦モナコGPで初めて“TF106B”を実戦投入したとき、“TF106B”はその後行われる空力アップグレードのためのプラットフォームだと発表した。そしてその後、我々は全てのレースで空力パッケージを更新し、今、その成果を得ている。この週末は、全ての公式練習セッションで非常に一貫したパフォーマンスを示し、ここまで非常に順調に来ている。昨日の時点で、我々は優れた性能を発揮する良いチャンスがあることはわかっていたし、これが我々の期待していたグリッドだ。今朝の公式練習3回目も上手く行き、通常通り、レースでのパフォーマンスを計るために新品タイヤを使わなかった。予選では、渋滞に関しても、大きな問題とならず、両ドライバー共に好タイムをマークしてくれた。また、ブリヂストンタイヤに非常に満足している。性能が安定しているし、今日の午後の予選アタックで良い周回ペース示してくれた。これまでのところは非常に上手く行っており、明日は、面白いレースになるだろう」
新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター
「ヤルノとラルフが予選4,5位と好位置を得ることが出来、両ドライバーの頑張りを讃えたい。今日一日を通してみると、午前中の公式練習3回目で順調にセットアップを進めることが出来、路面温度が50度以上になった厳しい予選の環境でも、車、タイヤの性能を十分に引き出せた。とはいえ、まだ予選が終わっただけであり、明日の決勝レースに向けて、2台揃って入賞出来る様、しっかり準備を進める」
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