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Rd11. Grand Prix of France
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2台そろって予選トップ5入り。決勝ではさらに上を目指す!
明日行われる2006年F1世界選手権第11戦フランスGP決勝に向けて、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台はそろって今シーズン最高の予選結果を手にした。
 
2006年7月15日(土)
 

ヤルノ・トゥルーリは、全長4.411キロメートルのマニクール・サーキットをポールポジションのタイムからわずかコンマ5秒遅れの1分16秒036で周回。この結果、1カ月前のカナダGPと並ぶ今シーズン最高の4番グリッドから明日のレースをスタートすることとなった。チームメートのラルフ・シューマッハーは、ヤルノから遅れることわずか0.06秒の5番グリッドからのスタートとなる。これは予選6位だったメルボルンとイモラ、バルセロナを上回る結果だ。

「今はクルマの戦闘力が非常に高い。実はベストラップのときにいくつかミスをしてしまったのだが、それがなければもっと速く走れただろう」と打ち明けるヤルノ。「チーム全体が懸命に仕事をしてくれたし、2台そろってトップ5に入れたのは素晴らしいことだ。明日のレースでは上位争いができることを楽しみにしている。それからブリヂストンにも特別なお礼を言いたい。ここでは彼らのタイヤが非常にコンペティティブなようだからね」

トヨタTF106Bは、今回のマニクールで細かな空力とサスペンションの見直しを行っている。また、ラルフはバージョンアップしたトヨタV8エンジンを使用している。ヤルノのほうは使用しているエンジンが2レース目になるため、今回は旧型をそのまま使用している。

「この週末の始めから、クルマは全体的にとても調子がいい」と話すラルフ。「それにわれわれが選択した戦略を踏まえて考えると、今回は面白いレースができると思う」

ポールポジションはスクーデリア・フェラーリ・マールボロのミハエル・シューマッハーが獲得。タイムは1分15秒493で、これが彼にとって68回目のポールポジションとなる。また、チームメートのフェリペ・マッサ(1分15秒510)が2番手を獲得。3番手はマイルドセブン・ルノーのディフェンディング・チャンピオン、フェルナンド・アロンソ(1分15秒785)、4位と5位の2台のTF106Bに続く6位はチーム・マクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネン(1分16秒281)、7位はルノーのジャンカルロ・フィジケラ(1分16秒345)、8位はNASCARと5年契約を結びマクラーレンを離脱したファン・パブロ・モントーヤに代わって出走のペドロ・デ・ラ・ロサ(1分16秒632)、9位がウィリアムズF1チームのニコ・ロズベルグ(1分18秒272)、10位がレッドブル・レーシングのデビッド・クルサード(1分18秒663)となった。

なお、今回のフランスGPから予選のレギュレーションの一部が変更(第3セッションの時間が20分から15分に短縮)されている。ドライバーの間からは、これによってレースの第1スティントの戦略が幾分変わってくるかもしれない、という声が聞かれた。マニクールはピットレーンが短いため、3回ストップ作戦を選択するチームが多く、近年にはなんと4回ストップを敢行した例があったほどだ!

パナソニック・トヨタ・レーシングのシャシー部門シニアゼネラル・マネージャー、パスカル・バセロンは次のように述べている。「ここまでのところ、われわれにとってはすべてがスムーズに進んでいる。月曜日の午前中からクルマのパフォーマンスも非常に安定しているしね。モナコでTF106Bをデビューさせてから、われわれはコンスタントに空力パッケージを改善してきたわけだが、今はその成果を享受しているというわけだ。同じくタイヤも安定していて、ロングランと1ラップの両方でいいパフォーマンスを発揮してくれている。明日は上位でいいレースができることを願っている」

1 M・シューマッハー
フェラーリ
2 F・マッサ
フェラーリ
3 F・アロンソ
ルノー
4 J・トゥルーリ トヨタ
5 R・シューマッハー トヨタ
6 K・ライコネン マクラーレン
7 G・フィジケラ ルノー
8 P・デ・ラ・ロサ マクラーレン
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