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Rd11. Grand Prix of France
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F1第11戦フランスGP
猛暑の中、R.シューマッハーが4位入賞
2列目4番手スタートのJ.トゥルーリは一時トップ走行もブレーキトラブルで 無念のリタイア
 

2006年7月16日(日)(フランス・マニクール発)

 

7月16日(日)、フランスのマニクール・サーキットで第11戦フランスGP が行われた。好天に恵まれたマニクール・サーキットは、金曜日、土曜日同様に、 気温、路面温度共にうなぎ上り。気温34度、路面温度50度、湿度32%とい う厳しい暑さの中で午後2時に決勝レースがスタートした。 5番手グリッドからスタートしたラルフ・シューマッハーは、トップチームと遜 色ないペースで常に上位を走行、2回給油ストップ作戦も奏功し、見事に4位で フィニッシュ。チームにとっては3戦連続となるポイント獲得を果たした。一方、 4番手グリッドからスタートしたヤルノ・トゥルーリは、ピットのタイミングで 一時は首位を走行するなど、チームメイトと共に快調に表彰台を狙える位置を走 行。ダブル入賞も期待されたが、40周目にブレーキトラブルに見舞われ、ピッ トイン。無念のリタイアに終わった。 このポイント獲得で、パナソニック・トヨタ・レーシングはコンストラクターズ ポイントを21とし、ランキングは5位に浮上した。

ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー7
シャシー:TF106/09B
決勝 : 4位 (トップと27.212秒差)
グリッド : 5番手

「今日の結果には非常に満足している。起こりうることではあるが、最初のピッ トストップでホイールナットのトラブルに見舞われ、あれがなければ恐らく表彰 台に登れたと思うだけに残念だ。また、ヤルノ・トゥルーリがリタイアに終わっ てしまったことも残念だったが、それを除けば、非常によい週末であった。我々 は、金曜日の公式練習からずっと調子が良かったので、“TF106B”の戦闘力は高 いと思っていた。そして、決勝レースでもその通りだった。“TF106B”は速く、 ブリヂストンタイヤも非常に優れた性能を示してくれた。我々のタイヤは週末を 通して優勢だったし、決勝レースでの2ストップ戦略も非常によい選択であった。 我々のパッケージはここ数戦、レースごとに改良が進んでおり、残るシーズンで も、今回のようなパフォーマンスが発揮できることを期待している」

ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー8 
シャシー:TF106/08B
決勝 : リタイア  39周/70周
グリッド : 4番手

「最初の給油までは、全てがスムーズに進んでいただけに、本当に無念だ。 “TF106B”は速く、ブリヂストンタイヤも素晴らしかった。ライバル勢のほとん どが3ストップ戦略をとったのに対し、私は2回給油戦略を採ったので、表彰台 を争える自信があった。不運にも、1回目のピットストップを終えた後、わずか にエンジンパワーが落ちた感じがした。その後、ブレーキペダルの感触が徐々に 悪くなり、レース継続は危険だったので、ピットへ戻らざるを得なかった。再び 非常に不運な出来事に見舞われ、今シーズンの、私に起きた不運の長いリストに また一つ加わることになってしまった。今年は良いレースもあるが、ポイント獲 得はなかなか難しい。しかし、同じトラブルが繰り返されたわけではないので、 チームを責めることは出来ない。我々の走行ペースは週末を通して非常に速く、 困難なコースにもかかわらず、確実に調子は上向きだった。我々はトンネルの出 口へ向けて、一歩一歩確実に進んでいる」

新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター

「3戦続けての入賞となる4位を獲得してくれたラルフにまずは感謝したい。し かしヤルノがブレーキ系のトラブルでリタイアせざるを得なかったことは、本当 に残念の一言に尽きる。今回はしっかりスタートも決め、グリッドのポジション を順調に守りながら走行出来たことは、パフォーマンスが着実に進歩している証 しであり、チーム全員の自信につながった。次のドイツGPが行われるホッケン ハイムは地元ともいえるレース。次こそ2台揃って完走、入賞を果す」

冨田務 : TMG会長 兼 チーム代表

「今日の結果は我々にとって今シーズン最高位の一つであり、悲しむべきもので はないが、2台共に表彰台を狙えるペースだっただけに、複雑な心境だ。非常に よいタイヤの選択が出来、ブリヂストンタイヤの安定性によって、2回給油戦略 を選べた。そしてそれは正しい選択だった。我々の“TF106B”の進歩と合わせて、 非常に競争力の高い週末だった。金曜日の公式練習から、昨日の予選まで全てが 順調に進んだが、結局、信頼性にまだ問題があり、表彰台を逃してしまった。ラ ルフ・シューマッハーがピットインした際、左リアホイールのナットのトラブル に見舞われ、10秒以上を失った。また、ヤルノ・トゥルーリはブレーキシステ ムの漏れによりリタイアを余儀なくされた。ヤルノ・トゥルーリには申し訳ない と、そして非常に素晴らしい走りを見せたラルフ・シューマッハーにはよくやっ たと伝えたい。我々は正しい方向に進んでおり、さらに開発を進める。我々の ペースはレースごとに改善されており、まだ今シーズン中の初勝利という目標は 諦めていない」

1 M・シューマッハー
フェラーリ
2 F・アロンソ
ルノー
3 F・マッサ
フェラーリ
4 R・シューマッハー
トヨタ
5 K・ライコネン
マクラーレン
6 G・フィジケラ
ルノー
7 P・デ・ラ・ロサ
マクラーレン
8 N・ハイドフェルド
ザウバー
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