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Rd12. Grand Prix of Germany
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予選はトラブル頻発で苦しい展開に。決勝ではポイント獲得を目指す。
パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーは母国GP決勝を8番グリッドからスタートすることとなったが、ヤルノ・トゥルーリのほうは土曜日の午前中にエンジン交換を強いられ、ドイツGPで難しい状況を迎えている。このためヤルノには10グリッド降格のペナルティが課され、彼はグリッド後方から追い上げるという仕事に挑むことになる。
 
2006年7月29日(土)
 

ケルンに本拠地を置くTMG(トヨタ・モータースポーツGmbh)にとってホッケンハイムはシーズンで2つ目の母国レースであり、したがってレースチームには十分なサポートが保証されている。ラルフは、もしも予選のQ3でチーム・マクラーレン・メルセデスのペドロ・デ・ラ・ロサと接触していなければ予選6位も可能だったと認めた。

「ヘアピンで彼のインに行こうとしたのだが、おそらく私と彼の両方がまずい判断をしてしまったのだろう」と正直に認めるラルフ。「私は彼が私を先に行かせてくれると思ったのだが、彼は私がそうするとは思っていなかった。だから今回の接触は単なる思い違いのせいだ。われわれはもう少しいい結果をだせただけに、両方にとって残念だ。私はトラックロッドを痛めてしまったが、メカニックたちが素晴らしい仕事をして、再び予選を走ることができた。それにすくなくとも8位で終えられたわけだしね。もしかしたらマニクールのときほどコンペティティブではないかもしれないが、それでもチームはとてもいい仕事をしてくれた」

いっぽう、トヨタと新たな3年契約を結んでホッケンハイム入りしたトゥルーリだが、いくつものトラブルに見舞われてしまったため、彼が望んでいたような形でそれを祝うことはできなかった。

「今シーズンで最も問題が多発した2日間だと思う」と説明するヤルノ。「昨日はブレーキに問題が生じてあまり多く走れなかった。続いて今朝はエンジンに問題が生じて、予選ではTカーに乗り換えなければならなかった。Tカーについてはセットアップをはじめ、その他に関しても何もわかっていなかった。最初の走行では電子機器に問題が生じて、それから2回目の走行ではブレーキに問題があった。それにそのときのタイヤは1セット目ほど良くなかったと思う。そういうわけで、全体的に見て、今回はどうやっても悪い週末にしかならないように思える。明日はレースでがんばるつもりだが、ただし連続して3周以上走れていないだけに、何が起こるのか予測することもできないんだ!」

ポールポジションは今季初となるチーム・マクラーレン・メルセデスのキミ・ライコネン(1分14秒070)が獲得。2位にスクーデリア・フェラーリ・マールボロのミハエル・シューマッハー(1分14秒205)、3位に同じくフェラーリのフェリペ・マッサ(1分14秒569)が続いた。4位はラッキーストライク・ホンダのジェンソン・バトン(1分14秒862)で、これは彼にとって第4戦のイモラ以来、最高の順位となる。5位はマイルドセブン・ルノーのジャンカルロ・フィジケラ(1分14秒894)、6位は2台目のホンダに乗るルーベンス・バリチェロ(1分14秒934)、7位はタイトル争いでトップを走るフェルナンド・アロンソ(1分15秒282)、そして8位がラルフという順位となった。

パナソニック・トヨタ・レーシングのシャシー部門シニアゼネラル・マネージャー、パスカル・バセロンは次のように述べている。「今回、われわれは言うまでもなくいくつかの問題を抱えてしまった。2週間前のフランスと同じような競争力を発揮して2台そろってのトップ6入りを期待していただけに、これは残念なことだ。ただしレース戦略を踏まえ、最終的な分析をしてみると、ラルフは8位獲得といういい仕事をしてくれたと思う。明日はさらなるポイント獲得を目指して、われわれは懸命に戦うつもりだ」

1 K・ライコネン
マクラーレン
2 M・シューマッハー
フェラーリ
3 F・マッサ
フェラーリ
4 J・バトン ホンダ
5 G・フィジケラ
ルノー
6 R・バリチェロ
ホンダ
7 F・アロンソ ルノー
8 R・シューマッハー
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