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Rd13. Grand Prix of Hungary
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波乱のレースでラルフが6位入賞!
ハンガリーGPでパナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーは6位でフィニッシュし、3ポイントを獲得。だがチームメートのヤルノ・トゥルーリは残り4周でエンジントラブルに見舞われリタイヤ(13位完走扱い。その後BMWザウバーのクビサが失格となったため12位完走扱いとなる)となった。
 
2006年8月6日(日)
 

ブダペストで開催された今回のレースは、今季のF1で初めてのウェットレースとなった。ラルフとヤルノはそれぞれ6番グリッドと8番グリッドからスタートしたものの、レース序盤はミシュランのインターミディエイトタイヤを履いた各車に適した路面状況となり、ラルフとヤルノを含むブリヂストン勢は波乱の展開となったこのレースでペースを維持するために苦戦を強いられることとなった。

「今回は週末を通して、ずっとタイヤと気象条件が最大の要因だった」と話すラルフ。「レースに向けて気温がタイヤを選択したときに予想していたよりも低くなり、程度の差はあれ全員がグリップ不足に苦しんでいた。実際のところ、われわれはレースに向けていいドライ用タイヤを持っていると自信があったのだが、記憶している限りでは初めての雨となったこのハンガリーGPでは、それは意味のないことになってしまった」

「今回はかなり荒れたレースだったし、特に序盤はひどくて、まるで氷の上を走っているようだった。ドライ用タイヤへの変更はリスクがあったものの、それがうまくいき、われわれは速かった。お陰で失った順位をかなり回復することができ、ブリヂストン勢の中ではトップでフィニッシュすることができた。私の最速ラップのタイムは優勝者よりわずか10分の1秒遅れだったんだ」

ヤルノにとっては、今回もまた今季の不運な流れを印象づけるようなレースとなってしまった。

「まったく何もわれわれに都合良く進んでくれなかった」と話すヤルノ。「1周目には他車からぶつけられてタイムを失い、それからはグリップ不足に悩まされた。セーフティーカーが入ったタイミングもわれわれにはありがたくなかったし、本当にうまく行き始めたのはコースが乾いて、路面温度が上がってからだった。だがその後、エンジントラブルに見舞われてしまった。こうしてすべてのことを考えてみると、今回は忘れてしまうべき1日と言えるだろう」

レースでは、タイトル争いを繰り広げているフェルナンド・アロンソとミハエル・シューマッハーのふたりがそろってリタイヤとなり、ラッキーストライク・ホンダのジェンソン・バトンが喜びの初優勝を飾った。2位は初表彰台を勝ち取ったチーム・マクラーレン・メルセデスのペドロ・デ・ラ・ロサとなり、3位にはBMWザウバーのニック・ハイドフェルドが入った。BMWザウバーにとってはこれがチーム初の表彰台獲得となった。またチームメートで今回がデビューレースとなったロベルト・クビサも7位入賞を果たしている(レース後、重量規定違反のため失格。このため8位にフェラーリのミハエル・シューマッハーが繰り上がった)。4位は2台目のホンダに乗るルーベンス・バリチェロ、5位はレッドブルのデビッド・クルサード、6位がラルフで、8位はスクーデリア・フェラーリ・マールボロのフェリペ・マッサとなった。

パナソニック・トヨタ・レーシングのシャシー部門シニアゼネラル・マネージャー、パスカル・バセロンは次のように述べている。「今回は実にさまざまな出来事が起こったレースだった。われわれはしっかりと事前準備をしていたし、クルマのセットアップを決める際には雨になることも要素のひとつに入れていたのだが、残念なことにレースでの状況はわれわれに有利には働かなかった。この状況で自分たちにできる最善のことは実行したし、レース終盤には今回も速さを見せることができた。今回のような条件下のレースではどうしてもやや運任せになるところがある。イスタンブールでは通常の状況でのレースが再びできることを期待しているよ!」

1 J・バトン
ホンダ
2 P・デ・ラ・ロサ
マクラーレン
3 N・ハイドフェルド
ザウバー
4 R・バリチェロ
ホンダ
5 D・クルサード
レッドブル
6 R・シューマッハー トヨタ
7 F・マッサ
フェラーリ
8 M・シューマッハー フェラーリ
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ハンガリーGP決勝
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