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Rd16. Grand Prix of China
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2006年シーズン終盤戦 遠征3戦の開幕となる第16戦中国GPへ
昨年表彰台獲得のR.シューマッハーと雪辱に燃えるJ.トゥルーリがポイント獲得に挑む
 
2006年9月25日(月)
 

2006年シーズンのF1選手権は、ヨーロッパラウンドを終え、残すところ遠征戦3戦となり、今週末の中国GP から始まる。中国GPは2004年からF1カレンダーに加わった、比較的新しいイベントである。上海・インター ナショナル・サーキットは中国で最も大きな都市である上海市郊外に位置し、シーズン中で最も素晴らしいと チームからの評判も高い施設を誇る。前戦イタリアGPでヤルノ・トゥルーリが7位フィニッシュを果たした パナソニック・トヨタ・レーシングは、終盤の3戦で出来る限りの多くのポイント獲得を期待している。技術チームは 中国GPで、より良いパフォーマンスを取り戻す自信があり、レースドライバーのラルフ・シューマッハーと ヤルノ・トゥルーリは最良の結果を目指して戦いに臨む。

ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー7

「私はトヨタでの2度目の表彰台獲得という昨年の中国GPでは良い思い出がある。素晴らしい戦略による 結果であり、トヨタに加わった初年度を締め括るにふさわしい成果であった。私はまだ上海という街をそれほど 良く知らないが、交通渋滞がひどかったことは覚えている。上海・インターナショナル・サーキットは印象的な 施設とともに、過度に高速ではない、テクニカルでチャレンジングなコーナーで構成されている。上手くデザイン されたサーキットであり、特に長いコーナーなど、いくつかの独特な特徴を持っている。第1コーナーは非常に 長く、ほぼ円周を描くような走行を強いられ、ミスすることなく限界でコース内に留まり続ける必要がある。 コース幅は非常に広く、ロングストレートから進入する第14コーナーなど、追い抜きのチャンスもある。これらの ことからレースを戦うのに楽しいサーキットであり、日曜日には良い結果を持ち帰れることを期待している」

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー8

「グリッドに並ぶほとんどのドライバーとは異なり、私は中国GPを1度しか戦ったことがない。初めて行われた 2004年はトヨタに移籍したばかりであり、レースには参加しなかった。マカオでF3レースを戦ったことは あるが、昨年の中国GPが、私にとって唯一の上海を訪れた経験であった。昨年の中国GPは、上海という 都市とサーキット施設の両面で感銘を受けた。しかし、レースは私にとって不運なタイミングでセーフティカーが 導入されてしまったことであまり良い結果ではなかった。とはいえ、それでもいくつかの素晴らしい特徴を 持つ上海・インターナショナル・サーキットを攻めることを楽しめた。低速なコーナーと長いストレートが混在し、 レースセットアップで妥協点を見出すのは本当にチャレンジングだ。第1コーナーは独特で、コーナーを回る 間にトップギアから1速ギアまでの減速を必要とする。また、2カ所の追い越しチャンスがあり、その一つは 長いバックストレートの終わりにある第4コーナーへの進入である。2ポイントを獲得したイタリアGPのあと、 シーズンの終盤戦へ向けて、さらにポイントを得るべく中国GPへと挑む」

パスカル・バセロン :
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー

「上海の街とサーキットはどちらも驚くべき場所だ。サーキット施設は巨大で、パドックエリアはF1カレンダーの 他のどのサーキットにも見られないものだ。コースはブレーキングやダウンフォース、タイヤコンパウンドなど 殆どの要因において平均的であるが、2つの特別なコーナーが上海・インターナショナル・サーキットを独特な ものにしている。スタートとフィニッシュラインのストレートの終わりには非常に長い右コーナーがあり、もう 一つの特徴的なコーナーは、最終コーナーといえる。これらは主に、左前タイヤの消耗と、タイヤ表面のめくれ 摩耗を引き起こす。第1コーナーはまた、非常に速いコーナーリングが要求され、ブレーキングと加速の 組み合わせにより、ステアリングシステムにはシーズンで最も高い負荷がかかる。サーキット終盤には、2つ目の 長い右コーナーからの脱出が待ち受け、その後の長いストレートでスピードを得るために極めて重要となる。 これらのことから、F1カーには通常には無いような、ストレートでの最高速と共に高いダウンフォースが 必要とされる。前戦イタリアGPでは予想していたよりも若干後方のスターティンググリッドとなってしまったが、 それはあの独特なサーキット特性によるもので、一度だけで終わることを望んでいる。上海で我々は調子を 取り戻し、上位グループへ再び挑戦出来ることを期待している」