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Rd16. Grand Prix of China
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F1第16戦中国GP予選 不安定な天候に無念の第1セッション敗退
R.シューマッハーは16番手、J.トゥルーリは17番手から決勝レースでの 巻き返しに期待
 

2006年9月30日(土)(中国・上海発)

 

F1第16戦中国GPの公式練習3回目と予選が中国・上海市郊外の上海・イン ターナショナル・サーキットで行われた。公式練習3回目は、午前11時から、 降雨こそないものの、未明まで降り続いた雨で、コースは、ウェットコンディシ ョンで開始された。セッション中に徐々に路面が乾いていくという難しいコンデ ィションの下、ラルフ・シューマッハーが中盤、先陣を切ってドライタイヤでの 走行を開始。ヤルノ・トゥルーリと共にセットアップとデータ収集を継続した。 しかし、午後2時の予選開始前には再び雨が降り始め、予選は完全なウェット路 面で、気温23度、路面温度23度、湿度86%というコンディションで行われ た。予選開始直後から全チームがタイムアタックする中、パナソニック・トヨ タ・レーシングの2台は、ウェットコンディションに苦戦。セッション終盤には 赤旗中断もあり、再開直後のタイムアタックに賭けたが、コンディションがさら に悪化したこともありタイムを詰められず、惜しくも予選第2セッション進出な らず。明日の決勝レースで巻き返しを図ることとなった。

ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー7
シャシー:TF106/10B



公式練習3回目 : 19番手 1分46秒023(トップと5.830秒差)14周
予選第1セッション : 17番手 1分48秒894(トップと4.766秒差)9周
グリッド      : 16番手(暫定)

「グリップ確保に苦しみ、我々全てにとって厳しい予選となってしまった。私とヤルノ・トゥルーリの両方が最速ラップでのアタック終盤に、最悪のタイミングで赤旗中断となってしまう不運に見舞われてしまった。そして、再開後の予選第1セッションの終盤には路面状況はより悪くなっており、タイム向上は果たせなかった。多くがコースインしており、その渋滞と、水煙も確かにあったが、それは誰にとっても同じ条件だった。集団の中、もしくは後方に位置していたら、視界の確保はとても難しい。そして実際、あのコンディションでは別のタイヤメーカーの方が強力に感じられ、明日へ向けて今晩、多くの準備作業を行うことになるだろう。午前中の公式練習3回目と同様、”TF106B”は好調だった。明日は長いレースになるだろが、願わくば、我々に適した天候となって、上位進出を狙えることを望んでいる」

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー8 
シャシー:TF106/08B



公式練習3回目 : 17番手 1分44秒027(トップと3.834秒差)12周
予選第1セッション : 18番手 1分49秒098(トップと4.970秒差)9周
グリッド      : 17番手(暫定)

「もちろん今日我々には、期待していたほどの競争力がなかった。しかし、少なくとも、私のアタックラップ中に赤旗中断が出なければ、予選第2セッションへは進むことが出来たはずだ。とはいえ、我々がグリップ不足に苦しんでいたのは確かだ。最初我々はスタンダードウェットタイヤでコースインし、その後、路面が更にウエットになったので、最終アタックでは、フルウェットタイヤに変更した。難しい選択であったが、正しかったと思う。赤旗中断後に再コースインしたときには、路面はさらに濡れており、タイム向上の余地はなかった。確かに、まだ今回のようなコンディションにおけるパフォーマンス向上のために、やるべきことはある。明日は、まだウェットでのレースの可能性が残っており、簡単には行かないだろうが、全力を尽くす」

パスカル・バセロン : 
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー

「我々にとって今日の予選は、2つの要因によって短いものに終わってしまった。一つは、2台共にアタックラップの最終段階にさしかかっており、大きくラップタイムを更新出来るはずであったタイミングに赤旗が出されてしまったことだ。それと同時に、明らかに今日はグリップが足りず、それは絶対的に余力がなかったことを意味している。両ドライバーともに、予選セッション開始と同時にスタンダードウェットタイヤでコースインし、それはあの時点では正しい選択だった。しかし、その後セッション終盤へ向けコースはより濡れていった。そして赤旗中断からの再開後に、最後のアタックに2人がコースへ出たときは、路面は更にウェットで、渋滞も激しく、1周だけのタイムアタックでは、タイム向上は不可能であった。この週末、これまでそうだったように、明日の天候もまだ不確定であり、雨の可能性も高い。確かに我々は、完全なウェットレースは望んでいない。しかし、今日午前中の公式練習3回目では、路面がウェットコンディションで始まったが、最終的には乾いた。我々はそのような変化する状況の下で、レース中同様の燃料を搭載してタイヤの挙動などのデータも得ている。その時は上手く行き、乾いていくコースでいつタイヤを交換すべきか、良いアイデアも持っている。明日は厳しいレースになるだろうが、ハードに攻めて上位へ躍進を狙う」

新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター

「雨、それに途中赤旗中断も加わり、条件がめまぐるしく変わる予選第1セッシ ョンであったが 2台共に第2セッションに進めなかったことは何よりも残念だ。 明日は少しでも上位を狙うべく、しっかり今日の結果とデータを分析し、レース 戦略を立てる。 また、雨対策は明日だけでなく、鈴鹿での日本GPも当然考え に入れて準備を進める」

1 F・アロンソ ルノー
2 G・フィジケラ ルノー
3 R・バリチェロ ホンダ
4 J・バトン ホンダ
5 K・ライコネン マクラーレン
6 M・シューマッハー フェラーリ
7 P・デ・ラ・ロサ マクラーレン
8 N・ハイドフェルド ザウバー
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