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Rd16. Grand Prix of China
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F1第16戦中国GP 雨に翻弄されたバトルで2台共に完走ならず
R.シューマッハー、J.トゥルーリ共に、新品エンジンで臨む来週の日本GP で雪辱戦
 

2006年10月1日(日)(中国・上海発)

 

F1第16戦中国GPの決勝レースが中国の上海・インターナショナル・サーキットで行われた。決勝を前に 強い降雨があり、決勝スタート時には雨こそ止んでいたものの、路面はウェット。少しずつ乾き始めるという難しい状況でのレース展開となった。前日不運な予選で16番手、17番手グリッドからのスタートとなった パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハー、ヤルノ・トゥルーリの2台は、序盤戦から粘り強く上位進出へと戦い続けていたが、ヤルノ・トゥルーリが38周目にエンジンの空圧系不調に見舞われリタイア。 ラルフ・シューマッハーも49周目に油圧系の不調からレースを終えることとなってしまった。残念な結果で中国GPを終えたパナソニック・トヨタ・レーシングであったが、2台共に新品エンジンを搭載して臨むこととなった雪辱戦の日本GPでは、心機一転、上位争いへと期待を繋ぐ。

ラルフ・シューマッハー : カーナンバー7 
シャシー:TF106/10B
決勝 : リタイア 49周/56周
グリッド : 16番手


「我々にとって厳しい週末であった。今回のように後方グリッドからのスタートとなれば、厳しいレースになることは分かっていたが、その通りになってしまった。レース中我々には十分に競争力があったが、序盤は、渋滞に阻まれた周回を費やしてしまった。そしてチームは、リスクを承知で、路面が完全に乾く前にドライタイヤに変更した。難しい判断だったのだが、まだレースは残りが長かったため、賭けに出ることにした。 レース終了までには上位浮上は十分に可能だったはずだが、ピットイン直後の数周でタイムをロスしてしまった。とはいえ状況は改善されて行き、10周後には2度も最速ラップタイムをマーク出来る程であった。残念ながら油圧系の不調に見舞われてしまったため、詳しく調べる必要がある。しかし、この週末で正しい判断ができれば、我々は他のチームとも戦えるレベルにあると思う」

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー8  
シャシー:TF106/08B
決勝 :  リタイア 38周/56周
グリッド : 17番手


「忘れてしまいたい一日だった。もちろん後方グリッドからのレースは常に難しいものになる。この週末、ウェットコンディションでの競争力は決して高くなかった。最初のピットインまで、バランスは悪くなかったが、 非常に長い渋滞に巻き込まれてしまった。その後、ピットイン時はドライタイヤに変更する良いタイミングではなかったが、失うものがなかった我々はギャンブルに出た。しかし、不運にも上手く行かなかった。その後はコース上に留まることすら難しい状態で、大きく順位を落としてしまった。その上、エンジンの空圧系の不調に見舞われ、リタイアを余儀なくされてしまった。しかし、次週に迫ったレースでは、心機一転、運が好転することを期待している」

新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター

「スタート時は、まだウェットコンディションだったが、後半はドライコンディションになると予想。スタンダードウェットタイヤからドライタイヤへの変更を思い切って早めに実施したが十分に挽回するにいたらなかった。最後はヤルノ・トゥルーリ、ラルフ・シューマッハーともにエンジンの不具合でリタイアすることになったが、 これは攻めた結果であり、必ず次に活かすことが出来ると確信している。良いレース結果を持って日本に戻ることは出来なかったが、鈴鹿の日本GPでは、必ず我々の速さを示したい」

冨田務 : TMG会長 兼 チーム代表

「昨日、天候と赤旗の不運によって後方グリッドからのスタートを余儀なくされ、そこから上位へ浮上するのが難しいことは分かっていた。そのため、結果を得るために攻撃的に戦うしかなかった。レース序盤は問題無かったが、我々が見る限り異なる戦略を採っていたD.クルサードに阻まれてしまった。そこでポイント圏内から遠ざかってしまわないために、リスクを負っても挑戦しなくてはならなくなった。我々は路面が乾くまで待てるだけの十分な量の燃料を搭載していた。ピットインした時には、まだドライタイヤに変更するには完全な状態ではなかったが、良い結果を狙うためには、ドライタイヤへの交換しか選択肢がなかった。それは上手く行かない可能性もあったが、我々は試してみるしか無く、また、それは正しい判断だった思っている。 両ドライバー共に終盤は良い走りを見せてくれたが、どちらも不調に見舞われてしまった。ヤルノ・トゥルーリは空圧系に、そしてラルフ・シューマッハーは油圧系に不調が出て、リタイアを余儀なくされた。このトラブルに関して、応援してくれているファンとドライバーには大変申し訳なく思っており、来週の鈴鹿では雪辱を果たすべく全力を尽くす」

1 M・シューマッハー フェラーリ
2 F・アロンソ ルノー
3 G・フィジケラ
ルノー
4 J・バトン
ホンダ
5 P・デ・ラ・ロサ マクラーレン
6 R・バリチェロ
ホンダ
7 N・ハイドフェルド
ザウバー
8 M・ウェバー
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