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Rd16. Grand Prix of China
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ラルフとヤルノが共にトラブルのためリタイヤに終わる
上海で開催された中国GPでパナソニック・トヨタ・レーシングは期待はずれのレースに終始し、全56周のレースが終了となる前にラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリがそろってリタイヤとなった。
 
2006年10月1日(日)
 

ふたりのドライバーにとっては、ライバルメーカーのタイヤを履くチームにより適した条件となった昨日の予選結果が足かせとなっていた。さらに予選中ヤルノがベストラップを記録していた周回に赤旗が振られたことで事態はさらに悪化してしまった。この結果、ラルフとヤルノはそれぞれ16番グリッドと17番グリッドからのスタートとなった。

変わりやすい気象条件は、ぬれた状態の路面でスタートしたレースそのものにも影響を及ぼした。

「自分たちのスタート位置から考えて、難しい午後になることはわかっていた」と話すラルフ。「何らかの結果を手にする唯一の手段は、他チームとは何かすこし違うことをして、あとはわれわれに都合良く状況が変わってくれることを願うしかなかった。第1スティントで渋滞につかまり遅れをとってしまったため、早めにドライタイヤに交換し、1回ストップ作戦でいくことにした。だが残念ながらドライタイヤに代えるのが早すぎた。コース上に乾いた走行ラインが現れてくると、自分が全車中最速のクルマになったものの、ゴールまであと7周となったときにオイル・プレッシャーに問題が生じてリタイヤせざるをえなかった」

この時点でヤルノはすでにレースから姿を消していた。彼は10周にわたってエンジンに空圧系トラブルを抱えたまま走行を続けていた。

「今週末はすべての段階でもわれわれに都合良く物事が進んでくれなかったし、今日もそれは同じだった」と話すヤルノ。「われわれはギャンブルせざるをえなかった。予選でトップ10に入れなかったが、お陰で戦略面では自由にできた。そこで路面が乾くまで第1スティントを長めに引っ張れるのではと期待していた。残念ながらわれわれがドライタイヤを装着した時点ではまだタイミングが早すぎた。おそらく10周くらい早かったと思う。その結果、燃料が重いクルマのまま非常に滑りやすい路面に対処しなければならなかった。1週間後の鈴鹿では、願わくばわれわれにもうすこし都合良く流れが変わってくれればと思う」

エキサイティングなレース展開となった今回の中国GPだが、最後はスクーデリア・フェラーリ・マールボロのミハエル・シューマッハーが今シーズン7勝目を達成し、今シーズン初めてドライバーズ選手権のトップへと浮上した。現チャンピオンのフェルナンド・アロンソとミハエル・シューマッハーは共に116ポイントで並んでいるものの、優勝回数でシューマッハーが1勝上回っているため、シューマッハーがトップとなる。

マイルドセブン・ルノーF1のアロンソは2位となり、チームメートのジャンカルロ・フィジケラが3位、4位はラッキーストライク・ホンダ・レーシングF1のジェンソン・バトン、5位はチーム・マクラーレン・メルセデスのペドロ・デ・ラ・ロサ、6位はもう1台のホンダのルーベンス・バリチェロ、7位は最終ラップでバリチェロと接触したもののなんとかゴールまでクルマを導いたBMWザウバーのニック・ハイドフェルド、そして8位はウィリアムズF1チームのマーク・ウェバーとなった。

パナソニック・トヨタ・レーシングのシャシー部門シニアゼネラル・マネージャー、パスカル・バセロンは次のように述べている。「今回のようなグリッドからスタートしなければならない場合、自分のほうへと都合良く転がってくれるあらゆる状況を模索することになる。われわれは1回目のピットストップとコース路面の乾くタイミングが一致することを願って、比較的長いスティントにすべく燃料を多めに搭載した。またそうすれば1回のストップで燃料を最後までもたせることができるし、1回分のピットストップを節約できるからだ。実際にドライタイヤに交換した時は、まだすこし早すぎたものの、われわれは攻撃的にレースに挑むべきだと考え、ギャンブルすることを選んだ。他チームがタイヤ交換をし始めたあの段階で、ラルフは全体のファステストラップを記録したが、残念ながらどちらのクルマもゴールすることはかなわなかった。2台そろってリタイヤに終わったのは今シーズン初めてのことになる。われわれは体制を立て直して、7日後の鈴鹿では再び積極的に攻めていくつもりだ」

1 M・シューマッハー フェラーリ
2 F・アロンソ ルノー
3 G・フィジケラ
ルノー
4 J・バトン
ホンダ
5 P・デ・ラ・ロサ マクラーレン
6 R・バリチェロ
ホンダ
7 N・ハイドフェルド
ザウバー
8 M・ウェバー
ウィリアムズ
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