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Rd.4 Grand Prix of San Marino press release
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第4戦サンマリノGP公式練習 ヨーロッパラウンド初戦へとセットアップ
R.ゾンタが計56周を走り込み4番手。J.トゥルーリとR.シューマッハーは課題克服へ
2005年4月22日(金)(イタリア・イモラ発)

F1世界選手権第4戦サンマリノGPの公式練習1回目と2回目が、イタリアのイモラ・サーキットで行われた。パナソニック・トヨタ・レーシングは、ヤルノ・トゥルーリとラルフ・シューマッハーに、テストドライバーのリカルド・ゾンタが加わり、3台体制でこの公式練習に臨んだ。

公式練習1回目は、午前11時から1時間にわたって、気温14度、路面温度26度、湿度41%と、好天ながら涼しい気候の下で行われた。開始早々にコースインしたリカルド・ゾンタは21周を走り込み、トップと僅差の2番手タイムをマーク。レースドライバーの2人は初期チェックのための走行のみ行い、ラルフ・シューマッハーが4周、ヤルノ・トゥルーリは1周の走行にとどまった。

公式練習2回目は、2時間のインターバルを挟んで、気温16度、路面温度38度、湿度35%の中、午後2時から1時間行われ、課題の縁石対策及び、タイヤ選択のためにセットアップを続行。終盤に好タイムをマークしたリカルド・ゾンタが4番手。ヤルノ・トゥルーリは13番手、ラルフ・シューマッハーは15番手で、明日の公式練習と予選へと臨むことになった。

ヤルノ・トゥルーリ :
カーナンバー16 シャシー:TF105/02



公式練習1回目: 24番手 タイム無し               1周
公式練習2回目: 13番手 1分23秒343(トップと2.859秒差) 20周

「この週末へ向けて、いつもの金曜日と同じく、ミシュランタイヤの2種類のコンパウンドをテストした。午前中の公式練習1回目は初期チェックのため、わずか1周するにとどめ、走行距離を抑えた。しかし、午後の公式練習2回目では、やや多めに走ることとなった。これまで、イモラ・サーキットはトヨタにとって難しいサーキットであったが、課題の縁石越えについては、問題ないと感じられた。しかし、これで満足しているわけにはいかない。ポイント獲得へ向けて、全力を尽くしていく」

ラルフ・シューマッハー :
カーナンバー17 シャシー:TF105/04



公式練習1回目: 19番手 1分26秒333(トップと5.273秒差)   4周
公式練習2回目: 15番手 1分23秒466(トップと2.982秒差)  21周

「今日は難しい一日だった。週末へ向け、我々にはまだまだやらなければならないことがたくさんある。技術的な問題は何も起こらなかったが、グリップを得ることが非常に難しく、それが最初にやるべき作業となった。イモラの特徴でもある縁石に関しては、越えるときのフィーリングも良く、大きな問題ではなかった。しかし、最終的には良い選択が出来ると確信してはいるが、タイヤの選択は難しい。より良い結果を得るために、明日もプッシュを続ける」

リカルド・ゾンタ :
カーナンバー38 シャシー:TF105/05



公式練習1回目:  2番手 1分21秒174(トップと0.114秒差)  21周
公式練習2回目:  4番手 1分21秒889(トップと1.405秒差)  35周

「2回の公式練習を通して、多くの周回をこなすことが出来た。公式練習1回目の初めのうちは、なかなかグリップが得られなかったが、徐々にコンディションは良くなっていった。また、昨年ここを走った時と比べ、縁石を越えるときの挙動は改善されていることが感じられた。午後のロングランでは、やや誤った方向のセットアップをしてしまったが、その誤りから学ぶことが出来たことは良かった」

ディーター・ガス : チーフ・レース・エンジニア

「TF105のすべてについて、全くメカニカルな問題は無く、意義ある1日となった。リカルド・ゾンタは、公式練習2回目にロングランを行い、タイヤ評価で成果をあげることが出来た。ただ、セットアップの方向性を多少間違えてしまい、午後のセッションでは、彼に苦しい走りを強いることになってしまった。一方、レースドライバーの2人は、最初のセッションは、走行距離を抑えるために、初期チェックのみを行い、午後のセッションでは、タイヤの比較作業を進めた。タイヤの選択は、我々が考えていたよりも決断を下すのは簡単ではなく、非常に慎重にデータを解析する必要がある。TF105は、相対的に悪くは無いが、我々は、明日までに、まだまだ改善出来ると思う。それほど可能性を秘めているということだ」

高橋敬三 : 技術コーディネーション担当ディレクター 

「3台共に予定されたプログラムを順調に消化し、十分なタイヤデータが収集できた。車両バランスにはまだ改良の余地があるが、修正可能な範囲であり、タイヤ選択と共にしっかり明日に向けて準備を進める」