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Rd.5 Grand Prix of Monaco
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F1第5戦モナコGP予選 不運にも最終予選に進めず
J.トゥルーリが14番手、R.シューマッハー20番手から決勝での巻き返し

2007年5月26日(土)(モナコ発)

65回目の開催を迎える、伝統の一戦、F1第5戦モナコGPの公式練習第3回目と予選がモナコ公国、モンテカルロの市街地特設コースで行われた。午前11時から行われた公式練習第3回目は暑さと好天に恵まれた木曜日とは一転して、厚い雲に覆われた曇天の下で開始された。セッション開始まもなく降雨に見舞われ、その後雨は止んだものの、全車エクストリームウェットタイヤでの走行。パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリもウェットコンディションでの走行を重ねた。その後、午後2時からの予選開始時には、曇り空ながら、ほぼドライコンディションで“ノックアウト方式”の予選を開始。徐々に路面状況が改善していく中、1周が短く、狭く、追い抜きの困難なコースで激しいタイムアタックが展開された。予選第1セッションでは、ヤルノ・トゥルーリは13番手で予選第2セッション進出を決めた。しかし、ラルフ・シューマッハーはセッション最後のアタックに賭けたが、コース上の混雑に阻まれ、無念の第1セッションで敗退となった。一方、第2セッションに進んだヤルノ・トゥルーリは、セッション最後のアタックで、やはりクリアラップが取れず、14番手となり、今季初めて、最終第3セッション進出は成らなかった。明日の決勝レースは追い越しの困難なコースで厳しいレースが予想されるが、ヤルノ・トゥルーリは14番グリッド、ラルフ・シューマッハーは20番グリッドから、上位進出を目指す。

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー12
シャシー:TF107/04



公式練習3回目 : 22番手 1分43秒417(トップと6.805秒差) 22周
予選第1セッション : 13番手 1分17秒686(トップと2.001秒差) 8周
予選第2セッション : 14番手 1分16秒988(トップと1.557秒差) 6周
グリッド : 14番手(暫定)

「今日は我々にとって厳しい一日であった。今朝からの雨の後、路面のタイヤラバーは洗い流されており、厳しい予選となることは分かっていた。さらに、私は予選第2セッションでいくつかの問題を抱えていた。まず、セッション終盤でアタックラップに入った時、コース上の混雑に阻まれてしまった。このために最後の区間で1秒以上ロスしてしまった。また、最後の走行ではブレーキにも不調を抱えており、あれ以上攻めるのは危険過ぎた。このコースは追い越しが非常に難しいため、明日は厳しいレースになるだろうが、全力を尽くしたい」

ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー11
シャシー:TF107/05



公式練習3回目 : 20番手 1分40秒677(トップと4.065秒差) 17周
予選第1セッション : 20番手 1分18秒539(トップと2.854秒差) 8周
グリッド : 20番手(暫定)

「非常に残念であり、厳しいセッションとなってしまった。モナコでの予選は、曲がりくねったコースで一度に22台が走行するため、常に困難であり、特に、予選第1セッションは、直前までの雨による影響で、路面コンディションが一層難しいものとなっていた。不運なことに私は完全なセットアップを見出しておらず、予選第2セッション進出は逃してしまった。もちろんこの結果は残念だがモナコではこのようなことも時々起こる。明日の決勝レースは、追い越しの難しいコースで、後方グリッドからのスタートとなってしまったが、最善を尽くす」

パスカル・バセロン
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー

「我々はヤルノ・トゥルーリが木曜日の午後に示してくれた速さを再現することが出来なかった。彼が能力を発揮出来なかったのは、ブレーキの不調と、モナコGPならではのコース上の混雑という2つの要因が絡んでいる。ヤルノ・トゥルーリは予選第2セッションの後半、非常に激しい混雑に遭遇してしまい、ラップタイムに大きな影響を及ぼしてしまった。結局彼は最後のアタックラップで大きくタイムをロスし、今回の予選は残念な結果となってしまった。一方、ラルフ・シューマッハーは、このレースウィークの初めからセットアップに満足していなかった。我々は縁石を乗り越える際の充分な対策が施せず、彼は望み通り全力でアタックすることが出来なかった。モナコGPでは、トップ4グリッドに入れない場合、決勝レースは常に厳しいものとなる。我々のスターティンググリッドは、さらに厳しいものであるが、モナコGPでは何が起こるか本当に分からないし、我々の取るべき戦略もより明確になっている」

新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター

「今日は何から何まで上手く行かない一日だった。午前中の公式練習第3回目は、雨のために予選に向けてのブレーキの確認が出来なかった。これが影響し、ヤルノ・トゥルーリはブレーキングに苦しみ、ラルフ・シューマッハーは満足の行くセットアップが出来ず、予選を途中で終えることとなってしまった。さらに、ヤルノ・トゥルーリは最終区間で混雑や、イエローフラッグに遭い、クリアラップを刻めなかった。明日は後方からのスタートだが、波乱もある市街地特設コースなので粘り強く最後まで走り切り、何としてもポイントを獲得したい」

Result
1 F・アロンソ マクラーレン
2 L・ハミルトン マクラーレン
3 F・マッサ フェラーリ
4 G・フィジケラ ルノー
5 N・ロズベルグ ウィリアムズ
6 M・ウェバー レッドブル
7 N・ハイドフェルド BMW
8 R・クビサ BMW
詳細..