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Rd.5 Grand Prix of Monaco
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モナコGP公式練習開始 J.トゥルーリが好調4番手タイム
2台共に60周以上を走破し予選と決勝へ向けセッティングとデータを収集

2007年5月24日(木)(モナコ発)

モナコGPが開幕し、公式練習第1回目と第2回目が行われた。モナコGPの伝統に則り、通常のGPウィークとは異なるスケジュールは、、木曜日に公式練習が行われ、金曜日は休息日となる。午前10時、気温29度、路面温度も29度、湿度47%という暑いコンディションの下で公式練習第1回目がスタート。パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、初期チェック走行の後、序盤から積極的に周回を重ねた。ピットのガレージ内において配水管からの水漏れに見舞われ、テレメトリーの機能に支障をきたすというアクシデントがあったものの、チームは迅速に配管を修復し、走行には大きな影響はなかった。午後2時からの公式練習第2回目は、開始時には、気温は30度、路面温度は54度まで上昇する暑さの中で行われた。午前中以上に精力的に走行を重ねたパナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、ヤルノ・トゥルーリが1分16秒354の好タイムを叩き出し、4番手のタイムを刻んだが、ラルフ・シューマッハーはセッション終了直前に、通称プールサイドコーナーの出口でタイヤバリアに接触。タイムは20番手に終わった。しかし、2台共に1日で60周以上を走破し、土曜日の予選、日曜日の決勝へ向け多くのデータを収集し体制を整えた。

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー12
シャシー:TF107/04



公式練習1回目: 19番手 1分19秒496(トップと2.523秒差) 22周
公式練習2回目: 4番手 1分16秒354(トップと0.414秒差) 39周

「今日は午前中のセッションは、思いがけないトラブルに見舞われ、また、いくつかの不運もあり、全体的に見ればやや困難な一日であった。午前中は、配水管破断の修復に若干時間を取られ、データ収集にも影響した。しかし、スタッフは全てを上手く修復し、午後は非常に順調にプログラムをこなすことが出来た。“TF107”のセットアップはまだ完全とは言えず、改善するためにやるべきことは残っている。ややグリップが不足しており、また、タイヤのめくれ摩耗にも見舞われた。とはいえ、午後のセッションでの私のタイムには満足している。全体的には非常に有望なタイムであり、この成果が予選・決勝でも活かせることを期待している。モナコでは何が起こるか分からないが、私は常に自信を持っており、良い結果を望んでいる」

ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー11
シャシー:TF107/05



公式練習1回目: 20番手 1分19秒799(トップと2.826秒差) 25周
公式練習2回目: 20番手 1分18秒662(トップと2.722秒差) 38周

「私にとって最高の一日ではなかった。望み通りのグリップが得られず、“TF107”はやや滑る状態での走行だった。しかし、予選の前にセットアップ作業に取り組み、改善策を見出せると信じている。残念ながら午後のセッションを最後まで走り抜くことが出来なかった。縁石に非常に激しく当たってしまい、タイヤバリアに接触し、車体にダメージを与えてしまった。アタックラップ中の出来事であり、私の今日の最終ポジションは、真の能力を示したものではない。クラッシュを喫したものの私の体調には問題なく、チームは土曜日の公式練習第3回目と予選までにダメージを修復出来るはずだ」

ディーター・ガス : 
レース&テスト チーフエンジニア

「複雑な気分の一日であった。まず第一に、午前中に見舞われたピットガレージ内の配水管破断において、スタッフが迅速な修復を行ってくれたことを述べておきたい。通常の作業に復帰するために素晴らしい働きをしてくれた。一方、コース上では、ヤルノ・トゥルーリが非常にスムーズな走行をこなしてくれた。我々はプログラムを完了し、望んでいた情報を得ると共に、我々が良い状態にいることを確認出来た。残念ながらラルフ・シューマッハーはアタックラップ中に最後のシケインで縁石に強く当たり過ぎてしまった。彼はタイヤバリアに接触することとなり、それは、彼と“TF107”の能力を正しく証明できなかったということを意味し、彼のポジションは本来の場所とは言えない。これから我々はデータを分析し、土曜日の予選へ向けて最良の結果を引き出すべく作業を行う。今日は予想通りのスタートとなり、我々は予選、決勝へと自信を持っている」

新居章年 : 
技術コーディネーション担当ディレクター

「モナコではいつもの事ながら、今日も路面状況の変化が大きく、セットアップに苦しんだ。そんな中、ヤルノ・トゥルーリは午後のセッションで好タイムを記録できたが、ラルフ・シューマッハーは最後の走行でタイヤバリアに接触してしまい、タイムを更新出来なかった。それまでの各区間は自己ベスト、自己ベストで来ていただけに、ドライバーもチームも残念ではある。土曜日は雨の可能性もあるが、難しいだけに挑戦しがいのあるサーキットであり、今夜、そして走行の無い明日金曜日を活用し、良い予選結果を得られるようにしっかり準備を進める」

Result
1 A・スーティル スパイカー
2 K・ライコネン フェラーリ
3 L・ハミルトン マクラーレン
4 G・フィジケラ ルノー
5 S・スピード トロ・ロッソ
6 F・アロンソ マクラーレン
7 H・コバライネン ルノー
8 N・ロズベルグ ウィリアムズ
詳細..
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