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Rd.8 Grand Prix of France
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フランスGPを振り返る ヤルノ・トゥルーリ Q+A

●6月からずっと忙しいスケジュールでしたが、フランスGPの前にリッラクスできる時間はありましたか?
「北アメリカの旅は長くて厳しかったが、その後はシルバーストーンで2日間、テストを行った。3週間も自宅から離れているのはかなりきつかったけど、でもフランスGPの前に2~3日家族と過ごすことができた。息子たちや妻と一緒にすこしリラックスできたのはよかったし、それにちょっとだけ日光浴もできた。あれだけ長い旅の後だっただけに、これはよかったよ」

●今はシーズンの折り返し地点に来ています。ここまでのシーズンをどのように評価していますか?
「そうだね、われわれとしてはグリッドのもっと上位を期待していたけど、でもシーズン開幕以来、チームはクルマを改善するためにコースでもファクトリーでも一生懸命仕事をしている。私自身としては非常にいいレースがいくつかあった。7位に入賞したバーレーンでは自分のキャリアの中でも屈指のレースができたし、あのときのバトルは本当に楽しかった。6位に入賞したインディアナポリスでもかなりいいパフォーマンスを発揮できたし、レース前の予想よりもいい結果を手にできた。われわれはここまですでに進化してきたし、今も前進しているが、それでもわれわれの前の集団に追いつくためにはこれからも精一杯プッシュし続ける必要がある。F1で難しいのは、どのチームも同じように進化している、ということだ。そのため残りのシーズンでギャップを縮めるためには、われわれとしてもできる限りの力を絞って仕事に取り組まなければならならい。トヨタには潜在能力があるし、成功に必要なリソースもある。もちろんわれわれはギャップを縮めるために懸命にプッシュし続けるよ。シーズンのこの先はまだまだ長いしね」

●フランス訪問は楽しめましたか?
「フランスでレースするのは大好きなんだ。以前私はフランスのチームに所属していたし、フランス語も話せるから、まるで2つ目の母国GPのような感じがする。今のF1でフランス語が話せるドライバーは限られているため、フランスでは私への関心が高く、それに私のファンも大勢いる。マニクールはすこしばかりフランスの田舎に埋もれた場所にあるとはいえ、私はこのサーキットに来るのが好きだよ! かつてここでいいレースをしたことが何度かあるし、もうここに戻ってこないのかと思うと残念だね」

●予選はエキサイティングでしたが、あなた自身はいかがでしたか?
「予選セッションはエキサイティングだったね。各車のラップタイムが非常に接近していたため、各セッションの最後は本当に激しい争いになった。ひとつのちょっとしたミスが大きく影響したけど、でも私はまったくミスを犯さなかったし、第2セッションではうまくラップをまとめてトップ10に入ることができた。最終セッションも接近戦になり、あとコンマ1秒速ければ私は6位になれた。でもチームはできる限り最高の仕事をしてくれたし、8位というのもいい結果だった」

●しかしレースはあまりにも早い段階で終わりになってしまいました。何が起こったのですか?
「1周目はいつもかなり接近戦になるわけで、今回はヘアピンへのブレーキングで集団がひとかたまりになっていた。正直に言えば、私自身がミスを犯してしまい、あのコーナーでの判断を誤ってしまった。ヘイッキ・コバライネンのクルマの後部に追突し、そのせいで私のクルマのフロントウィングとサスペンションが破損してしまった。あの段階で誰かを攻め立てたり、抜こうとしていたわけじゃないから、彼にはすまなかったと思う。あれはとにかく判断ミスだったんだ。そのせいで彼と私のレースがどちらも台無しになってしまった。さらなるポイント獲得が狙える位置にいただけに、これは本当に残念だった」