トルコGP予選 J.トゥルーリが9番手グリッド確保
R.シューマッハーは惜しくも予選第1セッション敗退。18番手から追い上げを目指す
2007年8月25日(土)(トルコ・イスタンブール発)
F1第12戦トルコGPの公式練習第3回目に続き、予選が行われた。雲一つない快晴に恵まれ、午前11時から行われた公式練習第3回目の開始時には、気温33度、路面温度40度、湿度34%というコンディション。パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、それぞれ20周、21周を走行し、予選へと最後の準備を行った。予選は、午後2時に気温は35度、路面温度も50度に達する暑さの中で開始され、やや風の強いコンディションの下でノックアウト方式のタイムアタックが繰り広げられた。ヤルノ・トゥルーリは、他車に阻まれることもなく好タイムを刻み、11番手で第1セッションをクリア。しかし、ラルフ・シューマッハーは前走車に阻まれ、タイムをのばせず、セッション終了直前の2度目のアタックでタイムは更新したものの、僅か百分の2秒至らず第2セッション進出を逃すこととなってしまった。ヤルノ・トゥルーリは、予選第2セッションでも、9番手タイムを刻み、7戦連続となる予選第3セッション進出を果たし、9番手グリッドを確保。18番手グリッドから追い上げることとなったラルフ・シューマッハーと共に、チームのF1参戦100戦目を好結果で祝うべく全力で臨む。
ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー12
シャシー:TF107/04
公式練習3回目 : 14番手 1分28秒520(トップと1.195秒差) 21周
予選第1セッション : 11番手 1分28秒318(トップと1.024秒差) 7周
予選第2セッション : 9番手 1分27秒801(トップと0.960秒差) 6周
予選第3セッション : 9番手 1分28秒740(トップと1.411秒差) 11周
グリッド : 9番手(暫定)
「再びトップ10圏内のグリッドを獲得出来たのは良いことであり、上手く行った一日だった。私のドライビングスタイルに適応させ切れていなかったために、ハンドリング面で若干苦戦しており、トップ10入りを果たすのは大変な作業だった。また、ブレーキング時に若干の問題を抱えており、思い通りのアタックが出来なかった。9番手グリッドを獲得出来て良かったとは思っているが、もちろん常に上位を狙っており、特にこのサーキットでは追い越しが出来るので、ここ数戦の我々のペースを考えれば、明日は良い結果が期待出来る。私は再びポイント獲得を待ちわびており、9番手グリッドから好結果でレースを終えられることを期待している。決勝レースには大きな期待をしているが、今日と同じ問題は起こらないよう願っている」
ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー11
シャシー:TF107/05
公式練習3回目 : 13番手 1分28秒481(トップと1.156秒差) 20周
予選第1セッション : 18番手 1分28秒809(トップと1.515秒差) 7周
グリッド : 18番手(暫定)
「不満の残るセッションとなり、残念な結果に終わってしまった。予選第1セッションの最初のアタックでは、いくつかの問題に見舞われてしまった。ブレーキ時に、リアタイヤの両方がロックしてしまったのだが、原因はまだ分からず、調査する必要がある。それが、私のタイムが昨日、3番手となった公式練習から予想されたものに比べ振るわなかった理由だ。その後、タイヤを交換し、フロントウィングを調整したが、今度は過大なオーバーステア症状に見舞われてしまった。第2区間で非常に神経質な挙動となり、自分の望む通りに攻めることが出来なかった。もっと上位のスターティンググリッドを得られるポテンシャルを持っていただけに、本当に残念だ。何が悪かったのか分析しなくてはならない。しかし、決勝レースでは、どのような展開になるかは、分からない。昨年、私は後方からのスタートを余儀なくされたが、このコースは追い越しが可能であり、7位フィニッシュを果たすことが出来た。長いレースであり、チャンスはあると思う」
パスカル・バセロン :
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「ここまで、我々は競争力の高い週末を過ごしてきていただけに、今朝の公式練習第3回目が終わってから、何が起こったのかを理解すべく、やらなくてはならないことがある。事の始まりは、公式練習第3回目の終盤に、ソフト側のタイヤを試したことだった。他のチームに比べ、ソフト側タイヤでのタイム向上は大きなものではなかった。そして、その後の予選でもほぼ同様だった。我々は1台をトップ10グリッドにつけることが出来たが、それは良いアタックラップを刻んでくれたヤルノ・トゥルーリのお陰であり、我々が期待していた位置からは遙か遠いレベルにある。我々は、改善して行った路面コンディションとソフト側タイヤにおいて、他のチームほど十分な恩恵を得ることが出来なかった。ラルフ・シューマッハーについては、また別の状況であり、彼は予選第1セッションでクリアなアタックラップを確保出来ず、また、バランスの問題と、我々がそれまでほど速くなかったという事実が、彼に残念な結果をもたらしてしまった。もちろん、ラルフ・シューマッハーにとっては困難なレースになるだろうが、彼は昨年、エンジン交換により15番手グリッドからスタートすることになり、また、スタート直後の混乱でダメージを受け、ピットインも余儀なくされながら、7位でフィニッシュを果たしている。我々のレースペースは速いはずで、ポジションアップを果たしてくれることを期待している。ヤルノ・トゥルーリは好ポジションからのスタートであり、我々は、搭載燃料に関して熟考した戦略を持っている。ポイント獲得のために戦えることを望んでいる」
新居章年 :
技術コーディネーション担当ディレクター
「今日の目標としていた2台揃ってのトップ10入りが出来ず、ヤルノ・トゥルーリが9番手、ラルフ・シューマッハーが18番手という予選結果は本当に残念だ。ラルフ・シューマッハーは予選第1セッションのアタック中に、強い追い風の影響もあったのか、第9コーナーのブレーキングで車が不安定になり、大きくタイムをロスしてしまった。好調さを維持してトルコに入ったラルフ・シューマッハーだけに、ここを乗り切っていればまったく違った予選結果にもなったはずだ。ただ、風の影響は誰にとっても同じとも言え、この面に対する車の改善も更に強力に進める。一方、熱対策は順調であり、今日と同じ様な暑い状況が予想される明日の決勝レースでは、粘り強く走行して確実にポイントを獲得したい」
1 |
F・マッサ |
フェラーリ |
2 |
L・ハミルトン |
マクラーレン |
3 |
K・ライコネン |
フェラーリ |
4 |
F・アロンソ |
マクラーレン |
5 |
R・クビサ |
BMW |
6 |
N・ハイドフェルド |
BMW |
7 |
H・コバライネン |
ルノー |
8 |
N・ロズベルグ |
ウィリアムズ |
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