F1第12戦トルコGP 公式練習初日から順調な仕上がり
R.シューマッハーが3番手、J.トゥルーリが4番手タイムを刻み、確かな手応え
2007年8月24日(金)(トルコ・イスタンブール発)
8月24日(金)トルコ・イスタンブールのイスタンブール・パーク・サーキットで、F1第12戦トルコGPの公式練習第1回目と第2回目が行われた。2週間に渡る夏季休暇を経て、ラルフ・シューマッハーが6位入賞を果たしたハンガリーGPから、ほぼ3週間ぶりのF1開催となる初日は、好天の下、気温30度、路面温度35度、湿度65%のコンディションで午前10時から公式練習第1回目が行われた。パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、共に、滑りやすい路面とチャレンジングなコースに、スピンも喫したが、ダメージも無く予定通りにプログラムを進行。それぞれ7番手、10番手につけた。公式練習第2回目は、午後2時に開始されたが、気温35度、路面温度も50度に達する猛暑となった。チームはセットアップ作業及び、ハードとミディアムのブリヂストンタイヤを理解するための作業を続行した。このセッションではコース脇の排水口カバーが緩むという問題が発生し20分以上の赤旗中断となったが、セッション再開後、ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは作業に戻り、トラブルフリーでセッションを、3番手、4番手という好位置で終えた。明日の予選及び日曜日の決勝においても“TF107”の最大の能力を引き出すべく、チームは作業を続ける。
ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー11
シャシー:TF107/05
公式練習1回目: 7番手 1分29秒414(トップと1.426秒差) 24周
公式練習2回目: 3番手 1分28秒773(トップと0.304秒差) 23周
「これまでのところ全てが順調に進んでおり、今日の作業は満足出来るものだ。午後のセッションでは赤旗中断により時間が失われたにもかかわらず、我々は予定していたプログラムの大部分を消化することが出来た。我々はセットアップ作業とタイヤ選択に関する作業を行い、全てが上手く行っているように思える。今日は公式練習2回目で3番手という勇気付けられる結果となり、今日の好調を予選での結果へと繋げたい。まだ金曜日であり、我々がどの位置にいるかという判断は難しいが、我々の最初の目標は、予選で2台揃ってトップ10入りすることだ。そして、上手くやり遂げるチャンスだと思っている。前戦ハンガリーGPにおける私の予選及び決勝レースでのパフォーマンスは、上位フィニッシュのために戦うだけの力があることを示しており、今週末もそれを再現出来ることを望んでいる。今我々は、更なるポイント獲得のチャンスを掴むために、明日の予選で最大の能力を“TF107”から引き出すことに集中する」
ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー12
シャシー:TF107/04
公式練習1回目: 10番手 1分29秒685(トップと1.697秒差) 26周
公式練習2回目: 4番手 1分28秒874(トップと0.405秒差) 28周
「今日はまずまずの一日であった。セットアップ作業に取り組んだが、完全に私が望む“TF107”を得るために若干の問題を抱えていた。バランス面で、まだ満足行くまでに至っておらず、ブレーキング時にも、望み通り最大限に攻めることは出来ないと感じた。予選へ向けて、妥協点を見出すべく、これからハードに作業を続けることになるだろう。明日の公式練習第3回目の前にデータを分析し、最大の能力を引き出すべく、全力でバランスを改善する。ここ数戦で不運なレースを戦っているだけに、私はこの週末こそ再びポイントを獲得するために、本当に集中しており、士気も高まっている。再び予選第3セッションへと進出出来ると考えており、ポイント獲得への手応えはある。中団グループでの戦いは非常に厳しく、いかなるミスも許されないということは分かっている。しかし、我々はここトルコで更に良い結果を得ることが出来ると確信している」
ディーター・ガス :
レース&テスト チーフエンジニア
「レースの現場へ戻ることが出来て嬉しい。特に、素晴らしい設備を誇るここトルコのようなサーキットであればなおさらだ。全体的に見て我々にとって順調な一日であり、大きな問題もなかった。午後のセッションにおける長い赤旗中断によって、予定されていた全てのプログラムを完了することが出来なかったことは少し残念だ。しかし、我々にはどうすることも出来ない問題であり、概して全てが上手く進んだ。通常イスタンブール・パーク・サーキットは、特に金曜日はセッションが進むごとに大きく路面が改善されて行く。そして、週末を通して、更にコンディションは良くなっていくと予想している。ミディアムタイヤとハードタイヤについて作業を行ったが、どちらも予想していた通りの性能を発揮した。そのため、我々は日曜日の決勝レースにおけるタイヤのパフォーマンスについて、明確な予測をすることが出来る。これまでのところ我々のパフォーマンスレベルは満足行くものであり、今夜更なる改良を進められることを期待している。我々は良い状態にあると思う」
新居章年 :
技術コーディネーション担当ディレクター
「途中25分間の中断はあったが、タイヤの比較テストも含め、ほぼ予定通りプログラムを進めることが出来た。気温35度を超えるような暑さの中、サーキットは、まだまだ滑りやすい状態で、ラルフ・シューマッハー、ヤルノ・トゥルーリ共にセットアップには苦労した。しかし、それぞれ3番手、4番手という公式練習第2回目の結果は、まだ、やることはあるものの、まずは順調な滑り出しと言える。またこの暑い気候は、この週末も続くと言われており、明日の予選に向けては、熱対策も含め、しっかりと準備を進め、今日の様な上位のグリッドポジションを獲得したい」
1 |
L・ハミルトン |
マクラーレン |
2 |
F・マッサ |
フェラーリ |
3 |
K・ライコネン |
フェラーリ |
4 |
F・アロンソ |
マクラーレン |
5 |
N・ロズベルグ |
ウィリアムズ |
6 |
N・ハイドフェルド |
BMW |
7 |
R・クビサ |
BMW |
8 |
G・フィジケラ |
ルノー |
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