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Rd.15 Grand Prix of Japan
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F1第15戦日本GP予選 最終セッション進出成らず
J.トゥルーリ13番手、R.シューマッハーは15番手グリッドから追い上げ

2007年9月29日(土)(日本・富士スピードウェイ発)

F1第15戦日本GPの公式練習第3回目に引き続き、予選が行われた。朝から降り続く小雨によって路面はウェットコンディション。さらに、公式練習第3回目が予定されていた午前11時の時点で、コース上は深い霧に覆われ、安全上の既定により、セッションの開始は2度に渡って15分間の順延。午前11時30分に一度セッションが開始され、各車コースインしたものの、僅か4分でセッションは赤旗中断となり、ヤルノ・トゥルーリを含む3台がタイムを記録するに留まった。その後も天候は回復せず、午前11時53分に、公式練習第3回目の中止が決定された。午後2時、気温14度、路面温度25度、湿度95%で霧がやや薄くなったのを待つかのように相変わらずウェットコンディションの中で、予選第1セッションが開始。開始直後はヘビーウェットだった路面コンディションも、少しずつ回復していく難しいコンディションで、水煙を引いてタイムアタックが開始された。予選第1セッションでは、ヤルノ・トゥルーリは11番手、ラルフ・シューマッハーは14番手のタイムを刻み、予選第2セッションへと進出を決めた。しかし、ラルフ・シューマッハーはセッション終盤に他車と接触し、車体を破損。走行を続行することが出来なかったため、予選第2セッション出走はならず、16番手グリッドが確定した。一方、ヤルノ・トゥルーリは予選第2セッションで健闘を見せたが、僅差の争いの中で最終第3セッション進出を逃し、14番手となった。他車のエンジン交換により、ヤルノ・トゥルーリは13番手、ラルフ・シューマッハーは15番手グリッドとなり、明日の決勝レースへ臨み、トヨタのホームGPで上位進出を目指す。

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー12
シャシー:TF107/04



公式練習3回目 : 3番手 1分36秒150(トップと3.404秒差) 3周
予選第1セッション : 11番手 1分26秒711(トップと1.352秒差) 11周
予選第2セッション : 14番手 1分26秒253(トップと1.500秒差) 10周
グリッド : 13番手(暫定)

「出来る限りハードに攻めた。予選第1セッションではバランスも、グリップに関してもとても良かった。コンディションも許容範囲だったが、水煙が多かった。第2セッションの開始時点では完全に路面はウェットだったが、セッションの中盤には若干乾き始めていた。私は終盤の乾き初めの路面よりも、ウェットコンディションでの競争力が高かった。セッション終盤、コース自身は、ライバル勢のラップタイムで分かる通り、より好タイムが出せる状況になっていたが、私の“TF107”はタイヤの摩耗が進み、内圧も若干高くなっており、アタックは困難だった。そのため、より良いタイムを出すことは出来なかった。期待外れな結果で、確かに残念だが、我々はただ明日の決勝レースで何が出来るのかを考えなくてはならない。明日は良い結果が得られることを望んでいる」

ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー11
シャシー:TF107/05



公式練習3回目 : タイム無し 2周
予選第1セッション : 14番手 1分27秒191(トップと1.832秒差) 10周
予選第2セッション : 16番手 タイム無し
グリッド : 15番手(暫定)

「コンディションはそんなに悪くなかったが、視界が非常に悪かった。全体的に見て、我々の走行に問題はなかったが、明らかにグリップが不足しており、路面を覆った水によって水煙も激しかった。予選第1セッション終盤の、山本選手との接触については、あまり言うことはない。彼は私に気付いていたと思っていた。だが私の車が見えていなかったようだ。彼がアウトに行ったので、彼はターンインを遅らせる判断をしたように見えた。しかし実際にはそうではなく接触が起こってしまった。“TF107”には問題がないように感じられていただけに、予選第2セッションに出走できなかったのは残念だ。我々のグリッドからのスタートは困難なものになるだろうが、ベストを尽くし、いくつかポジションを上げたい。」

パスカル・バセロン
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー

「今日は、理想的なコンディションとは言えなかったが、それはどのチームにとっても同じだ。我々の予選第1セッションは、ラルフ・シューマッハーのクラッシュもあり、順調ではなかった。彼はセッションの大部分を渋滞に阻まれていたが、それを差し引いても、予選第2セッションへの進出を果たせるだけの十分な速さを持っていた。しかし、最終ラップで、前を走る山本選手が彼に気付いていると誤解し、接触してしまった。そのため、我々は予選第2セッションにラルフ・シューマッハーを出走させることが出来なかった。しかし、車体のダメージは大きいものではなく、決勝レースへ向けて修復出来るだろう。ヤルノ・トゥルーリもまた予選第2セッション進出を決めたが、最後のアタック時に、タイヤの摩耗と内圧が若干高かったことの両方が原因となり、予選第3セッションへ進出するだけの十分なタイム向上は果たせなかった。確かに良くない結果になってしまった。明日のレースについては雨の確率が高いので、いかなることでも起こりうる。我々はポジションアップのために出来ることは何でも行うつもりだ」

新居章年
技術コーディネーション担当ディレクター

「雨の中の予選で力を出し切れず、本当に残念だ。ほとんど走れなかった午前中の公式練習第3回目では、両ドライバー共にウェットコンディションでの感触は良く、期待を持って予選に臨んだ。しかしラルフ・シューマッハーは予選第1セッションを突破出来るタイムをマークしながらも、アクシデントで予選第2セッションを走行出来なかった。また予選第2セッションに進んだヤルノ・トゥルーリも、乾きつつある路面でタイミングを上手くつかめず、予選第3セッションには進めなかった。とはいえ、5月以来、この富士でのレースを目指して全員で準備をしてきたのだから、明日のレースは決して諦めることなく全力で戦う」

Result
1 L・ハミルトン マクラーレン
2 F・アロンソ マクラーレン
3 K・ライコネン フェラーリ
4 F・マッサ フェラーリ
5 N・ハイドフェルド BMW
6 N・ロズベルグ ウィリアムズ
7 J・バトン ホンダ
8 M・ウェバー レッドブル
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