F1第15戦日本GP公式練習 J.トゥルーリが好調4番手
R.シューマッハーも9番手につけ、ホームGP初日は順調なスタート
2007年9月28日(金)(日本・富士スピードウェイ発)
F1第15戦日本GPの公式練習第1回目と第2回目が、静岡県の富士スピードウェイで行われた。1977年以来となるF1のセッションは、やや雲に覆われたものの、富士山も望める明るい空の下で開始。パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリがセットアップの評価作業とタイヤに関する作業を行った。気温25度、路面温度39度、湿度78%のコンディションで午前10時に始められた公式練習第1回目のセッションは順調に進み、チームは新しいコースならではの、コース習熟等の重要な作業をこなした。両ドライバーは午後のセッションでも更に周回を重ね、セットアップの微調整とバランスの改善を果たした。この日、ラルフ・シューマッハーは合計で68周、ヤルノ・トゥルーリも67周と多くの周回を走破。ヤルノ・トゥルーリが4番手、ラルフ・シューマッハーも9番手と手応えを得てこの日の走行を終えた。チームは今夜も“TF107”から全てを引き出すべく作業を続け、ラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリはチームの“ホームGP”で好結果を得るべく戦う。
ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー12
シャシー:TF107/04
公式練習1回目: 8番手 1分20秒483(トップと1.364秒差) 32周
公式練習2回目: 4番手 1分19秒711(トップと0.977秒差) 35周
「週末へ向けて前向きなスタートを切ることが出来た。我々はセットアッププログラムと、タイヤに関する作業について、多くの努力を重ねた。順調な一日ではあったが、まだバランスに関して若干の作業をする必要があり、そしてもちろん、更なるスピードを得るべくハードにプッシュを続ける。サーキットの路面は予想していた通りあまりグリップが良くなかったが、良いコンディションで走行することが出来た。また、施設は全てが素晴らしい。日本GPは我々のホームGPであり、それだけに、良い週末にすべくハードな作業を続けている。我々の週末へ向けての士気は高く、“TF107”の全てを引き出せることを本当に望んでいる。私はチャンスを生かせる自信があり、明日は再び予選においてトップ10圏内での戦いが出来ると思っている。」
ラルフ・シューマッハー :
カー・ナンバー11
シャシー:TF107/05
公式練習1回目: 15番手 1分20秒828(トップと1.709秒差) 28周
公式練習2回目: 9番手 1分19秒969(トップと1.235秒差) 40周
「午前中のセッションではオーバーステア症状による若干の問題があったが、その後、午後のセッションは上手く行った。グリップの低い路面コンディションのために苦労したが、午後のセッションが進むに連れ状態は良くなって行った。この条件については誰にとっても同じだ。富士スピードウェイというサーキットには感銘を受けた。レーシングコースとしてはコースは素晴らしく走りやすい一方でユニークな最終セクションはユニークだ。メインストレートでの最高速と、インフィールドセクションでのグリップのどちらも必要であり、最良の妥協点を見出すことがチャレンジとなる。施設は非常に良い。私はフォーミュラ・ニッポン等のレースシリーズを日本で戦った経験を持っているだけに、特に日本でレースをするのを楽しみにしている。今週末は、好結果を得ることに焦点を合わせており、そのチャンスはあると確信している」
ディーター・ガス :
レース&テスト チーフエンジニア
「富士スピードウェイはF1に新たに加わったコースであり、この整った施設を備えるコースに来られたことを喜んでいる。コース自体については、今日見出したことの多くは、我々がシミュレーションにおいて予測していた通りであった。路面にタイヤラバーが乗って行き、セッションが進むに連れて路面状況が変わっていったことで、セットアップ作業は若干難しいものとなった。全体的に見れば、我々にとっては良い一日となり、トラブルもなく、スムーズにプログラムを遂行できた。両ドライバー共に午前中のセッションではオーバーステア症状に苦しんだが、グリップを得るべくハードに作業を続け、また、路面にラバーが乗っていったことも助けとなった。通常、新しいサーキットでは金曜日にやや多くの走行をこなすものだが、我々は更にいくつかの項目を試し、それが望み通りに扱えるように作業を行った。全ては順調に進み、チームは懸命な作業でセットアッププログラムを完了した。現時点では非常に良いポジションにいると思うが、ライバルチームは通常の金曜日よりも燃料搭載状態を変えているようなので、我々の正確な位置を知るためにデータを分析しなくてはならない」
新居章年 :
技術コーディネーション担当ディレクター
「30年振りの富士でのF1日本GPを順調にスタートすることが出来た。本格的な走行は午前の練習走行が初めてであり、特に第3セクターではアンダー、オーバーステアの双方の傾向が現れ、車のバランスを取るのに苦労することもあった。しかし午後に向けてのセットアップの修正でタイムも向上し、ロングランやダウンフォースの確認も出来たので、明日に向けての必要な準備は整った。ここ数戦、金曜日が良くても、その後厳しくなって行くことが続いたが、ここ富士では決してそのようにはしない。2台揃って予選最終第3セッションに進出し、決勝レースで表彰台を狙えるグリッド確保を目指す」
1 |
A・ブルツ |
ウィリアムズ |
2 |
N・ロズベルグ |
ウィリアムズ |
3 |
J・トゥルーリ |
トヨタ |
4 |
S・ベッテル |
トロ・ロッソ |
5 |
A・スーティル |
スパイカー |
6 |
山本左近 |
スパイカー |
7 |
V・リウッツィ |
トロ・ロッソ |
8 |
R・クビサ |
BMW |
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