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Rd.16 Grand Prix of China
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中国GPを振り返る ヤルノ・トゥルーリ Q+A

●ヤルノ、富士スピードウェイの直後の上海でも展開が読めないレースとなりましたが、いかがだったでしょうか?
「そうだね、私にとっては週末全体を通して非常に難しい状況だった。目まぐるしく変わる状況の中ではラッキーなドライバーもいればそうではないドライバーもいるが、レースは私の都合のいい方向へ進んでくれなかった。予選でクルマに問題を抱えており、本来なら進めると思っていた第3セッションに進出できなかった。レースはブリヂストンのウェットタイヤでスタートし、かなりいいスタートを切った私は12位を走行していた」

●ああした状況の中、あなたはどんな戦略だったのでしょう?
「我々は1回ストップを選択しており、全56周中の25周目にピットストップを行った。路面の走行ラインが乾き始めており、すでにドライタイヤに交換したドライバーたちが速いタイムを出し始めていたことがラップタイムから読み取れた。そこで我々はドライタイヤに交換し、サーキットがそのまま乾いていくことを願ったわけだ。残念なことに私がドライタイヤに交換したのとほぼ同時に雨がまた降り出してしまった。何人かのドライバーがやったように再度ウェットに交換すべきか、あるいは雨がやむことを期待してドライタイヤのまま走り続けるのか、ああした状況での判断はいつも難しいものだ。私は滑りやすい路面状況で燃料が重いままドライタイヤで走り続けたが、大幅にタイムを失ってしまった。私にできたことは、可能な限りハードにプッシュして、最善の結果を手にできるようがんばることだけだった」

●予選で問題を抱えていたと言いましたが、それは何だったのですか?
「金曜日のフリー走行時のようなブレーキバランスが得られなかったんだ。金曜日はクルマにかなりの速さがあったのにね。その速さを発揮できたラルフは予選6位になったが、私のほうにそのチャンスはなかった。土曜日午前中のフリー走行と午後の予選の私のタイムは事前に予想していたようなものではなかった。全般的なセットアップに関しては特に悪いところはなく、完全に金曜日と同じだったんだ。だが金曜日と比較してグリップレベルが低く、ブレーキングを早めに始めなければならなかった。そのため金曜日と同じラップタイムを出すのが難しかった」

●その状況はあなたのクルマだけに生じたわけですね?
「その通り。ラルフはクルマの本来のパフォーマンスを発揮することができて、予選で6位になった。金曜日は私もとても満足していてクルマには速さがあった。その後土曜日の午前中になったらラルフは速かったのに私のほうはペースが今ひとつだった。これには大きな落胆を感じたよ」

●シーズン最終戦が近づいていますが、2007年シーズンをどのように評価していますか?
「我々にとっていいシーズンではなかったし、もちろん我々は自分たちの結果にがっかりしている。今シーズンはずっと難しい状況が続き、自分たちの期待に見合う成果を残せなかった。でもそういったことは過去のものにして、また前進していければと願っている」

●来年についてはいかがですか?
「課題は、我々がどのくらい素早くクルマを開発していけるかだ。上位に進出したいのなら、ライバル勢に比べて、我々は力をつけなければならない部分がまだかなり多くあるのは明らかだ。また、当然他チームも進化していくわけだから、我々はかなりの仕事をこなさなければならない。来年のクルマに関する議論には、できる限り多くの情報を提供すべく、自分からもあらゆるフィードバックを行っている」

●ブラジルGPに向けて、抱負を聞かせてください。
「ブラジルでレースするのは素晴らしいことだ。ブラジルのファンはモータースポーツに対してとても情熱的だからね。また、あのサーキットは挑戦しがいのあるコースだから、チームとドライバーにとって面白い週末になるだろうね。いつも通り、私のモチベーションは高いし、ポジティブな形でシーズンを締めくくることができればと強く願っている」