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Rd.18 Grand Prix of Brazil
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F1第18戦ブラジルGP プレビュー

2008年10月27日(月)

インテルラゴスで開催される、今年最後のレースとなる第18戦ブラジルGPで、パナソニック・トヨタ・レーシングは2008年のシーズンを締めくくる。サンパウロの郊外にある、この歴史的なサーキットは、1973年に初めてF1を開催した。全長4.309kmからなる現在のレイアウトは、当時よりも大幅に短くなっている。反時計回りのインテルラゴスのコースは、ファイナルセクターのアクセル全開となる部分と、Subida dos Boxesからスタート/フィニッシュラインの先にある有名なSenna S手前までの上り坂を特徴としている。ここのコースはバンピーな路面で知られていたが、最近の改修により問題は改善された。ヤルノ・トゥルーリとティモ・グロックの両ドライバーは、順調なシーズンを過しており、ドライバーズポイントではトップ10に入っている。トヨタはチーム史上2番目の高得点となる52ポイントを掲げてブラジルに乗り込む。チームの誰もが、モータースポーツの頂点であるF1での7シーズン目を、少しでも多くのポイントを獲得してチェッカーを受けたいと考えている。

ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー11

「中国ではあんなに早い段階でレースをリタイヤすることになってしまい、がっかりだったよ。だから、ブラジルではさらに頑張っていいレースをする決意でいる。今年は、不運に見舞われたときもあったけど、今までの中でも最高なシーズンのうちのひとつだ。だから、最後のレースをトップ6で首尾よく締めくくりたいと思っているよ。コンストラクターズポイントで4位を獲得してシーズンを終えられないのは残念だけど、ドライバーズポイントで8位を獲得できる可能性はまだあるから、少しでも多くのポイントを獲得するために戦うつもりだ。昨年のブラジルGPでは、クルマが今年ほど良くなかったにもかかわらずポイントを獲得しているから、今年も自信はあるよ。インテルラゴスは反時計回りの上に、首にかなり負担がかかるコースだからとてもタフだけど、普段から鍛えているし、今まで問題が起きたことはないから大丈夫だろう。とてもチャレンジングなサーキットだし、あそこでレースをすることをとても楽しみにしているよ。」

ティモ・グロック : カーナンバー12  

「トヨタでのシーズン1年目はとても好ましいものだったし、ブラジルGPでは良い結果を出してシーズンを終えたいね。今年は自分自身素晴らしい進歩を遂げられたと思う。また、多くのファンもできた。トヨタは素晴らしいチームだし、誰もが協力的なんだ。長いシーズンだったけど、まだまだエネルギーに溢れているし、今回のレースには闘志を燃やしているよ。インテルラゴスでは、2004年にF1カーでレースをしたことがあるんだ。印象としては、路面がとてもバンピーで、ドライバーにとってはかなりハードなサーキットだね。我々のクルマはシンガポールのバンピーな路面に適していなかったから、ブラジルの路面に合わせてクルマに修正を加えたと聞いて嬉しいよ。最近のレースにおける我々のペースを見る限り、今週末も力強くレースを戦える自信はある。そして、さらにポイントを増やすことを目指しレースをするよ。現在のところ、ドライバーズポイントで10位だから、さらにポイントを獲得してポジションを維持することができたら、私がF1にフル参戦する初めてのシーズンは素晴らしいものになるだろうね。」

パスカル・バセロン : 
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー

「インテルラゴスではいつも良いパフォーマンスができているので、大きな期待をもってブラジルGPへ向かうし、今回のレースを本当に楽しみにしている。我々のクルマはすべてのサーキットで強さを見せているので、インテルラゴスでも再び力強いレースができると思っている。インテルラゴスで問題になってくるのはタイヤだ。昨年、ブリヂストンはソフトとスーパーソフトのタイヤを持ち込んだが、ブリスタリングが大きな問題となった。しかし、今年はソフトとミディアムのタイヤを用意しているので、インテルラゴスにはもっと適しているはずだ。とは言え、状況はそんなに単純ではないし多くの作業もあるので、タイヤに関してチャレンジングでないわけではない。それは別として、インテルラゴスはブレーキには非常に負担が軽く、ダウンフォースは中程度から低めのコースである。」