Round3
TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race Rd.3 スポーツランドSUGO
プロフェッショナルシリーズ レポート

序盤の混戦を制した佐々木雅弘選手が今シーズン初優勝を獲得

5位スタートのNo34佐々木雅弘選手が3周目の1コーナーでトップの蒲生選手の横に並び、2コーナーでトップに出ることに成功した。佐々木選手は、1分40秒380のファステストラップをマークしながら後続を引き離しに掛かる。8周目には1.8秒まで差を拡げ後続とのギャップを稼いだ。最終的には後続とのギャップを2.5秒まで拡大した佐々木選手が今シーズン初のトップチェッカー。
岩手出身のNo34佐々木雅弘選手は、ホームコースといえる菅生で嬉しい初優勝となった。

前戦の岡山ラウンドでは、予選トップから22位まで1秒以内という強烈な接戦が繰り広げられているプロフェッショナルシリーズ。第3戦の舞台となったスポーツランドSUGOにも、前戦と同様で36台のマシンがエントリーを行なった。
快晴の天気の元で実施された5月14日(土)の予選は、トップ10がコースレコードを塗り替えるハイレベルな争いが繰り広げられた。15分間の予選でまずコースインして好タイムをマークしたのが♯202蒲生尚弥選手。1分39秒609のタイムは、しばらく間タイムモニターのトップを維持することになった。中盤になりこのタイムを更新したのが、前戦で優勝した♯906阪口良平選手。蒲生選手のタイムをコンマ1秒更新する1分39秒522をマーク。その後は、阪口選手のタイムを上回る選手が現れなかったが、自らがこのタイムを更新する1分39秒445をマークし、圧巻の速さでポールポジションを獲得。2番手には蒲生選手、3番手には♯80吉田広樹選手が入った。だが、吉田選手は前戦のペナルティにより10グリッド降格の決定が下されていて、4番手の♯32トモアキ選手が繰り上がっている。

予選日と同様に快晴となった5月15日(日)。13周により競われることになった決勝レースは、序盤に大きな順位変動が起きた。
好スタートを切ったのは2番手の蒲生選手で、1コーナーの進入までにポールポジションの阪口選手に並びかけ、イン側からトップを奪取した。阪口選手に続いたのは、4番手スタートの♯34佐々木雅弘選手、♯87久保凜太郎選手、トモアキ選手の順番で1周目のコントールラインを通過。続く1コーナーのブレーキング勝負では、阪口選手が蒲生選手のインを差したが、止りきれず3番手に後退してしまう。翌周の1コーナーでは、佐々木選手が蒲生選手の横に並び、2コーナーでトップに出ることに成功した。トップに立った佐々木選手は、1分40秒380のファステストラップをマークしながら後続を引き離しに掛かる。4周目にはトップと2番手のタイム差は0.5秒だったが、8周目には1.8秒まで差を拡げ後続とのギャップを稼いだ。2番手争いは、1コーナーごとに阪口選手が蒲生選手に仕掛けるが、パスするには至らなかった。
最終的には後続とのギャップを2.5秒まで拡大した佐々木選手が今シーズン初のトップチェッカー。岩手出身の佐々木選手は、ホームコースといえる菅生で嬉しい初優勝となった。2位は蒲生選手、3位には阪口選手、4位には久保選手、5位には予選10番手から追い上げた♯770山田英二選手が入っている。

5位スタートのNo34佐々木雅弘選手が3周目の1コーナーでトップの蒲生選手の横に並び、2コーナーでトップに出ることに成功した。佐々木選手は、1分40秒380のファステストラップをマークしながら後続を引き離しに掛かる。8周目には1.8秒まで差を拡げ後続とのギャップを稼いだ。最終的には後続とのギャップを2.5秒まで拡大した佐々木選手が今シーズン初のトップチェッカー。
岩手出身のNo34佐々木雅弘選手は、ホームコースといえる菅生で嬉しい初優勝となった。

リザルト

Rank Driver Car name Total time Gap
1位 佐々木雅弘 asset・テクノ・BS86 21'57.794 -
2位 蒲生尚弥 ASICS Blue 86R 22'00.348 2.554
3位 阪口良平 AREA86倉敷 22'00.660 2.866
4位 久保凛太郎 CG R0BOT BRZ BS 22'00.904 3.110
5位 山田英ニ CuSCO BS 86 22'01.912 4.118

ドライバ-ピックアップ
プロドライバーも悩ませるタイヤの使い方と微細なセッティング

初年度からKOTA RACINGとしてチームで参戦しているレーシングドライバーの佐々木孝太選手。チームは、若手ドライバーやクラブマン選手を育成する目的を持っていて、佐々木選手は自らエントリーすることで的確なアドバイスを送っている。
初年度からKOTA RACINGとしてチームで参戦しているレーシングドライバーの佐々木孝太選手。チームは、若手ドライバーやクラブマン選手を育成する目的を持っていて、佐々木選手は自らエントリーすることで的確なアドバイスを送っている。

♯61佐々木孝太選手

「今シーズンはチーム代表として86/BRZレースに関わるつもりでしたが、実戦で走ることによってチームにデータやセッティングの方向性を示せることもあり参戦しました。プロフェッショナルシリーズは、スーパーGT並みのタイヤの内圧管理や細かいセッティングを行なっているので、エンジニアリングの面でもトップレベルのレースです」とドライバーだけでなく、エンジニアリングでも熾烈な争いを行なっていると話してくれた。

初年度からKOTA RACINGとしてチームで参戦しているレーシングドライバーの佐々木孝太選手。チームは、若手ドライバーやクラブマン選手を育成する目的を持っていて、佐々木選手は自らエントリーすることで的確なアドバイスを送っている。
初年度からKOTA RACINGとしてチームで参戦しているレーシングドライバーの佐々木孝太選手。チームは、若手ドライバーやクラブマン選手を育成する目的を持っていて、佐々木選手は自らエントリーすることで的確なアドバイスを送っている。
スーパー耐久で埼玉トヨペットから参戦した経験を持つ密山選手。個人的には参戦することはないと思っていた86/BRZレースだが、懇意にしているチームからのオファーということで快諾したそうだ
スーパー耐久で埼玉トヨペットから参戦した経験を持つ密山選手。個人的には参戦することはないと思っていた86/BRZレースだが、懇意にしているチームからのオファーということで快諾したそうだ

♯328密山祥吾選手

「86BRZレースのプロフェッショナルはレーサー泣かせなシリーズで有名なので(笑)、出ることはないと思っていましたが、埼玉トヨペットさんのオファーをもらい今年から参加することになりました。いざ参戦してみると想像を遙かに超える激しいバトルとタイム争いで、思った結果が出ていません。ですが、今回の菅生ラウンドで少しきっかけを見つけられたので、次戦の富士以降は多少順位が上げられると思います」とプロドライバーでも簡単には結果が出せない白熱のレースだと語っている。

スーパー耐久で埼玉トヨペットから参戦した経験を持つ密山選手。個人的には参戦することはないと思っていた86/BRZレースだが、懇意にしているチームからのオファーということで快諾したそうだ
スーパー耐久で埼玉トヨペットから参戦した経験を持つ密山選手。個人的には参戦することはないと思っていた86/BRZレースだが、懇意にしているチームからのオファーということで快諾したそうだ

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Rd.3 スポーツランドSUGO プロフェッショナルシリーズ

次戦予告

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第4戦
開催予定:2016.6.4 ~ 5
場所:富士スピードウェイ

※プレビューページは2016年6月初旬公開予定です。