- Round6
- TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race Rd.6 富士スピードウェイ
プロフェッショナルシリーズ レポート
佐々木雅弘選手がポールトゥウィンで今シーズン2勝目を獲得
7月に予定されていた第5戦オートポリスは熊本地震の影響により中止となり、前戦の第4戦富士スピードウェイラウンドからのインターバルを経て迎えた第6戦の富士。奇しくも3ヶ月間の休養となったが、この間にプロフェッショナルシリーズでは、ブリヂストンがニューモデルのタイヤとなるPOTENZA RE-06Dをリリースしたり、各チームともにテストを重ね、より良いセットアップを見つける期間となった。
今戦にエントリーしたのは43台。フルグリッドが45台なので、ひとつのレースで開催するギリギリのエントリー台数となった。クラブマンシリーズと同様で、併催するスーパー耐久の決勝レースが9時間のために、予選と決勝を一日で競うワンデーレースとして開催された。
今シーズンに入ってから、以前にも増して白熱のタイムアタック合戦となっているプロフェッショナルシリーズの予選。一秒のタイム差に20台が並ぶことも多く、コンマ数秒の差で順位が大きく変わってくる。そんな混戦が続くなかで、圧倒的なタイムをマークしたのが♯34佐々木雅弘選手。1周目のタイムアタックで2分5秒097をマークする。このターゲットタイムを破るドライバーは現れずポールポジションを獲得した。佐々木選手に続いたのは、2分5秒379を記録した♯31青木孝行選手だった。3番手の♯91市丸聡選手から23番手までは1秒以内という激戦で、いかにトップ2台が速いタイムだったかが分かる結果となった。
土曜の最後に実施されたプロフェッショナルシリーズの決勝レース。ポールポジションの佐々木選手は無難なスタートを決めて1コーナーをトップで通過したが、その後方で2番手スタートの青木選手と4番手スタートの♯202蒲生尚弥選手の二人が接触し、コースをふさぐことになった。そこに後続車が追突し1周目からセーフティカーが入る波乱の展開となった。
セーフティカーは3周に渡り先導し4周目にリスタートが切られた。後続とのギャップを見事にコントロールしてスタートした佐々木選手は、5周目には2番手に1秒以上の差を付けることに成功。2位争いは、先行していた市丸選手を♯87久保凜太郎選手がパス。トップの佐々木選手を追うことになったが、後続からのプレッシャーが掛かり佐々木選手を逃がすことになってしまった。中盤以降は、2位の久保選手から6位の♯906阪口良平選手までが集団となりテールトゥノーズの争いとなった。この展開が崩れたのが8周目のダンロップコーナーで、3位の市丸選手に4位の♯557大西隆生選手が接触。その隙に♯88井口卓人選手が3位へ浮上した。
トップの佐々木選手は、後続とのギャップを調整する余裕まであり、見事にポールトゥウィンでチェッカーを受けた。2位には久保選手、3位には井口選手が入りBRZ勢が2位と3位を獲得した。
リザルト
Rank | Driver | Car name | Total time | Gap |
---|---|---|---|---|
1位 | 佐々木雅弘 | asset・テクノ・BS86 | 25'50.487 | - |
2位 | 久保凛太郎 | CG ROBOT BRZ BS | 25'53.791 | 3.304 |
3位 | 井口卓人 | CG ROBOT BRZ BS | 25'56.358 | 5.871 |
4位 | 市丸聡 | 千葉県自動車総合大学校ED86 | 25'56.510 | 6.023 |
5位 | 大西隆生 | オートバックスG786ポテンザ | 25'57.005 | 6.518 |
ドライバ-ピックアップ
シーズン後半戦へ向けて上位進出を狙う
♯1谷口信輝選手
「2連覇はしていますが、毎年レベルが上がってきていて、今シーズンの予選は1秒以内に20台が入るという接戦になっています。なので、昨年は勝ったといっても簡単にトップを走ることができません。とくに今シーズンは、新車にマシンを変えたことで苦しい展開になっています。かなり微妙なのですが、上手くセッティングを引き出さないとすぐに中段グループに飲み込まれてしまいます。それほど厳しい戦いが、今のプロフェッショナルシリーズです。本来ならばシーズン後半の十勝や鈴鹿で優勝を狙いたいと言いたいところですが難しそうです」とシーズン序盤からの苦戦と、現在の超ハイレベルな戦いについて語ってくれた。
♯87久保凜太郎選手
「今のCG ROBOTレーシングチームとしては2年目の参戦になりますが、今年からエンジニアが入れ替わりました。そこで、クルマの良いセッティングが見つかり、シーズン序盤から上位で戦える自信が付いてきました。レースでは性能差がないために抜きにくいので、予選で上位に付ける必要があります。ですが、一発の速さに掛ける部分もあるので、それが課題ですね。ブリヂストンのニューモデルのタイヤも導入されたので、今回の富士スピードウェイラウンドも含めて上位へ進出できると思っています」というように、新たなスタッフとともにクルマの好セッティングが見つかり、トップチームやドライバーとの差もなくなったとコメントしている。
次戦予告
- TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第5戦、第7戦
- 開催予定:2016.10.1 ~ 2
場所:十勝スピードウェイ
※プレビューページは2016年9月下旬公開予定です。
関連リンク
-
86/BRZ Race Rd.6
クラブマンシリーズ レポート
松原怜史選手がシーズン3勝目を飾りチャンピオンシップをリード -
86/BRZ Race Rd.4
プロフェッショナルシリーズ レポート
近藤翼選手が圧巻のポールトゥウィンで初優勝を飾る -
86/BRZ Raceとは
国内Aライセンスがあれば参加可能。本格FRスポーツカーを操って楽しめる数少ないワンメイクレースです。 -
Enjoy Motorsports
初心者はもちろんベテランまで、たくさんの方が楽しめる、それが参加型のモータースポーツです! -
86PROFESSIONAL Drivers
日本のトップドライバーたちが、86/BRZ Raceの魅力を語る!