- Round6
- TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race Rd.6 富士スピードウェイ
クラブマンシリーズ レポート
松原怜史選手がシーズン3勝目を飾りチャンピオンシップをリード
前戦から丸々3ヶ月のインターバルを経て開催されることになった第6戦の富士スピードウェイラウンド。本来ならば7月に第5戦のオートポリスラウンドが予定されていのだが、既報のように4月に発生した熊本地震の影響により開催が困難となり、十勝スピードウェイで代替戦が実施されることになった。
富士スピードウェイラウンドは、毎戦シリーズの中でも最大のエントリー数を集める一戦。今戦も81台のエントリーを集めたため、2組に別れての予選となった。また、今回のレースは、併催しているスーパー耐久の決勝レースが9時間の長丁場のために、9月3日(土)に予選と決勝が行なわれるワンデーレースとなっている。
早朝8時から行なわれた1組目の予選では、前戦で初優勝を飾った♯75手塚祐弥選手が好調を持続させ、2分7秒976のトップタイムをマークした。2番手には、前戦から参戦をスタートしたばかりで注目を浴びている女性ドライバーの今橋彩佳選手が2分8秒178で続いた。
一方の2組目では、ポイントランキングでトップを走る♯128松原怜史選手が、断トツのトップタイムとなる2分7秒815をマーク。2番手は、2分8秒457をマークした♯886河村直樹選手となった。両クラスの結果によりポールポジションは、松原選手が獲得している。
予選終了から約7時間後に実施された決勝Aレース。ポールポジションからスタートした松原選手が、好スタートを決めて1コーナーをトップで通過。トップ3は無難なスタートだったが、後続では出遅れが見受けられた。一方で♯600小野田貴俊選手が7番手から4位へ、♯126庄司雄磨選手が10位から6位へ浮上。
松原選手、手塚選手、河村選手に小野田選手を加えたトップ4は、2分8秒台のラップタイムで後続を引き離しに掛かる。3周目には小野田選手と河村選手の順位が入れ替わり、4周目に入ると河村選手が集団から遅れて後続からプレッシャーを受けることになった。トップ3は、それぞれのギャップが1秒ほどで、ラップタイムもほぼ互角。中盤戦以降もこのタイム差は変わらず均衡した状態となった。2番手の手塚選手がコンマ1秒を詰めると、トップの松原選手が次の周ではコンマ1秒離すという攻防のなかでトップ集団は最終周を迎え、そのままの順位でチェッカー。見事なレース展開でポールトゥウィンを記録した松原選手は今シーズン3勝目を獲得。シリーズランキングでも後続を引き離すことに成功し、チャンピオンへ前進した。
32台が出走した決勝Bレースは、2番手スタートの♯480島崎三樹彦選手がトップを快走し優勝を飾っている。
リザルト(決勝A)
Rank | Driver | Car name | Total time | Gap |
---|---|---|---|---|
1位 | 松原怜史 | asset・テクノ・BS86 | 21'30.857 | - |
2位 | 手塚祐弥 | 栃木スバルOTモチュールBRZ | 21'31.196 | 0.339 |
3位 | 小野田貴俊 | ネッツトヨタ東埼玉ワコーズED86 | 21'32.711 | 1.854 |
4位 | 河村直樹 | N中京エリア86小牧BS86 | 21'40.614 | 9.757 |
5位 | 庄司雄麿 | OTG AREA 86 | 21'41.912 | 11.055 |
リザルト(決勝B)
Rank | Driver | Car name | Total time | Gap |
---|---|---|---|---|
1位 | 島崎三樹彦 | 片山鋲螺工業SPMアクレBRZ | 22'01.263 | - |
2位 | 米田利唯 | 富山トヨペット DL 86 | 22'06.612 | 5.349 |
3位 | 井上博史 | ミッドレスWAKO'S86 | 22'07.418 | 6.155 |
4位 | 稲山誠 | メタルラボースペックスBRZ | 22'07.507 | 6.244 |
5位 | 石川昌平 | ARTAオートバックス86 | 22'08.429 | 7.166 |
Pickup Clubman
レースやスキルのステップアップとしてクラブマンシリーズを選んだ選手達
♯16大久保 仁選手
「数年前はポルシェカレラカップジャパンにエントリーしていました。ですが、友人の誘いでヴィッツレースに参戦したのが初のナンバー付きレースになります。86/BRZレースは、ヴィッツレースの延長線上という印象で、今年から参戦しています。前回の富士スピードウェイラウンドが初戦だったのですが、クラブマンシリーズでも想像よりずっとレベルが高いです。今は少しでもクルマのコントロールに慣れて、上位へ進出したいです」と、ヴィッツレースの延長線上にあった86/BRZレースということでエントリーしたようだ。
♯74冥賀直文選手
「20年以上に渡ってレースに参戦していて、富士チャンピオンレースではシリーズチャンピオンを取ったこともありました。86/BRZレースに参戦したのは、参加台数が多くすごく盛り上がっていることが決め手でした。腕試しの意味合いもありますが、単純にハイレベルな人達と戦いたいという気持ちがあります。昨年の富士スピードウェイラウンドから参戦をスタートし、今年はもてぎと富士にエントリーしてて、上位陣は層が厚くまだまだタイム差はあります。どうやって、この差を詰めていくかですね」と、参戦した経緯と上位陣との差をどうやって埋めるかという課題を話してくれた。
♯507羽鳥 明選手
「還暦を越えて好きなことをやってみようということでレースを始めました。今シーズンから参戦していて、初戦のもてぎと第4戦の富士スピードウェイ、そして今回と3戦目になります。これまでサーキットでのスポーツ走行はしていましたが、公式戦に出てみたいということとレース環境が整っていたので86/BRZレースを選びました。毎回、後方集団で走っているだけですが、それでも充実していますし仲間もできるのでサーキットに来るのが楽しいですよ」。このように初参戦でもしっかりとバックアップしてくれる体制があるため、86/BRZレースを選択したという。
♯804山下昌樹選手
「もともとスポーツカーやサーキットに興味はなかったのですが、4年前くらいに友人に走行会へ連れて行かれて興味を持ちました。最初はタイムアタックを楽しんでいたのですが、実戦でスキルを磨きたいと思って86/BRZレースにエントリーしました。タイムアタックとは違い、レギュレーションがある中でいかに速く走るかという難しさに直面しています。昨年の富士スピードウェイラウンドが初戦で、今年は4戦にエントリーします。目標は表彰台を獲得することです」と、サーキットでのスポーツ走行からレースへステップアップしたという。現在ではレースにはまり、いかにタイムを上げるか探っているそうだ。
次戦予告
- TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第5戦、第7戦
- 開催予定:2016.10.1 ~ 2
場所:十勝スピードウェイ
※プレビューページは2016年9月下旬公開予定です。
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